その日は、長男の幼稚園受験の日でした。 

 

3年保育の幼稚園

バス通園にやっと慣れた時期。


ブランド力があるとはいえ、本人の知らないところで事が決まり、再び4月から苦労するのが分かっているのに、受験することに抵抗がありました。

 

入園説明会での園長先生である、シスターのお人柄、説明会の進捗状況が尊敬できたため、とりあえず受験だけしてみよう、模擬試験のつもりで、ということに。

 


もうひとつ、こちらも、有名なブランド幼稚園。 


最初は、どちらかというと、こちらの方を希望していました。

自由な好風なら、私たちのような縁故なし!

そんな両親でも緊張せずに園との関係を築けると思ったからです。

  

こちらの幼稚園の説明会にも伺いました。   

ただ、現場が混乱していて、時間を過ぎても始まる気配さえありません。

説明会の参加希望者が予想を上回ったようで、臨時の部屋や中継用のテレビの設置などで手間取っている様子です。

 

定刻より、約20分程遅れで説明会が始まりました。

 

初めから、違和感を感じてしまう結果に。

 

○○○幼稚園の親のための、十ヵ条

 

を主任と思われる、女性の先生が、順に読み上げていきます。  

メモを取りたいのですが、速すぎて、とうてい無理。

 

内容は、子ども同士のトラブルを親が、園に知らせずに解決しないことなど、基本的なことでした。

 

それをわざわざ言うということは、そういった前例があったということ。

 

普通は、幼稚園の先生に相談するのにと不思議に思いました。


受験するからには、万が一だとしても、合格した場合のことを考えておかねばなりません。

 

妹たちは、まだ2歳にもなっていない赤ちゃん。


毎朝、ラッシュの時間帯に、片手に折りたたんだベビーカー、もう一方の手は長男と手をつなぎ、娘は抱っこ紐。


幼稚園に行っている間、私と娘が無駄な時間を過ごさないためには、徒歩圏内に転居する必要がありました。

 

合格したら、幼稚園に徒歩で通えること

 

それが私が主人に出した条件でした。

 

主人は、受かるはずがないことを決めなく良いと。 


全く失礼な話です。


私は、何でもきちんとしていないとダメな性格です。

うつ病になった原因のひとつかも知れません。


最近は、縁故の時代ではなくなってきているので、何が起きるか、誰にも分かりません。

 

子どもも大人も、持っている時間は、24時間、平等です。


違うところは、睡眠時間。

 

ブランド幼稚園に通うからといって、睡眠時間を削る訳にはいきません。


我が家では、20時頃からは、絵本の読み聞かせを兼ねた

のんびりタイム。

大概、20時半には眠りにつきます。

 

その後、子どもを起こさないように、私は布団から抜け出して、家事をします。

 

自然と、翌朝、5時半前後に起床。

 

我が家の子どもの睡眠時間は、10間。

 

子どもにとっての1

 

大人にとっての1

 

全く違うので、これは、譲れません。

どちらの幼稚園に合格しても、転居は必至。

 

孟母三遷

 

まさにその通りです。

 

幼稚園の始まる時間は、大概、午前9時から9時半

 

ちょうどラッシュの時間帯

 

一人っ子だとしても、ラッシュの時間帯に、電車通園をする、母と子ども。

多くの乗客は、非常識だと感じ、冷たい視線を向けるでしょう。

 

子どもは、敏感です。

 

すぐに気配を察するでしょう。

それは、子どもに良い影響をもたらすはずがありません。

          続く

過去のブログに加筆修正をしました。

情報は、25年近く前のものとなります。