先日、福岡から一泊二日で太一が東京に来る。
来る一日前の深夜二時に電話で「来るから泊めて」などと連絡が来る。
連絡をする相手が僕で良かったなと思う。他の人間なら確実に断られていることだろう。
バイトを少し早く上がらせてもらい、待ち合わせの渋谷マルイ隣のマックに行く。
途中マナから連絡があり渋谷駅で待ち合わせ共に向かう。
着くといない。場所は間違っていないはずだが。
連絡をし、こちらに来てもらう。
友人の肥後君を引き連れたスーツ姿の他人が来たかと思ったら太一だった。
久しく見る太一は心なしか若くなったようにも見える。顔が伸びたようにも見える。
結果何か違和を感じる。
学芸大学の居酒屋で呑もうということになり、僕以外は皆電車で向かう。
駅で待ち合わせ、新たにともちゃんとチヨコも加わり計六人で居酒屋へ。(「計」を変換したら「慧」と出てきて笑う。私的なこと)
久々に集まって会話も楽しく進み、勿論酒も進む。
「幸せだなぁ」
素直にそう思う。
いきなり「集まろう」と言って皆個々の予定や時間がある中で、それでも集まってくれる人間を周りに置いている太一は幸せ者だなあと思う。
そして自分もその場にいれる事を嬉しく思う。
ともちゃんは残念ながら帰ってしまうが、僕等はそのまま近くのカラオケに行き歌う。
僕はこの辺で記憶が無い。
何を歌ったかも全くと言っていいほど覚えていない。
カラオケを出てチヨコ、マナ、肥後君と別れ、僕は太一を連れて家に帰る。
布団を出し寝る。
翌日、僕は案の定バイトに遅刻をして大変な目に合う事を、何となく予想しながら床に就く。