2023年度早期、JR幕張駅北口駅前広場供用開始へ

 

※画像引用元:千葉市地域公共交通計画2021-2025
 
JR幕張駅北口では、駅前広場を含む幹線道路等の公共施設の整備を行い、健全な市街化の形成を図るため、面積約26.1ヘクタールの土地区画整理事業が実施されています。
東幕張土地区画整理事務所のホームページでは、施行地区の区域図なども公開されています。駅前広場供用開始後も事業は継続され、駅前街区を中心に整備を進めていくようです。
 

 

 

 

■JR幕張駅北口駅前広場完成予想模型

千葉市地域公共交通計画2021-2025で新たに公開されたイメージパースをもとに、JR幕張駅北口駅前広場の完成予想模型を製作しました。
 
※本模型はイメージであり、模型内で使用されている建物等のデザインは実際とは異なります。

広報誌「まちづくりニュース」によれば、稲毛駅前(4000㎡)の1.5倍程の広さ(6400㎡)の駅前広場となり、バス乗降場3箇所とタクシー乗場、身体障害者乗降場、荷捌き場、歩行者用シェルター、一般車の停車スペースが計画されています。2023年度早期の供用開始を目指しているようです。
 
 
▧駅前広場完成予想模型の詳細はこちら。
 

また、その駅前広場に面した街区の用途地域は商業地域に指定されており、中高層ビルが立ち並ぶエリアとなることが予想できます。ここでは、現時点で判明している4件のビル新築計画について纏めていくことにします。

 

①10階建「GUILD幕張」


「GUILD幕張」は54街区10画地に新築された10階建て1階2階店舗、3階~10階6戸並び総戸数48戸の賃貸マンションです。

駅前広場に面しており、利便性の高い店舗の出店が期待されます。


(参考資料)

 

②9階建「ホクレア」

「ホクレア」は25街区7.8画地に新築された9階建て店舗(物販・飲食)&共同住宅(43戸)です。

1階には「ローソン・スリーエフ」、「エイブル」が入居しています。

(参考資料)
建物のデザインについては、「駅前の立地となるため、多くの人が利用できるよう店舗を多くかまえた。幕張の海沿いの立地からリゾート風のデザインとなるよう設計を行った(千葉市建築物環境配慮制度」そうです。
 
 

③18階建「シエリア幕張」新築工事


関電不動産開発により、エリア最高層となる地上18階建て全102邸のマンション「シエリア幕張」の新築工事が行われています。外観デザインも公開されており、大規模タワーレジデンスとして駅前にランドマークが誕生することになります。完成&入居時期は2023年9月末の予定です。

 

(参考資料)

 
千葉市建築物環境配慮制度(1):https://www.city.chiba.jp/toshi/kenchiku/johosoudan/documents/3111_2.pdf
千葉市建築物環境配慮制度(2):https://www.city.chiba.jp/toshi/kenchiku/johosoudan/documents/3112_2.pdf
 
■公式ホームページ
 

④6階建店舗・事務所・共同住宅新築工事



新日本建設施工で、54街区9画地に地上6階建て店舗・事務所・共同住宅(24戸)の新築工事が行われています。2023年4月末完成予定です。


(参考資料)

 

■バス路線再編でJR幕張駅北口の活性化に期待

堂々と「幕張」の名を冠し、幕張新都心への一部アクセスも担うJR幕張駅。海浜幕張駅へのバス運行本数こそ幕張本郷駅に劣るものの、運賃は幕張本郷駅からよりも約50円安い168円(IC)で向かえるというメリットがあります。
 
現在、駅前広場供用開始後のバス路線乗り入れ希望について、ヒアリングを通じて各路線バス事業者の意向把握に努めているようで、バス路線の新規開設や幕張新都心へのアクセス向上などが期待されています。
 
 
■JR幕張駅に快速停車実現なるか
幕張駅はJR総武線の各駅停車のみが停車する駅で、2面3線のホームを有し、早朝に当駅始発の列車も設定されています。
 
市は幕張新都心地域・花見川区の発展、向上などを考慮し快速停車の必要性から、幕張新都心まちづくり協議会とともに、JR東日本に対し快速停車の要望活動を行っているそうです。今後、JR幕張駅北口の整備を進めていく中で、駅の利用者が増えていけば、将来的に実現する方向に進んでいくのではないかとの見通しが示されています。
 

