綾焔 | ゴミ箱

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カッチ
コッチ
カッチ
コッチ
時計だけが部屋に音を齎していた。
静かな部屋に、似合わないほど散らかったペットボトルや皿。
これから片付けると思うと、目眩が起こりそうだ。
その部屋を片付けるのは、先程から眉間に皺を寄せて立つ、焔だった。
仕事のために家に来ていた鳥羽の人(主に狂くん)が陣と騒ぎまわった結果だ。
これが日中ならば、誰が寝ていようが何だろうが片付けさせたのだが、今は深夜なのだ、他の人を起こし、明日の仕事に支障が出るというのは、何としても避けたい所だ。
焔は溜息を一つつくと、ビニール袋を片手にゴミを片付け始めた。
しかしまぁ、よくさばいたものだ。
ストッパーになれる人は、焔が見つけた時には、もう潰された後だった。どうもジュースだと思っていた物が、お酒だったらしい。缶が散らばっている。
「カクテル…」
フルーツの入ったカクテルらしく、缶のパッケージに騙されたと言った所だろう。
カタリ
物音がした。誰か起きたのだろうか。
「焔くん、まだ起きてたの?」
「綾?うん、これ片付けないといけないし、今日はどうせ、調べ物するのに徹夜するつもりだったから。綾は、どうかした?」
ペットボトルや缶、ビニールを、一つの袋に入れながら、明日陣達に整理させようと考えた。
「一階に行ったきり戻って来ない焔くんが心配で、様子を見に来たんだよ。……手伝うよ。」
そう言うと、綾は皿を重ね始めた。
その後は、ぽつぽつと会話をしつつ片付けを進めていった。
もうすぐ片付け終わるころになって、綾がこう言った。
「焔くんは、何で誰にも手伝ってもらおうとしなかったの?」
「あー…、皆の明日の仕事に支障が出たら困るから…なんだけど。」
何となく、本当の事を言ってるのに目を逸らしてしまった。
すると綾が、すっと手をのばして焔の頬にふれた。
「それは焔君も同じ。無理は禁物だと思うけど?あとの掃除は陣くんに、焔は明日調べ物をする。どう?」
「……そうだね。調べ物は明日にして、今日はもう寝ようかな。」
焔は、ビニール袋をすみに置くと、手を洗った。
「焔くん、今入ったら他の人が起きるかもしれないから僕の部屋に来る?」
「えっ。良いの?」
「むしろ嬉しいけど。」
綾は手を差し出してきた。焔は、ニコリと笑うと、その手を握った。