-ギ、ギ、ギギギィィィ・・・・・-
渾身の力を振り絞って扉を押すと、鈍い音をたてながらゆっくりと開いていった。
2人は顔を見合わせると急いで中に飛び込み再び閉める。
グナルーシの言ったとおり、まだ魔物はその辺には見当たらない。
しかし、いつ襲ってくるのかは、全く予想できない。油断はできない。
2人はドアの隙間から漏れてくるあの杖の光を感じ、再び封印が成された事を確認すると、ゆっくりと奥へと続く洞窟を進み始めた。
「イル、渚・・・後は・・・頼んだぞ。・・女神ディーゼ・・・2人の・・・加護を。世界をお救い・・・下・・・さ・・い。」
グナルーシの部屋、魔方陣の中央に座し、最後の力を振り絞り封印を完成させた彼は、そう呟くと静かに息を引き取る。
そんなグナルーシの状況をイルも渚も知るよしもなく、暗闇というだけでない気味の悪い空気が満ちている内部へと足を踏み入れた。
奥から吹いてくる冷風が2人の頬をなでるように通り過ぎる。
奥の方では壁から地下水でもしみ出しているのだろうか、水の滴る音も微かに聞こえてくる。
さすがの渚もピクニック気分とはいかなくなってきていた。
何かが出そうな気配・・そう、今にもそこかしこから襲ってきそうな気配を感じる。
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