僕は、自他ともに認める工具好きで、ラジコンに限らずついつい工具は色々と集めちゃう人間です。競技ラジコンの工具が特殊なのは、細いビスを使っている為、六角レンチであっても通常のL字型のレンチでは無くて、ドライバー形式のレンチを使う事だと思います。

 

以前に、他の分野を含めて愛用しているPBの六角ドライバーと、ラジコン業界で圧倒的に評判の良いMIPの六角ドライバーの比較記事を書きましたが、実はそれ以外にもラジコンで一番使う2mmに関しては色々と買っていて、今日時点で5種類の六角ドライバーを持っています。

 

完全に「工具沼」ですね。

 

なので、今日はこの工具たちに関しての感想を書いてみたいと思います。

 

  ヨコモ

競技ラジコンを始めようと思って、当時の谷田部アリーナでYZ-2 CAL3のキットを買った時に、対応してくれたスタッフ(今はヨコモ役員!!の鈴木さん)から薦めてもらって購入したのがヨコモのドライバーです。

 

買った当時は、この切削アルミで作られたグリップがとても格好良くて大満足した記憶があります。

 

今でも引き出しに入れていて時々使うのですが、作りもしっかりしているし、にぎった時のグリップ感も良好でとても良い工具だと思います。

 

肝心のビットの先の精度については、「きつすぎず、緩すぎず」で、まさに優等生的な性格です。

 

現在は、モデルチェンジして、若干違う形になってしまいましたが、値段も手ごろですので、RCを始める人間には誰にでもお薦めできる工具だと思います。

 

  PB

 

ヨコモの六角ドライバーに大きな不満は無かったのですが、実はラジコン以外の場面での六角レンチやドライバーはほとんどPBを愛用しているので、六角ドライバーもPBを購入してみました。

 

特にPBのドライバーは、「スイスグリップ」と言われる樹脂製のグリップが絶妙で、この硬すぎず柔らかすぎずの手に吸い付くようなにぎり心地は一度使うと手放せなくなります。

 

ただ、PBのドライバーをラジコンで使うのはお勧めしません。

 

理由としては、PBの六角ドライバーは、ねじへの挿入がスムーズに入る様に若干小さめの寸法で作られています。なので、鉄ネジは普通のトルクで締結している分には問題ないのですが、アルミねじの様に柔らかいネジや、鉄ネジであっても樹種部品に強く締めこむ様な場面でネジ穴をナメテしまうという事が何回か発生しました。

 

という事で、今はほとんど使っていません。

そういう点でもラジコンの工具は特殊と思いました。

 

  MIP

 

PBでの失敗を受けて、ラジコン業界で圧倒的な評価のMIPを試してみました。

 

MIPの評価に関しては、以前に書いたPBとの比較記事を参照して欲しいのですが、正直僕は好きになれませんでした。

 

多くの人が「精度が高い」と言っていますが、精度と言うよりは、設計寸法が大きめに作られているので、ネジ穴に対してかなりタイトにフィットします。なので、ちょっとナメテしまったねじを締めるには良い道具と思いますが、普段使いするにはネジ穴に入れづらいと感じると思います。

 

あとは、MIPこだわりの樹脂製のグリップですが、にぎり心地自体は問題ないのですが、重量が重い為、速回しとしようと思うと取り回しの悪さを感じます。

 

なので、僕はほとんど使わなくなりました。と言いながらも今でも工具箱の奥には仕舞っていて、ナメそうなネジが出た時には使うようにしています。

 

  WERA

 

これは、まあ、酔った勢いで衝動買いしたドライバーです。

 

値段もそこそこ安い上に、グリップもビットもこだわった構造をしていて面白ろそうと思って買いました。

 

まあ、その辺のウンチクはメーカーに任せる事にして、ラジコン用工具として考えた時には全く使い物になりませんでした。理由は一つで、「グリップの直径が小さくてトルクがかけられない」事です。これとは別に、ブリップがもっと太いタイプもあったと思うので、ラジコン用ならそっちの方が良いかもしれません。

 

誤解して欲しくないのですが、ビットの精度やグリップも持ちやすいので、トルクが不要なIT機器なんかでは良い道具かと思いますが、ラジコンには不向きです。

 

  HUDY

 

という事で、月並みではあるのですが、現在はHudyの工具に落ち着いています。

 

正直言って、性能に対してここまでの価格を出す必要があるかという疑問は残りますが、ラジコン用の工具としてはとても良く作られているのと思います。

 

まず一点目として、ビットの精度と寸法が絶妙です。

MIPに様にきつすぎる事も無く、かと言ってPBの様に緩すぎる事も無く、ネジ穴にカッチリと食い込みます。

 

第2に、Hudy(とXRAY)自慢のスプリングスティールが絶妙の粘りを出すので、高トルクで締め付けた時にも、手先にフィードバックが帰ってきて使いやすいです。

 

その上で第3の利点として、グリップが肉抜きしたアルミ切削の為、重量が軽くて速回しする時も重さを感じずに使いやすいです。

 

唯一の欠点として、全長が他の工具よりも長い事です。もう少し短ければ(=他と同じぐらいの長さ)なら、もっと取り回しが良くなるのに、と感じます。

 

と言う事で、Hudyは値段の除けば非常にバランス良く作られた工具だと思います。

 

  ということで...

現時点でも僕のベストは、Hudyの工具となります。

 

ただ、他にも良い工具があるみたいなので、オタクらしく今後も色々と試していきたいと思います。

 

差し当って、無限精機の工具が「使いやすい」と評判なので、買ってみようかと迷い中です。

 

という事で、物欲は尽きません...。

 

おしまい。