「何で僕の部屋で仕事するんですか?」
突然押しかけて来たノネットに尋ねると、彼女は目線を書類から離さないまま口を動かした。
「ここでやりたかったから。」
それだけ言うと、忙しくペンを走らせる。
ひまだな…と思い見つけたのはノネットが参考資料のために持ってきた、使われそうに無い本達。
その一冊を手に取ると読み始めた。
ナイトメア、政治、軍についての事が書いてある。
ナイトメア…妙になつかしくて、寂しさが胸に宿った。
「乗りたいのか?」
声がしたので顔をあげると、機嫌よさそうに笑うノネットが目にうつった。
「……何で分かったんですか?」
「ライの事だからな。」
乗れるように手続きしてやるから楽しみにしておけよ。そう言ってノネットは書類をまとめると部屋から出て行った。
「…結局何しに来たんだ?」
と言いつつも、最後にノネットが残した言葉の意味を考えるだけで、笑いが込み上げてくるのを止められない自分がいるのをライは感じていた。