ウォーキングで訪れるスカイパークには秋ニレの並木がある。

 

初めて訪れた時、ニレという名に惹かれて調べてみたことがあった。


ニレには秋ニレと春ニレがあり、秋ニレは秋に花をつけることからつけられた名であるとか。

 

 

一般的にというと春ニレをさし英語でエルムといい

 

『高校三年生』”ニレの木陰に弾む声”と歌われれているのは

 

春ニレであると知ったのもこの時だった。

 

 

今月初めから新橋演舞場で行われている舟木さんの1ヶ月公演

 

『壬生義士伝』も今日が千秋楽。

 

後は明日のサンクスコンサートを残すのみとなった。

 

 

先日、足を運べない私のために東京の友人達から嬉しいクリスマスプレゼントが届いた。

 

 

 

 

『壬生義士伝』の筋書だった。


55周年の折の特別公演『忠臣蔵』の時のような美しい姿ではないけれど

  


  


気迫と悲哀と慈愛の念がにじみ出てくるような表紙の写真に


舟木さんがこの演目を選ばれた想いが垣間見えた気もしたものだ。




浅田次郎の作品は『天切り松闇がたり』や『蒼穹の昴』は読んだことがあったものの

 

自ら進んで読みたいと思う作家ではなかったし


ましてや『壬生義士伝』は暗いイメージがあったので

 

まあ、良いかなと諦める理由にもして無理やり自分に言い聞かせていたけれど


友人達の心遣いの筋書を読ませて頂きながら舞台の様子を想像したり

 

見に行かれた方の感想やブログを拝見するにつけ

 

やはり見に行きたかったという気持ちが徐々に募ってきたのは否めない。

 

松本はこのところ感染者0の日が続いてはいるものの

 

新幹線の通っている長野市や、別荘の多い軽井沢などで数人の感染者が出ることがあると

 

必ず、東京や東海地方との行き来があったと報道される。

 

仕事なら仕方ないけれど、二女の会社でも県外への出張が控えられているような状況の中


個人的な事情のために上京して、もし自分が感染したらと思うと


周りに迷惑はかけられないというのも諦めた大きな理由の一つだった。

 

私のみならず、全国のファンの中には

 

そうした気持ちから観劇を諦めた方も多いだろうと思われる。

 

どんなにか「どこでもドア」があればいいのに!と思ったことか。

 

 

ともあれ、友人達の感想や報告を楽しみに過ごした1ヶ月。

 

今月初めに、新種のオミクロン株の感染者も出て、

 

舞台に影響が出なければよいけれどと心配もしたのだったが

 

無事に千秋楽を迎えられたのは本当に嬉しいことだ。



この大変なお芝居を演じられた後

 

昼夜違う歌のステージを務められる舟木さんのなんと凄いことか。

 

千秋楽は、全く違う曲目のコンサートになるのも舟木さんならでは。


友人達から教えて頂いた曲目はどれも今のお声で聞いてみたいと思うものばかりだった。


『高校三年生』は今日は歌われなかったそうだけれど

 

すっかり葉を落としたアキニレの木陰を歩きながら

 

この疫難が終息し、何の憂いもなくその歌声が聞ける日が来ることを


真に願った冬晴れの1日だった。