国として認めた代わりに | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240209/k10014353171000.html 


北朝鮮の金正恩が、韓国を国として認めたのだそうな。
これは金日成や金正日には見られなかった姿勢であり、朝鮮半島情勢について、北朝鮮は理想主義から現実主義に転換したのかも知れない。




韓国にせよ北朝鮮にせよ、今までは「同じ朝鮮民族」という考えに縛られてきた。
韓国から見た北朝鮮国民は、政府は違えど「北の同胞」であったし、北朝鮮から見た韓国国民は、傀儡政権に騙された「南の同胞」であった訳で、そのような考え方からすれば、「南北統一=民族統一」という図式しか考えられなかったし、だからこそ南北の両国家は、お互いを傀儡政権としか見做さなかった。
相手が傀儡政権であるからこそ、相手国の国民が自国に逃げてくれば、相手の傀儡政権の失政の結果として宣伝出来たのであり、逆に自国の正統性を訴える材料として、逃げてきた人間を利用する事が出来たのである。




今回の金正恩の発言は、南の傀儡政権として扱ってきた韓国政府について、正式に傀儡政権から格上げし、倒すべき敵国として扱うという宣言だろう。
もはや韓国国民は、傀儡政権に騙された同胞ではなく、敵国の構成員として扱われるようになったと考えるべきであって、言わば「朝鮮民族の皮を被った敵」として、金正恩から見られるようになったのだと言える。
これは今のユン政権が保守派だから始まったのではなく、ムン政権時代にベトナムで行われた、米北首脳会談の失敗から見えてきた事で、同じ民族で同じ左派だったムン政権下における失敗だったからこそ、北朝鮮は韓国に見切りをつけたのではないか?
アメリカに対する窓口として、韓国に価値を見出していたのに、ムン・ジェインの蝙蝠外交によって、アメリカの意思は北朝鮮に伝わっておらず、北朝鮮の意思はアメリカに伝わっていないという結果が、北朝鮮の姿勢の変化に繋がるスタート地点であるように思う。




北朝鮮は経済的にジリ貧だけど、だからといって戦争を仕掛けないとは考えない方が良いのではなかろうか?