「政治家」って何? | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

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副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

「政治家」という言葉は、普通に使われている言葉ですが、では「政治家って何?」と聞かれたら、意外と答えられなかったりする。

ザックリとした感じで言えば、「国会議員」が政治家のイメージとなるのでしょうが、では「政治家だけが政治に携わっているの?」と聞かれたら、なんかシックリ来なくなるのではなかろうか?





日本は三権分立の国で、では三権が何かと言えば、立法権・行政権・司法権の3つになるのですが、我々が「政治家」という言葉からイメージするのは、「行政権に携わる人達」という物だろう。

日本は議員内閣制の国ですから、政権与党となった党の議員を中心に、行政権を司る内閣が作られますので、「政治家=行政権に携わる人達」というイメージになるのは仕方ないですが、そもそも国会議員というのは、立法権に携わる人達ですので、「政治家=行政権に携わる人達」という考え方だけでは、国会議員の持つ役割を中途半端に理解する事になる。

また「政治家=行政権に携わる人達」と理解してしまう事自体が、「行政権に携わる人達」という認識を中途半端にする訳で、実務レベルで行政権に携わっている人達が誰かと言えば、それは「各省庁の役人」なんですけど、では各省庁の役人に対して「政治家」というイメージを我々が持っているかと言えば、持ち合わせていないというのが実情だろう。





いわゆる政治家(国会議員)に能力が足りなくても、日本の行政は回っているのは、各省庁の役人達が、与えられた仕事をこなしているから。

これを会社に例えるなら、経営者がバカでも、現場が機能しているなら、その会社は回っているのと同じ事で、経営者が正しい方向性を示さなくても、そこにルーティンワークが存在するなら、その会社は現場の努力で回ってしまう。

では現場が、ルーティンワークを回す事を優先して、間違った方向性を自ら生み出し始めたら、そこの会社は変な方向に進んでしまう訳で、そのような事が起こらないよう、経営者は常に正しい方向性を示す必要があるし、正しいであろう行き先を見つける為の努力を求められる。

では今の政治家(国会議員)が、正しい方向性を示しているか、そして正しいであろう行き先を見つける為の努力をしているかと問われたら、与野党ともに違うようにしか見えないし、今の政治家(各省庁の役人)が、ルーティンワークを回す事を優先して、間違った方向性を自ら生み出していないかと問われたら、組織の自転だけ考えているようにしか見えない。





与野党の国会議員達が党利党略しか考えず、各省庁の役人達が組織の自転しか考えないのであれば、日本の政治が国民無視になって当然と言えよう。