ムーブメントコーチ ロボラガーのブログ -16ページ目

ムーブメントコーチ ロボラガーのブログ

ムーブメントコーチ(重心移動のスキルを指導)として、高校生や大学生中心にトレーニング指導をしております。現場での試行錯誤を書きたいと思います!

School of movement 認定 マスターコーチ

18シーズンの長きにわたり携わったチームを今シーズン限りで辞めることになった。
そのお知らせをSNSで投稿したら、かつてないほど有難く、嬉しいメッセージをOBや御父兄、そして現役の選手たちからもらった。
個人事業主として20年やってきた私は、上司も同期も後輩もいない。
そんは私にとって、このチームへの思い入れは必然的に高くなっていた。完全フルタイム契約では無かったのだが、この18年の私の時間のほとんどを、そこで過ごさせてもらった。
未熟な私は、どれほど多くの事を、ここで学ぶことができたのか。言葉では言い現せないほど、たくさんの事を教えてもらった。
そして、そんな私への最大のご褒美が、このメッセージだ。
 
その中のいくつかを書かせてもらう。
 

「試合中どんなに不利な時でも子供達を信じて大声で声援してくれた森下さん。あの声が聞こえないのは本当に寂しいです。」

 

「森下さんがコーチとして育てたトップリーグに通用する選手はたくさんいるんじゃないですか?

森下さんの教えは間違いない18年間だったと思います👍

 

「僕の短いラグビー人生で最もパフォーマンスを発揮できたのは4年生の時です。森下さんに身体的にだけでなく精神面も鍛えて頂いたからだと実感しております。この場を借りてお礼申し上げます。」

 

 「森下さんのトレーナーの仕事に対する熱い姿勢には、現役の時には力をもらい、社会人になった今では自分のお手本になっています!」

 

「森下さん、お疲れ様でした。

大学4年間森下さんに学べて良かったです。

本当にお疲れ様でした。」

 

自分が、やってきたこと、それは間違いではなかったのだ、自分が使った時間とエネルギーは、意味あるものだったのだ。

 

彼らの言葉が、今後の仕事、もっと言えば人生の糧になってくれる。

本当に、何度も発信させてもらっているが、全ての携わった方々に感謝。

誰かが話を始めたら、今やっていることをやめて耳を傾ける。これって凄い大切なことだと思う。

内田樹さんが、こんな事を書いている。(本のタイトルは内田樹さんの本読みすぎて忘れてしまった)
👉
「子ども」が「大人」になるための道は、未来に向けて開かれた状態、つまり、「他者に出会える」状態におのれを置くことである。そして、他者に出会うためには、他者に出会うための「マナー」をまず習得しておかなくてはならない。
👈

他者に出会うための「マナー」のひとつが、人が話しをしている時は真摯に耳を傾けるってことである。それが、できないのは「子ども」なのだ。そして、それは相手が怖いから、自分より偉いからすることではないのだ。高校の時に、自分の部活の顧問の先生の前では、直立不動で挨拶している癖に、優しい先生の前では、挨拶もしない、その先生が話をしているのに騒ぐ、そんな輩がいっぱいいるのである。
そして、おそらく直立不動で挨拶させている先生自身が、他者に出会うための「マナー」をもっていないのも原因かと思う。が、大学生にもなったら、「マナー」を持てないことを先生や親のせいにはできない。

20年以上、高校生や大学生の部活動の中で選手と接していて思う。
改めて、「子ども」である選手を「大人」へと導くのが、本来部活動で学ぶべき一番大切なことのように思う。そして、それは出来れば高校時代までにやっておくべきことだ。今まで20年近く高校生と大学生の両方に携わっていて感じるのだが、大学になってからでは、この「マナー」を習得することは難しい。「子ども」から「大人」へと大きく変われるチャンスは高校時代だ。
そういう意味で、指導者の存在がむちゃくちゃデカい。まずは、指導者自身が「大人」になること。それが選手たちが大人に変わるには、最も可能性がある方法なのだ、肝に銘じたい。

内田さんの先ほどの言葉はこう続く。
👉
別に少しも難しいことではない。簡単なことだ。相手の前に立ち、まっすぐに相手に向かって、
「あなたのことが気がかりだ」と告げれば、良いのだから。
👈


そう、言い方を変えるならば相手に敬意を持って接するということなのだから。

授業が始まってから、ウエイトセッションはだいたい学年毎にかたまるようになった。

スキル練習を授業前の朝にやっている関係もあり、1〜3限に3年と4年生、4限と5限は主に1年生と2年生となる。

当然、上級生の方が筋力が強く、私が介入する機会も少なくなる。一方、下級生のグループは、まだまだフォームが未熟な者、あるいは補助の仕方まで含めて、私が指導することが増える。

だから、大抵、エネルギー的には下級生の方が使う。

しかし、今日のセッションでは、4コマ目、5コマ目はほぼ1・2年生のグループなのにストレスが少なかった。

なぜか?

