タオ島へ行く日が今だに決まらない、ダイビングをするかしないか決められない。


本当に私は深い海に潜れるの?


サメも出るし、海蛇にも出会うかもしれないのに・・・。


生きて日本に帰れるのか不安で仕方ない、一人旅だと何だか不安が増長されてしまう。


優柔不断な私、中々考えが纏まらなかったので時間を有効に使う為日帰りで観光地パタヤーに行くことにした。


ツアーだと1500バーッ位するので東バスターミナルから公営バスで行くことにした、こっちは安上がりで往復でたったの200バーッ程しか掛からない。


パタヤー行きのバスは約15分おきに出ていてどのバスも満員でした。


バスは二時間チョットで背の高い椰子が茂る南国感たっぷりのパタヤーのバスターミナルに到着した。


バスターミナルからパタヤービーチまでは乗り合いソンテオに乗り換えて向かった。


10分ほどでビーチが見えてきたが何処で降りようか迷ってしまった、他の乗客は皆このパタヤー在住のリタイヤした白人達だった。


パタヤーは観光地というよりもリタイヤした白人達の避暑地のような雰囲気だった。


海岸に沿って大きなリゾートホテルが林立していたが、奥の方にはそんな白人達がすむ賃貸マンションも数多く有るようだった。


海岸はお世辞にも綺麗というような代物ではなかった、薄茶色の砂浜には有料のビーチチェアがひき詰められ歩くことが出来ないほど密集していた。


勿論水の透明度なんて言うのもおこがましいほど濁っていたし、ビーチの散策路には夜の商売をする女の人達が暇を持て余し屯して休憩していた。


私は一応ビーチの端から端まで往復して、卑猥な町パタヤーに落胆してしまいまだ早かったけれどバンコクに帰る事にした。


パタヤーの町はリタイヤした白人の老人達とその若いタイ人の恋人達の町だった。


帰り際パタヤーの繁華街を見学したら、そこにはドギツイ化粧を施し超ミニスカートを身に付けた女性達が”マッサージいかが?”と道行く観光客に向かって必死に客引きをしていた。


勿論その時はまだ照付ける太陽が痛いほどの真昼間だ。



ペタしてね






























朝からソワソワしていた私は、もし銀行でお金を引き下ろせなかったらこの旅行計画を大きく変更しなければならないと覚悟した。


私は何時ものようにプラ・スメン砦の公園のベンチに座り、屋台で買った搾り立てのオレンジジュースと菓子パンで軽い朝食を取ってからバス停に向かった。


窓が開け放たれたオンボロバスをルンピニー公園近くのバス停で降りてから、住友銀行バンコク支店を探す為シーロム通りに沿って炎天下の歩道を歩いて行った。


シーロムの町は日本人駐在員や観光客が多い為沢山の日本食レストランや日本語で呼び込みをするマッサージ屋さんが多くすれ違う人も日本人かもっていう感じ。


ここには有名な歓楽街のパッポン通りやタニヤ通りがあって日本人向けの風俗店が目白押しだが、まっ昼間はゴミが散らばる閑散とした様子でした。


私は相当歩いて漸く住友銀行を見つけたが、バンコクって漢字では曼谷なんです、笑っちゃいました・・・。


でもそこは怖そうな警備員が玄関に立っていて何だか物々しい雰囲気だったので、一介の貧乏旅人である私が入るのは相当場違いの感じでその場に立ち尽くしてしまった。


私は何度も何度も銀行の玄関口で右往左往するだけで何か怖くて入れなかった、もしも受付に日本人行員が居なかったら英語でなんてとても説明できないし・・・。


それでまずサヤームのATMに行ってもう一度引き落としを試してからにしようと思い返し、シーロムからBTSに乗ってサヤームのマーブンクロン・センターに向かった。

(まったく無駄な行動でした、反省・・・。)


MBKのATMは一階の外壁に沿って沢山設置されていたので、もし失敗しても誰にも見られないと思うと少し気が楽だった。


ここのATMはなんと日本語表示が選択出来たのでメチャクチャ心の重石が軽くなった。


勿論私はATMから簡単に住友銀行キャッシュカードを使って現金を引き出すことが出来てとても嬉しかった。


ここで私は一万バーツを引き出した、日本円感覚で三万円位の価値がある。


タオ島でダイビング講習を受けれる金額相当だった、タオ島でもATMがあるってガイドブックに書いてあったけどカオサン通りみたいに下ろせなかったらいけないので、タオ島への日程が決まったらまたその前日に下ろそうと考えていた。


その日の夜カオサンに戻ってタオ島へのバスと船のジョイントチケットをどの旅行社で買おうか迷っていた、それというのも各旅行社ごとにチケットの値段に大きな開きがあったからだった。


なんと旅行社によって300バーツから700バーツまでの開きがあった、この違いはバスのランクと船がフェリーか高速艇かの違いによるようだったが、私が頼りにする日本語が話せる旅行社でも100バーツ程違っていた。



ペタしてね














私のタイ旅行の前半戦はちょっと急ぎすぎた感じでした、と言うのもこの旅行で一番行きたかった南の島で過ごすため時間の余裕が欲しかったからだった。


この旅の前半はバンコクからアユタヤそして北部のチェンマイまで行って反転、スコータイに一泊しただけで再びバンコクに戻ったんです。


今思えばチェンマイで象乗りもしたかったし、神秘的なスコータイ遺跡公園を時間を掛けて見て廻りたかった。


そんなこんなで私はタイ南部に行く為急ぎ足でタイ中を駆け回った。


しかし中々思い通りに旅はいかない、なんとバンコクに戻ってから幾多の災難に出くわしてしまった。


バンコクに戻って私は迷った、タオ島からサムイ島にアイランドホッピングしてクラビからピーピー島を経由してプーケットに向かうか、又はその反対のコースを取るか。

でも時間と資金を考えるとタオ島でダイビングをしてからサムイ島を廻ってバンコクに帰りアンコールワットに行くか、プーケットとピーピー島そしてクラビを周りアンコールに行くか、贅沢な悩みだったけどその時は本当に悩んでしまった。


と言うのも資金が底をつく可能性もあったからだった。


私はこの旅の資金を日本円の現金と米ドルそしてクレジットカードに住友銀行インターナショナルキャッシュカードで賄おうと思っていた。


私は南に観光地は北部より物価が高いと思っていたので利息の掛からないインターナショナルキャッシュカードからお金を引き出そうとPLUSのマークのあるATMを探し出し、不安に駆られながらもカードを挿入してみた。


ところがATMに何度試みても引き出せなかった、それで他の銀行のATMに入れても無駄だった、それからは焦って焦ってもう頭の中がパニックになって心臓がバクバクして倒れそうになってしまった。


カオサン通りを何度もうろついて色んなATMを試みたが、最後のATMではキャッシュカードが飲み込まれて出て来なくなってしまった。


英語も喋れないのにこんなトラブルに会うなんて、私は自分を呪ってしまった。


それで同じ銀行の有人の窓口を探し当てトラブルを身振り手振りで説明したが、その女の銀行員は只”NO”と言うだけ、私は途方に暮れて色んなボタンを押し捲っていた。


それが功を奏したのか、なんと偶然カードが出てきた。この時ほど嬉しかった事はなかった。


でもお金が引き出せないということはこれからの旅行計画も変更を余儀なくされることになった、それに何だか私の気分もすごーく落ち込んでしまった。


その日は明日シーロムまで行って住友銀行バンコク支店で聞いてみようと思いながら眠りに付いた。