高口悦子の練習画。

身に全く覚えのない殺人事件の容疑のため警察の留置機関に身柄を拘束されてしまったが、自らの手で真犯人をつきとめるために、、国選弁護人のコントロール下に置かれることを条件に、自分の生身の身体を留置施設に預け意識と記憶を機械体に転送される『サイバー被疑者・被告人システム』でロボット化されることにより一時的に自由の身になった少女、みたいな設定です。

改造絵日記(6月10日)「サイバー被疑者高口悦子」

改造絵日記(6月26日)「サイバー被疑者高口悦子Ⅱ」

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「どうですか?自分が人間だと認識できますか?」
「ピピピッ…私ハ・汎用人型ロボットPL23型309768号…」
「まだ前の自己認識プログラムが消去されずに残っているな…これでOK…いかがです?」
「ピピピッ…私ハ・高口悦子…自己ヲ・人間トシテ認識デキテイマス…」
「これで手続きは完了しました。あなたの身柄…本物の体はひき続き留置施設に勾留されますが、あなたの意識を分岐的に転送されたこのロボットは、このまま国選弁護人の監督のもとで留置施設の外部で活動することができます。ただし定められた居住地を移転する、被害者の関係者に接触するなどの誓約書に反した行動はすることができないようあらかじめプログラムされています」
「ピピピッ…ワカリマシタ・私ハ・人間ノ命令ニ従イマス…ア、アレ?」
「ああ、もともとインストールされていたプログラムが汎用人型ロボットのものなので、フォーマットしてもどうしても行動様式がロボット的になっちゃうんですよね。そのへんは今後の『サイバー被疑者・被告人システム』の課題です」

【今回描いた絵】