「キレのある動きとは何か」
バイオメカニクス的に考える
【慣性の法則】によれば、我々は外からの力が無ければ動くことができない。
[物体の運動は、外から力を加えない限り変化しない]
力が加わるから動くことができるのだ。
では、外からの力はどこからもらうのか。
地面からの床反力を得ることで、我々は動くことができる。
【作用反作用の法則】
〔物体がある物体に力を加えると、その物体から同じだけの力が、逆方向に返ってくる]
では、動きにキレがあるとはどういうことか?
我々が、動きにキレがあると感じるのは、
ゼロからグッと加速した時だ。
言い方を変えれば、速度が大きく変化した時になる。
速度の変化率を加速度と言う。
すなわち加速度が大きく変化した時が、キレのある動きと言える。
加速度を大きく出来れば、キレのある動きができるということだ。
【運動の法則】
F = ma (力=質量×加速度)
〔物体に力を加えると、その力に比例して物体の加速度が変化する]
つまり、力が大きいほど加速度は大きくなるのだ。
この場合の力は、床反力になる。
床反力は内力の反作用である。
では内力とは何か。
それは筋力である。
地面を押す筋力が大きいほど、地面からもらえる床反力は大きくなるのだ。
地面を押す筋力を高めるのに最適なのが、
スクワットやデッドリフトである。
さらには、できるだけ速く移動する事を考えたら、大きな力を一気に出すクイックリフトもやった方が良い。
「キレのある動き」をするためには、スクワットやデッドリフトで垂直方向の出力を高め、かつ、短い時間で大きな出力を高めるクイックリフトに励めということだ。
とかく我々は、スピードとか速さとかキレとか言うと、力を悪者扱いにしてしまいがちである。
しかし、キレのある動きをしたければ、力をつける事が必要なのだ。
なぜならば、加速度を大きく変化させることが「キレ」の正体なのだから。