お礼の気持ちがうまく表現できないなんて情けないアル…。
今、神楽は非常に困っていた。
偶然会った沖田と、当然のように喧嘩が勃発。
新八や山崎が止めるのも気にせずにしていた。
いい加減にしないと…と思っていると、沖田が「今日はこのへんにしといてやりまさァ。」なんて言い出して。
お開き。
で、沖田が去り際に何か投げて寄越した。
「?」
慌ててキャッチしてみると、それは酢昆布で…。
「あーあ、すっかり遅くなっちまった。」
驚いてる間にあいつは遠くに行ってしまった。
どうしよう…。
ありがとうって言いたい。
けど、さっきまで喧嘩してた手前どうかとも思う。
「おい。」
神楽は沖田の背中に向かってそう呟いた。
「礼も言わせない気アルカ。」
「言ってくれんの?」
言葉には出来ないけど、神楽は沖田に走り寄ると、その頬に唇を寄せた。