スザライ | ゴミ箱

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零れ落ちそうなほどの星を捕まえた空が、それを川みたいに流す。
キラキラキラキラ光る星達。
織り姫と彦星を年に一度だけ会わせてくれる。
いつだったか雨が降ると天の川が洪水をおこすから会えないとか、雲に隠されて川が流れないとか言っていた人がいた気がするけど、本当はそんな事は無く、雲の上は晴れ渡っている。
だから絶対に織り姫と彦星は会えるのだ、一年に一度。

「ライは何書くの?」
ひょいと覗き込んできたシャーリーは、すでに自分の願いを書いた短冊を笹につるしていた。
今日は7/7、七夕。
イベント好きの会長がこんなイベントを見逃すはずも無く…生徒会室には大きな笹が用意されていた。
笹は生徒会室にだけでなく、各所にも笹は設置されている。
「まだ何も。」
ピラリと短冊をシャーリーに向ける。
何を書いたらいいか分からないせいでペンが進まない。
この短冊を書き終わり次第、悪夢のようなイベントがある事も影響しているのだが。
「そうだなぁ…例えば…~したい。~が欲しい。とか…私だったら…。」
「有難うシャーリー…参考になっ…た……よ?」
ルルと…キャー!!とか何とか言いながら妄想に走ってしまったシャーリーを目の前に、少したじろぎながらも短冊に願い事を書くと、それを笹に吊さず綺麗に折り畳むとポケットにしまった。
『ピーン・ポーン・パーン・ポーン…こんにちは、生徒会です。ミレイ会長よりお知らせがあります。』
「あ…僕達行かないと…。」
「そうだね。お互い無事を祈ろう。」
我にかえったシャーリーに別れを告げるとライは椅子から立ち上がり、着物を揺らした。
『ハァーイ!ミレイよ、もう短冊に願いは書き終えた?それでは、先日説明したイベント内容を確認します。』
イベントの内容はこうだ。
男女逆転した織り姫と彦星のコスプレをした生徒会役員を捕まえ、その生徒会役員に願いを一つ叶えてもらう。
(叶えられる範囲のものを。)
それとあと一つ、一日デート権!
これが問題だった。
女子はズボンだから普段よりずっと動きやすいだろうが、男子はスカート…という説明でいいのか不明だが、とりあえず普段より走りにくい服装になっている。
そういえば、スザクはあのビラビラした所を持ち上げればいいんじゃない?て言って、脚が剥き出しだったな。
ルルーシュは、かなり似合っていたが、真っ先に捕まりそうだった。
リウ゛ァルは…何であんなに化粧が濃いかったんだろう。
あれは気持ち悪かった。
走りながらそんな事を考えていたら図書室に来ていた。
「…?」
誰か…いる?
気配を感じた机の影に、そろりと近づくと、そこにはしゃがみ込んだスザクを見つけた。
「スザク…何してるんだ?」
「ん?君を待ってたんだよ。」
ぐっと腕を引かれスザクの腕の中に転がる。
「何を…。」
文句を言ってやろうと口を開くと、スザクがぽつりと何か呟くものだから思わず言うのを止めた。
「思ったんだけど、僕らがお互いを捕まえれば問題無い企画だよね。」
聞いたとたん顔に熱が集まるのを感じた。
そう、スザクとライは付き合っている、デートは問題では無い。
「確かにそうだが…男同士で有効な企画なのか?」
「何でもアリなんじゃない?とりあえず生徒会室…行こっか。」
ライを開放し、立ち上がるのを見届け、その後でスザクも立ち上がる。
二人で生徒会室に向かいながらぽつぽつ話す。
他の生徒達は他のメンバーを追い掛けているらしく、非常に幸運だった。
「スザクは短冊に何書いたんだ?」
「ライ、そういう願いは人に言わない方がいいんだよ。だから秘密。」
口に人差し指をあてて言う。
「そうなのか。」
「でも言いたい願いごともあるなぁ。」
ちらりとライを見てくるものだから、ライは気になって何?と尋ねた。
「あとから言うね。」
そうスザクが言うのとほぼ同時に生徒会室の扉が開いた。
まだ誰も帰ってきていない。
生徒会にある笹にライは近付いて、見えにくい位置に短冊を吊した。
――大好きな人達が幸せを感じ、平和でありますように――
色んな事が様々な形で平和であればいい。
「星見れそうだね。」
窓越しに空を見上げながらスザクが言う。
「そうだな。」
「このイベントの後、星を見るって会長が言ってたような。」
時計を確かめればイベント終了まであと一分。
汗だくになった生徒会のメンバーが飛び込んで来ることだろう。
あと三十秒という所でスザクがライに抱き着いた。
「ライ…星にも織り姫と彦星にも願わない、ただ君に願うよ………。」
耳元で囁かれ、くすぐったく思ったのもつかの間…一気に顔が赤くなるのをライは感じた。
スザクが離れたのを見計らい、ライが叫ぶ。
「こっちの台詞だ!」
叫んだ所で他のメンバーが生徒会室に入ってきたのはご愛嬌。