「お仕置きだよ…ライ。」
そう言ってロッカールームにある簡単なソファーにライを押し倒したスザクは、手慣れた手つきで服を乱し始めた。
いつスザクの地雷を踏んだのかさっぱり分からないライは、すっかりその事に捕われ自分の状況にまで頭には無かった。
「スザク…なんでこんな事になっているのか教えてもらいたいんだが。」
服を脱がされ、二人きりの密室状態にも関わらず、いたって冷静に見える恋人にスザクは笑いかけた。
「今日は何日?」
「七月十日だな。」
そこまで言ってセシルさんとの会話を思い出す。
『ライ君も午前中に来れればよかったんだけど…。』
『仕方ありませんよ…生徒会での仕事がたまっていましたし、でも最近スザクと会わないんですよね。』
『あら…そうなの?今スザク君ならロイドさんと息抜きに行ってるのよ。めずらしい事もあるわよね。』
『そうですね。』
この会話…何か変だと思わなかったか?
確か…生徒会の企画書類の中に…『スザク君には絶対極秘計画!』と書いてあるものがあったような…。
内容は『数日遅れの誕生日パーティー』誕生日パーティー…誕生日…パーティー……。
誰の誕生日パーティーだって?
スザクに内緒でパーティーの計画=スザクの誕生日という事で…。
「今日はスザクの誕生日か!」
閃いた!という顔をして叫ぶライのベルトを抜き取ったスザクは複雑な気分になった。
君、完全に忘れてたな…。
「そう。正解、だけど忘れてたからお仕置きだよ。」
スザクはライのズボンを引きずり下ろそうとした。
「ひっ…ちょ、待てスザク!忘れていた事は謝る!御免、だからちゃんと言わせてくれ。」
「…分かった。」
スザクはライのズボンから手を離すと、ライの言葉を待った。
「スザク誕生日おめでとう。生まれてきてくれた事に感謝する。君に出会えて…本当によかったと思う。」
スザクが泣きそうになったのを僕は見逃さなかった。
スザク、誕生日忘れてて御免。
さっき言った言葉だけど、誕生日に限らずいつも思ってる。
君に出会えたから、眠らされていたのも少しはいいか…と思えた。
いつだって足りない位君に感謝してる。