要因は色々あるかと思うが、ひとつ考えられる事がある。

下級生の方が、自分自身がウエイトが弱いことを自覚しているからなのだと思う。だから、私の話にも耳を傾けやすく、他の選手をバカにするような事もない。上級生も、もちろん真摯に取り組んでいる選手もいるのだが、一部の選手は、「俺は出来る、強い、そんなん知っている」という気持ちでやっている者がいる。その割合の方が圧倒的に少ないのだが、そのおかげで、全体の空気感は私からするとあまり良くない状態になる。

と言うか、私はその空気感は嫌いなのだ。人を小馬鹿にしたような態度の選手が一番腹が立つのだ。とは言え、上級生になった時に、そういう選手がいる事は、私の力不足でもあるので、改めて自分の指導力の無さに情けなくなる。

それでも、セッション後半の下級生のおかげで、自分の弱さを認める事の重要性に気づけたので、まあ、トータルでは良い1日だったと言える。

それが、無ければこのブログも書いていないわけで。


「弱さを認めるのは強くなるためだ」

とは誰かが言っていたが、本当に強い人というのは、自分の弱さも知っているから、他人にも優しくなれるはずなのだ。

そんな男になるために、本来は部活をやっているのだ。下級生よ、どうか、今の自分の弱さ、情けなさから逃げずに強くなってもらいたいと思う。

同時に、私も本当の強さを身につけられるように、自分のダメさ加減を再認識したいと思う。


指導先である、茨城県立日立一高と水戸一高が、昨日の夏季大会で対決した。

実は、日立一高の監督の前任高は水戸一高。
そして、現在の水戸一高の監督は当時の教え子にあたる。私は、前任高の時からサポートしているので、水戸一高の監督は私の教え子でもあるのだ。

残念ながら応援に駆けつける事が出来なかったが、私にとっても感慨深い試合となった。
結果は、水戸一高の勝利となった。
それでも、日立一高も自分たちの野球を最後までやり切ったという話を聞くことが出来たのが、何よりも良かった。

日立一高のメンタル面、チームビルディングを担当している小池さんのFacebookの言葉だ。

「日立一高の夏が終わりました。
これから先もずっと記憶に残る見応えのある素晴らしい試合。相手が嫌がる恐い日立一高の姿を存分に見せてくれました。やりたかった自分たちの野球ができたね。めちゃくちゃ悔しいけど、悔いはない。
キミたちが見せてくれたその背中、恐い日立一高の野球。ここから後輩たちがきっと背負ってくれるはずです。
3年生のみんな、ホントありがとう。」

もちろん、負けた日立一高の選手たちは悔しいに決まっている。でも、勝負事だから、必ずどちらかが勝って、どちらかが負けるのだ。
負けた時に、何が残っているのか、それこそが部活動にとって何より大切であると思う。

「目標は甲子園、でも野球をやる目的はいい男になるため」

日立一高の先生の言葉だ。
間違いなく、日立一高の選手たちは、この夏、いい男になった。

5月に初めて、ムーブメントセッションを実施した高校バスケ部の先生から、選手達が書いた感想文を送って頂いた。

20年以上、こうして部活動に携わってきたが、なかなか、文面で選手達の感想を読む機会がなかったので有難いこと。そして、私にとっては思いもしない大きなプレゼントになった。


今回は、その感想文のいくつかを紹介したいと思う。


【ムーブメントトレーニングの感想文】


・専門トレーナーの方がバスケ部にトレーニングを教えてくださることが初めてで私自身トレーニングを習うのも初めてだった。私は、丁度部活で膝を痛めていて整形外科に通っている。トレーニングで習った動きは今までの自己流と全く違うムーブメント方法だった。股関節を使えていなかったから、膝に全体重が直接かかり痛めてしまったのだと思う。股関節の柔軟さの重要性、また、膝が内側に入りすぎないように足の裏での体重のかけ方など学んだ。今回のトレーニングのように体を使うことができたら、怪我も防げていいと思った

・幼稚園の時から中一にかけてラグビーをやっていたが、その時から股関節は柔らかい方でタックルなども低い姿勢から入れていました。なので、今回の股関節を重視したトレーニングにも体が自然とすぐに対応できたと思います。とても楽しかったです。そして僕が1番驚いたのはこのトレーニング(パンチしながら前に出るものと後ろに下がるもの)がバスケのディフェンスに大いに役立つことです。前期の頃から基礎練習には頑張って取り組んできたと思うのですが、その中の1つのディフェンスのスタンツを取りながら後ろに左右1歩ずつ下がっていくものにとても近いものを感じました。確かにパンチをしながら股関節も意識して相手の動きについて行くことでより俊敏に反応できるようになり、次の動きへの無駄な動作も無くなるなと思いました。そのため今後もバスケを続けていく上で日頃から意識して、自然に体が馴染むくらいにはしていきたいと思いました。

・普段の生活や部活では滅多に使うことのない部位の使い方を教えていただいたり、バスケットボールのオフェンスやディフェンス時の動きに活用できるよう様々なメニューを取り入れてくださり、とても有意義な時間でした。トレーニング後の数日間筋肉痛になり、スポーツをする上で普段自分がどれほど無駄な動きをしているか、使うべき筋肉を最大限に使えていないかを改めて実感しました。また、トレーニング後、以前より少しシャトルラン時のターンをスムーズに、時間をかけずに出来るようになったと感じることがあり、より自然に動き出したり止まったり減速できるよう、教えていただきたいと思いました。私自身、森下さんと同じように前十字靭帯を断裂しているので自分の現在の動きや反応の悪さの改善や、膝を痛めない動き方など、次回のトレーニングの時などにお伺いできたらなと思いました。またよろしくお願いします。

・股関節がうまく使えるようになることで、足を動かす時の感覚が軽くなった。動きを急に変える時も体重のかけ方を変えるだけで腿や膝への負担がなくなった。まだ力を抜いたときに重心を動かし、動きを切り替える動作に慣れず、素早くできないので繰り返し意識して違和感なくできるようにしたいまた外側の足から止まる(踏み込んだ)動きがミートシュートにつながり、キャッチからリリースまでが速くなると実感した時は驚いた。しかし、まだぎこちない感じがあるので、これからの練習では止まり方から意識していきたい。今回教えていただいた股関節の使い方の基本をもっといろんな場面で使えるようにできたらいいと思う。