「綾って、本当に綺麗だよ。見間違えちゃったし。」
着物を着た綾を見てから、焔は陣・綾と部屋で話していた。
「そうだった?」
「うん。」
焔は深々と頷いた。
「あさぼらけ~~~~。」
補足するが、今、陣は百人一首を必死に覚えようとしている。
「僕が、綺麗なら、陣くんはかっこいいなのかな。」
「元気がよすぎるだけだよ……。」
ちらと横目で陣を見た。
かっこいいと言うより…逞しいような…。
「焔くん、どうかした?」
「えっ、いや…陣は、逞しいような気がして。」
「逞しい。あぁ、そうか。そうかもしれないね。」
綾は目線を陣に移した。
「焔くんは可愛いよ。」
「うん…って、えぇっ!!いきなりどうしたの?それに何で!」
ずっこけるかと思ったんだけど。
にも関わらず、綾はしれっと言った。
「可愛いって言ったんだけど…全部引っくるめて。」
焔は顔を真っ赤にして綾から顔を背けた。
「男に可愛いって…。」
「でも焔君も僕の事綺麗って、言ったよ。」
そう言うと、ゆっくり綾は焔に近寄った。
「……綾?」
「もう黙って。」