駄目だ、スザクはユーフェミアを失ってはならない!
そう思った僕は自分を犠牲にしてでもユーフェミアにギアスをかけ、そして止めた。
意識が堕ちる。
撃たれた所からは血が溢れている。
それなのに、不思議と痛みを感じなかった。
そこでふと考える。
スザクにとって、ユーフェミアを失うのと、僕を失うの…どちらがより彼を壊してしまうのか。
答えは簡単、ユーフェミアだ。
だから僕がユーフェミアを救い死にゆくのは正解。
だから…。
泣くな。
悲しむな。
振り返るな。
「………イ……ライ!!」
耳元で自分の名を呼ぶ声がする。
それに意識を浮上させられ、うっすら目を開くと、目から涙を流すスザクが映った。
泣くな…泣くなよスザク。
この悲しみは、ユーフェミアを失うより軽いはずだ。
だから前へ。
僕の事なんて気にするな。
そう思うのに、自然と涙が溢れ出る。
口から血は出るし、撃たれた部分からの出血のせいで全身真っ赤。
綺麗な姿で死ねなかったけど、それでも今すごく幸せなんだ。
「…笑っ………て。」
スザクに最後のギアスがかかる。
「何だよそれ…。」
そう言いながらスザクは涙を流しながら笑った。
冷たくなった愛しい人を抱えて。