2023年度早期に供用開始予定のJR幕張駅北口駅前広場。今回はその完成予想模型を用いて、広場のデザイン等に触れていきたいと思います。
※本模型はイメージであり、模型内で使用している建物のデザイン等は実際のものとは異なります。
■JR幕張駅北口駅前広場イメージパース
千葉市公共交通計画2021-2025(https://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/kotsu/documents/8shiryou1.pdf)で公開されたイメージパースです。交通結節点としてアクセス性と利便性の向上が図られるよう、交通のふくそうを防ぎ、円滑で安全なレイアウトを採用したそうです。
■駅前広場は6400㎡の広さに!
稲毛駅前(約4000㎡)の1.5倍程の広さの駅前広場(6400㎡)となり、広場を囲むように街区(商業地域)が整備されるため、今後土地活用が進めば賑わいの創出を期待できます。幕張町武石線を含め、電線共同溝(CCBOX)の導入により供給施設の地中化が図られ、電線のない綺麗な街並みとなります。
■3箇所設置されるバスベイは切り込み型を採用
バス利用者が乗降しやすいように、バスベイはバスが歩道につけやすい切り込み型を採用し、駅利用者の利便性向上を図るようです。また、3箇所設置されるバス乗り場のうち2箇所にベンチを設置し、幕張町武石町線にも200m毎にベンチを両側に各3基で6基、合計8基整備していくとのこと。バス案内表示板も設置予定で、バス路線の新規開設や増設、ルート変更など周辺住民がより利用しやすい路線への再編が期待されます。
■タクシー乗り場と身体障害者乗降場も完備
■貨物車&一般車の停車スペースも確保
■タクシープールは5台分か
■バスシェルター新築へ
歩行空間を駅前広場全体の50%確保するとともに、膜構造のバスシェルターを設置し、駅利用者がスムーズで安全な移動が出来るよう配慮しているそうです。写真は駅舎東側の階段に接続するバスシェルター。エレベーターはこちら側にあります。
■バス待機所は3台分か
バス待機所は2台分から3台分へと計画が変更された可能性があります(模型は2台分を想定)。現在は千葉シーサイドバスによる運行のみですが、駅前広場供用開始による複数のバス事業者の乗り入れ実現に期待したいところです。
広場には道路照明灯18基と、横断防止柵が設置されるようです。また、シンボル的な植栽なども導入予定で、植栽は幕張町武石町線にも整備されます。
■歩道部は平板舗装採用で景観への期待高まる
千葉市のイメージパースを見ると、歩道部は平板舗装を採用しているように見えます。これだけでも全体的な景観はかなり変わりそうです。
■北口駅前には公衆トイレや駐輪場も今後整備予定!
駅前には1階建てS造の公衆トイレ(男女別多機能有り)の整備が計画されており、まずは新築実施設計が行われる予定です。また、駅前広場近くに立体駐輪場を2箇所整備するとの方針も示されています。
■ビフォーアフター
【①ロータリー西側から】
(Before)
(After)
【②駅舎西側階段付近から】
(Before)【③駅舎から】
(Before)
■駅前広場周辺の新築計画について
【①18階建シエリア幕張】
公式HP:
(参考資料)
【②10階建GUILD幕張】
■物件情報
【③9階建ホクレア】
■駅前広場整備工事に伴う道路形態の変更について
「まちづくりニュースNo.29(https://www.city.chiba.jp/toshi/toshi/shigaichi/higashimakuhari/documents/matidukuri29-r31122.pdf)」が発行され、2022年度の整備予定が判明しました。
2022年6月下旬までに暫定道路や区画道路の整備を完了させ、駅前広場整備工事に向けた道路形態の変更を行うようです。
バスシェルター新築工事に伴い、2022年9月上旬には既設駅舎前道路が廃止されます。車両の通行は出来なくなりますが、引き続き歩行者は通行が可能となります。■終わりに
北口駅前広場は幕張新都心へのアクセス向上や花見川区の玄関口となることから、魅力的で利用しやすい施設となることが期待されています。21年度から22年度にかけて地下埋設物工事や舗装工事などを行い、23年度早期の駅前広場供用開始を目指し事業は進行中です。いよいよ完成に向けた動きが本格化する駅前広場整備工事に今後も目が離せません。