出張を利用してマニアリに訪問

今回、仕事で関西地方に行ったついでに滞在を一日延ばしてマニアリの行ってきました。
今回の目的は、L1Rのノウハウを学ぶこと。ちょうど、マニアリスタッフの天堂さんがL1Rを導入しており、しかも週末のレースに向けて急ピッチでセッティングを煮詰めている最中と言う情報をblogで見ていたので、これは大チャンスという事で時間を捻出して行ってきました。
貴重なアドバイスやノウハウを独り占めするのもケチ臭いので、このblogで共有したいと思います。
ちなみに上の写真は天堂さんのマシンなのですが、(パッと見は普通だけど)既に色んな所に手が入ったエキスパートのマシン特有のオーラを発する格好いいマシンになっています。
実は先週から書き始めていたら、結構な分量になったので、まずは第1弾として組み立て編をお送りします。
STEP.1組み立てについて
組み立てに関しても、最初組んだ時はとても精度も高いし設計思想もしっかりしているので100%感心していたのですが、僕が気づかない所で色々と課題と対処ノウハウがある事が教えてもらいました。
NO1: アルミのタップは緩いから、ねじロックは充分に

L1Rの特徴として、アルミ部品を多用していて、多くのネジがタップが切られたアルミ部品に締結する点があります。アルミ部品だから精度が出ていて問題無いと思いきや、天堂さん曰く
シューマッカーのアルミタップが寸法が緩い(大きい)ので、ねじロックはたっぷり塗った方がいいです。僕の場合は、ねじを締める前に、ワンサイズ細いネジにねじロックをたっぷり塗って、まずタップ側にねじロックを塗り付けてから、ねじを締めるようにしています。その上で、一日放置してねじロックが固まった時点で、再度ねじがちゃんと締まっているか確認しています。
それは、全くその通りで、組み立て前にかなりトルクは気にして締め付けていたにも関わらず、一日の走行中にバルクヘッド、サーボマウント、等々色々とねじのゆるみが発生して、その度にねじロックを塗付し直して、締め直しと言う作業を行いました。
この日は、時間が限られていたので場当たり的に行いましたが、帰ってから全バラにして組み直しをしたら、他にも色々と緩んでいました。
なお、僕は、ネジロック剤に”ロックタイト 243”という中強度の物を使っています。
普段ほかの車の場合にはタミヤのネジロック剤を使っているのですが、このネジロック剤だと若干弱いような気がします。
NO2: サスアームの組み立てはシム調整が必須

これも組んだ時は分からなかったのですが、走らせてみて各部の勘合に当たりが出てくると、サスアームの色んな場所に遊びを感じる様になってきました。一方で、この”遊び”によってディメンションが狂うほどでも無いので気にしなくても良いのでしょうが、やっぱりある程度、遊びを減らした方が良く走るそうです。
サスアームのピン
フロントのステリング部品(Cハブとヨーク)
に関しては、シムを入れてガタを追い込む方法に調整した方が良いという事でした。
この点は、僕も以前から感じており、結構念入りにシム調整していたのですが、一部に関しては緩すぎて、逆に別の一部に関してはきつ過ぎてという状況だったので、天堂さんからのアドバイスをもらいながら「いい加減」の部分に調整ができました。
特に、僕の様に経験値が少ない人間にとって、「良い加減」のガタの配分が分からないので、天堂さんに触ってもらいながら指摘をもらったのはとても助かりました。この辺を文章で書くのはほぼ不可能なのですが、言葉にすれば「きついのは絶対ダメ、ほんの少し遊びがある程度」に調整するのが正解との事です。
NO3: サーボへの負担は強い

この部分は、かなり痛い出費をを伴って勉強したのですが、L1Rのステアリングはかなりクイックなディメンションで、サーボの切れ角としてエンドポイント70%程度でフルステアの状態になります。その為、かなり大きな力がサーボに掛かる為、(ロープロではなくて)スタンダードサイズのサーボがお薦めとのことです。
実際に、海外のトップドライバーたちのマシンを写真を見ても、ほぼ全員がロープロでは無くフルサイズのサーボを使っており、ステアリング回りの強度と耐久性には気を使っている事が分かります。
僕も、スタンダードサイズのサーボ(SANWA PGS-CX2)を持ち込んだのですが、このサーボは前に持っていたT6.2(スタジアムトラック)で20パック程度しか走らせていなかった割と新しい物であったにも関わらず、ギアの歯車がダメになってしまいました。
残念ながら、マニアリにはギアの補修部品の在庫が無く、結局一番良いサーボ(SANWA PGS-XR2)を買い足すという羽目になりました。
NO4: ベルトテンションに注意

これもかなり有名なTIPSですが、ドライブベルトには相当の負荷がかかるようで、特に前ベルトの調整が甘いと頻繁にベルトの駒飛びが発生して、場合によっては1日でベルトをダメにすることもあるそうです。
この理由として後ろベルトは”オレンジの矢印”の様に2か所のプーリーテンションを支えているのに対して、前は”青の矢印”の様に1か所のみで支えているのですが大きな理由との事です。
後ろのベルトについては、前側のテンショナでモータープーリーとベルトの噛み合いを支え、後側のテンショナでデフギアのプーリーとベルトの噛み合いを支えています。従って、若干ベルトテンションが緩くなった場合にも、駒飛びを起こすリスクは低くなります。
一方の前ベルトは、モータープーリー側にしかテンショナが無いため、テンショナを持たない前デフ側で駒飛びを起こしやすく、特に減速時に起こり易い状態になります。
取説や色んな記事で「前のベルトのテンションは強く、後ろは若干弱く」という記載がある事までは意識したですが、今回のアドバイスでその理由も知ることができて大きな勉強となりました。
同時に、このベルトテンションが大きな走行抵抗となっていることも事実で、パワーを出すためにはベルトテンションは最低にしたい、でもそうすると駒飛びが発生するという事で、天堂さんのマシンは、フロントの FAB(Front adjustable brake =前タイヤのみに働くスリッパクラッチ)を可能な限りユルユルにして、ベルトテンションもなるべく弱くという運用をしていました。
一方の僕はと言うと、天堂さんレベルでマシンを走らせる事は出来ないので、安全策を取ってベルトテンションはきつめで運用することにしました。
それ以上に、今フロントのベルトが国内で欠品中なので、届くまではダメにしないように何としても運用しないといけません。
その他にも色々とアドバイスをもらったのですが、その辺は次の記事にて書きたいと思います。