 
以下、画像データの整理も兼ねて、2020年1月頃からの現地の様子を記録していくことにします。

■2020年1月頃の様子

幕張町武石町線下水道工事の模様。

 

■2020年2月頃の様子

駅前広場の輪郭が現れました。
 

■2020年4月頃の様子

下水道工事が終了。
 

■2020年5月頃の様子

暫定駅前広場です。千葉シーサイドバスが乗り入れており、ここから海浜幕張駅まで168円(IC運賃)で向かうことが出来ます。 

幕張町武石町線では電線共同溝の新設工事が始まりました。
 

■2020年8月頃の様子

幕張町武石町線の路盤工事が終わり、駅前広場予定地のすぐ手前まで繋がりました。

駅舎付近も立退きが進んでいます。
 

■2020年11月頃の様子

駅舎~暫定駅前広場間を結ぶ区画道路の新設工事が始まりました。
 

■2020年12月頃の様子

駅前広場予定地にて、東電ケーブルの布設工事が始まるようです。
駅前広場に面した54街区10画地では、10階建店舗マンションの新築工事が始まりました。その奥では送電塔の建て替えも行われています。
 

■2021年1月頃の様子

25街区の宅地造成工事や杭打工事が行われています。

 

■2021年2月頃の様子

袖ヶ浦外科解体中。
L型街渠や電柱なども設置されました。
新たな迂回路。
駅前周辺ではさらに建物の解体が進行中。
25街区の宅地造成工事が終了。
将来的にこの道路もなくなる予定です。
25街区7.8画地と重なる2階建アパートの解体が進んでいます。
解体後。
 

■2021年3月頃の様子

ホームから見た幕張駅北口の様子。整骨院なども解体済みです。
駅前広場予定地にて、東電ケーブル布設工事が行われています。
駅前広場に面した25街区7.8画地では、9階建複合ビル新築工事に伴う仮囲いが設置されました。
新たな区画道路が完成。
複合ビルの杭打工事が始まりました。
駅舎~暫定駅前広場間を結ぶ区画道路が開通。
 

■2021年4月頃の様子

駅前周辺ではさらに建物の解体が進行中。
 

■2021年5月頃の様子

54街区でボーリング調査。 
いよいよ駅前広場に繋がる3本の道路新設工事が始まりました。
道路築造に伴うL型街渠が準備されています。
18階建マンション新築に伴う地盤調査。
 

■2021年6月頃の様子

駅前広場部では下水道工事を実施。

幕張町武石町線のL型街渠や地先境界ブロックの施工が進みました。

10階建て店舗マンションの基礎工事が終了。

そして、躯体工事に伴うタワークレーンが出現。

 

■2021年7月頃の様子

 

梅雨明け頃の様子。

駅前のローソンストア100とクスリのノザワが7月31日をもって閉店。

10階建店舗マンションは1階部分の型枠が見えてきました。

9階建複合ビルの方も1階部分の躯体工事が始まっています。

 

■2021年8月頃の様子

幕張町武石町線の基層工事&道路照明灯の設置が完了。

駅前広場と区画道路を結ぶ歩行者専用道路の車止めと標識の設置が完了。

 

■2021年9月頃の様子

18階建マンション「シエリア幕張」建設予定地に仮囲いが設置され、いよいよ着工です。

駅舎からも建設中の駅前ビル2棟が確認出来る高さになってきました。
クスリのノザワ解体中。
 

■2021年10月頃の様子

幕張町武石町線に新設された道路照明等の使用が開始されています。

「シエリア幕張」は杭工事に着手。

ローソンストア100などが解体され、駅舎が見え始めました。ローソン・スリーエフの方も10月末をもって閉店。

 

■2021年11月頃の様子

駅前広場計画地の建物が続々と解体中。

9階建マンションは7階の躯体工事まで進んでいます。

シエリア幕張は杭工事が終了した模様です。

54街区9画地では、新たな建築計画のお知らせ看板が設置されました。

 

■2021年12月頃の様子

駅前2棟の躯体工事も終盤に差し掛かりました。

 

 

おわりに

2023年度早期の駅前広場供用開始に向けて整備工事は順調に進んでいるようで、今後もJR幕張駅北口駅前の変貌ぶりに目が離せません。