4月1日から5月31日まで、私の指導先のチームは全て休校となり、いっさい仕事が無くなってしまった。いつ緊急事態宣言が解除されて、また再び元通りになるかもわからないので、必死になってZoomを覚えて指導先にオンラインセッションのお願いをした。有難いことに、結局全てのチームがオンラインに移行しれくれた。これは経済的にはもちろん、精神的に本当に助かった。個人事業主として19年目になるが、これほど先行きが見えなくなったことは、もちろん初めてだった。おかげさまで4月3週目から5月末までは、ほぼ毎日、2~5セッション入り、むしろオフラインの時よりも忙しいくらいだった。しかし、やはり先行きが見えない不安は、私に相当なストレスを与えていたようだ。5月初旬、全身の痒みが止まらないので皮膚科を受診した。すると蕁麻疹とのこと、「何かストレスとかありましたか?」と聞かれた。51年生きてきて蕁麻疹は初めてだったし、明らかにこの間は、経験したことのないストレスを感じていたので、原因はストレスか。案の定、薬を処方すると痒みは消えたのだ。それでも、6月以降少しずつオフラインの仕事も元に戻り、10月以降はほぼコロナ前の仕事のペースに戻ることが出来た。スポーツクラブが3月頭にクラスターが発生し、我々の業界はコロナの影響で大きなダメージを受けていた。そんな中、本当に指導先のチームのおかげで、私自身の収入は減ることなく乗り切ることができたのだ。オンラインセッションはコロナ前までは考えたことも無かったし、指導先が高校生と大学生の部活動ということで全滅となってしまった私にとっては、まさに最大のピンチだったのに、正直、運が良かったとしか言えない。それでも、私自身がその時に取り組んだことを書いてみたい。
まず、始めにZoomのやり方を覚えようと、一足先にZoomを利用してセッションをしていた方々に初歩的なことを教えてもらい、とりあえずやってみた。と言うのも、時間はなにせ毎日24時間も使えたのだ、そう暇だったのだ。最初にセッションをさせてもらったのが、実は緊急事態宣言が出る前にパーソナル指導の依頼を頂いていた方だ。もちろんオフラインでの指導の予定だった。先方にお願いして、今回は私も初めてオンラインセッションをやるので、無料体験としてやって頂いた。対象者は大学生と高校生の兄弟でアメフト選手だ。しかしながら、最初のセッションは課題ばかりで、とても有料でやれるほどの内容ではなかった。それでも教え子で関西に住んでいるパーソナルトレーナーをやっている者とのセッションや、指導先大学チームのリーダー陣4名へのグループ指導などの機会を得ることができ、なんとか4月の3週目からは有料でのセッションにこぎつけることができた。
部活どころか学校自体が休校になってしまったチームばかりなので、私からの提案は先方にとっても受け入れやすいものだったようだ。指導先の先生から「森下さん、これをやってくれるのは有難いです」と言って頂けた。また、オンラインセッションより少し前に、ユーチューブでの動画配信も始めていた。こちらも私は初めてのチャレンジだった。約2週間、ほぼ毎日編集作業をしていたので、首、肩周りがパンパンになってしまった、いわゆる肩こりというやつだ。こちらも、人生初めて味わうものになった。
ユーチューブの内容は指導先の選手たちにコロナ前にオフラインでやっていたものや、その後のオンラインセッションでやったプログラムで、選手自身がトレーニングするときの復習として利用できるものにした。ユーチューブは一度作ると有難いもので、オンラインセッションが終わると、すぐに動画を先生に送り、選手たちにもシェアしてもらうなど、非常に大事なサポートツールになった。正直、これはコロナに関係なくやった方が良いと感じている。トレーナーでもとっくの昔にやっている人はたくさんいたのだが、私はようやく、この動画配信によるサポートを始めたのだ。
そんな頼りない私のオンラインセッションが継続し収入を得ることができた要因は何か?
これは、凄く格好良く聞こえるのだが、「休校で部活ができない選手たちに何かできることがないか」という、まさに対象者のことを考えたことだったように思う。もちろん、収入を確保するという目的もあったのは事実だ。しかし、上記の理由だと確信を持てることがあるのだ。
それはユーチューブでの初配信をした4月初旬、たまたま自宅に顔を出した義兄が「そうか、ユーチューブ作れば指導先の選手たちが、家でトレーニングする時に見ることができるもんね」と、言ってくれたのだ。実は、最初の動画は、知人のトレーナーの方のYouTubeの動画撮影のお手伝いに行った時に、「森下さんも、この際だからユーチューブ配信しましょう!」と言って、全ての作業をやってくれて配信したものだったのだ。つまり、ユーチューブを配信する目的とか、どんな内容のものを配信するとかは、まったく決まっていなかったのだ。しかし、義兄の言葉を初配信の翌日に聞いた私は、「あ、そうだ、それいいね。そうすれば、選手たちのためになるし、喜んでくれるね」と、はっきりと、それこそ明確にユーチューブの配信する目的と内容を決めることができたのだ。そこからは肩こりと戦いながら2週間、ユーチューブの編集作業に没頭した。
結局、ユーチューブの動画配信はその後、まったくできていないのだが、ユーチューブの面白いところは、8カ月前に配信したものを誰かが気に入ってくれたら視聴してくれることだ。現に、10月頭の『森下道場』に初めて参加して頂いた方は、緊急事態宣言のあと、リモートワーク中に私のユーチューブやTwitterを見て、その動きを練習してくれていたとのこと。そして、おそらく他にも少しずつではあるが視聴してくれている方がいるのだ。動画撮影も編集技術も未熟な私のユーチューブの再生数とチャンネル登録者数は、本当に、ゆっくりではあるが増えているのだ。正直、これは私がユーチューブを必死になって配信していた時には想像だにしていないことだった。まさに不幸中の幸いであり、正直とても嬉しいのだ。
なんだか、話が脱線し長くなったので、そろそろまとめる。当たり前の話だが、商売の基本は「相手に喜んでもらう」ことだ。どうしたら相手が必要としているものを提供できるか、そのために自分は何ができるのか、それを追い求めることで、結果としてお金も頂くことができる。つまり、そういうものをたくさんの方に提供できればお金もたくさん入るというわけだ。多人数の人に提供するには、実はオンラインの方が圧倒的に強いのだ。その典型がユーチューバーの方だろう。とは言え、私はとてもユーチューバーとして収益を上げるまでにはなれないが。そんな、当たり前のことであるが、正直、私は今回のことで初めて気づくことができたのだ。人に喜んでもらえて、それが仕事としても成り立つ、これほど有難いことはない。
そんなわけで、2020年のまとめとして書き始めたブログも、気づけば新年を迎えてしまった。
というわけで、2020年の振り返りから、2021年の私の目指すべきことは、
「全ての指導先の選手やチームに喜んでもらうこと」
そのために、私にできることのレベルを上げ、私にできないことは、誰かに手伝ってもらう。そう、今まではとにかく個人事業主のクセで、何でも一人でやろうとしていたが、今年からは、もっと人に頼るのだ。
遅くなりましたが、2020年、お世話になりました。
そして、2021年も引き続き宜しくお願い致します!
皆さまにとってハッピーな年となりますように❕
ムーブメントコーチ ロボラガー
(時々間違える方がいるのですが、
決して『ボロラガー』ではありません)