今回は、東京から群馬県まで無料のバイパスを使って行く方法をご紹介します。

1.新大宮バイパス

新大宮バイパスは、東京都練馬区の新大宮バイパス入口交差点から埼玉県さいたま市北区の吉野町交差点へ至る、全長約23kmの国道17号バイパスです。東京都内は6車線および2.4kmのみ暫定2車線、埼玉県内は全線6車線で供用されており、また、板橋区からさいたま市中央区の与野出入口までの区間には首都高速S5号が道路中央に高架で併設されています。新大宮バイパスの歴史は、関越道より古いく、着工は1962年の為、首都高速5号は関越道ではなく、新大宮バイパスに接続しているのです。新大宮バイパスは、アンダーパスやオーバーパスが多く、流れはスムーズです。また、終点の吉野町ICでは国道16号、17号に接続し、途中の宮前ICでは新大宮上尾道路に接続予定です。起点の新大宮バイパス入口交差点へは、国道254号(川越街道)又は、2020年3月30日に都道311号が1.1km開通しました。これにより、環八通りから新大宮バイパス入口交差点へアクセスが可能になりました。

●新大宮上尾道路

新大宮上尾道路は首都高速S5号とS2号が交差する与野JCTから鴻巣市箕田交差点間を結ぶ予定の総延長約25kmの自動車専用道路です。途中、桶川北本ICで圏央道と接続予定です。2016年度より与野JCT-上尾南IC(仮称)間が国道17号バイパスとして事業化されることが決定しました。首都高速道路株式会社を事業主体とする有料道路として整備される計画であり、これは与野JCTを介して直結される首都高速S5号と一体化させて、管理の効率化を図るためと首都高速道路自身の意向も踏まえたものであります。

●上尾道路

上尾道路は、新大宮バイパスの宮前ICから鴻巣市箕田交差点間を結ぶ予定の総延長約20kmの国道17号バイパスです。現在、宮前ICから圏央道の桶川北本IC間の一般部のみ開通しています。道路中央部には自動車専用部が開通予定です。

2.国道17号(一般部)

新大宮バイパスは吉野町交差点で終わってしまう為、次のバイパスが始まる埼玉県鴻巣市の箕田交差点までは、国道17号(一般道路)を18km程走行します。両側4車線ですが、立体交差がなく、信号が多い為、流れは悪いです。上尾道路の延伸が待ち遠しいです。

3.熊谷バイパス

熊谷バイパスは、鴻巣市箕田交差点から熊谷市久保島交差点間を結ぶ全長約18kmの国道17号バイパスです。箕田交差点から玉井ICまでの区間は、片側2車線化が完了しているものの、幅員が50 mとなっており、上下線の間の中央部に大きな道路用地が用意されています。この部分を通る道路が本来の本線(4車線、地域高規格道路 熊谷渋川連絡道路)で、これは新大宮バイパスと上尾道路の自動車専用道路本線と接続される計画です。その為、、この区間における現在併用中の道路は、正式には側道に相当します。群馬県伊勢崎市方面は、途中の玉井ICで深谷バイパスへ分岐して下さい。

●熊谷渋川連絡道路

熊谷渋川連絡道路は、埼玉県鴻巣市市箕田交差点から群馬県渋川市へ至る延長65.8kmの地域高規格道路です。起点では同じく地域高規格道路の新大宮上尾道路の終点から直結される計画で、終点では関越道の渋川伊香保ICと接続しており、地域高規格道路の上信自動車道とも接続する計画です。国道17号現道に対する大規模なバイパス道路でもあり、現道における同区間の主要都市である熊谷・深谷・本庄・高崎・前橋の各市街地を経由せず(本庄・高崎市には市域にすら入らない)に、太田市と伊勢崎市の間を走る群馬県内のショートカット経路になっており、国道17号本線と関越自動車道を補完し、交差する北関東道と連携した広域ネットワークを構成します。2017年3月19日に上武道路の未開通区間が開通したことで、暫定形(側道部のみ整備区間と暫定2車線区間がある。詳細は後述)ではあるが、鴻巣市から渋川市までの直結が実現されました。これにより、東京と新潟方面の距離が大幅に短縮されました。更に、前述の新大宮上尾道路と直結されると、国道17号における東京都北部から群馬県中部までの約100 kmを越える長距離が、高規格なバイパス道路で結ばれることになり、更なる時間短縮が図られる見込みです。

 

4.深谷バイパス

深谷バイパスは、熊谷バイパスに接続する玉井ICから深谷市の四拾坂下交差点間を結ぶ全長約15kmのバイパスです。熊谷バイパスと接続する玉井ICから上武道路と接続する上武IC間は、片側2車線化されていますが、これは側道として暫定整備されたもので、中央にあるスペースにはさらに対面4車線の本線である熊谷渋川連絡道路が通る予定です。この本線は、玉井ICで熊谷バイパスの本線(未整備)と、上武IC以北で上武道路の本線(暫定2車線整備済)と接続される予定です。上武ICから終点までの区間は、熊谷渋川連絡道路の区間外であり、現在開通済みの暫定2車線道路が本線です。群馬県伊勢崎市方面は、途中の上武ICで上武道路をご利用下さい。また、深谷バイパスの終点の四拾坂下交差点では本庄道路が接続予定です。

5.上武道路

上武道路は、埼玉県深谷市の上武ICから群馬県前橋市の田口町南交差点へ至る国道17号バイパスです。上武国道や上武バイパスとも呼称されます。国道17号 現道は中山道で、埼玉県熊谷市・深谷市・本庄市・群馬県藤岡市・高崎市等を経由して前橋市へ向かいます。しかし渋滞が多く、そのバイパスである深谷バイパスも渋滞するため、それらの根本的解決を目的として計画されたのが当バイパスです。熊谷渋川連絡道路の一部として整備されるため、熊谷市 - 前橋市間をなるべく短距離で結んでおり、本庄市や、藤岡市、高崎市を通らずに群馬県太田市や伊勢崎市等を経由します。群馬県内における最後の未開通区間が2017年3月19日に開通したことで上武道路が全通となり、同時に熊谷バイパス・深谷バイパス・前橋渋川バイパスと合わせ埼玉県鴻巣市から群馬県渋川市に至る熊谷渋川連絡道路としても全通となりました(ただし、熊谷・深谷バイパスは側道部のみ開通)。なお、埼玉県内全区間と群馬県内の国道50号・前橋市今井町以北において暫定二車線の区間がボトルネックとなっており、全通による交通量の増加に伴い、これらの区間では渋滞が頻発しています。その為、群馬県内においては4車線化の拡幅工事が進められています。立体交差と平面交差が混在しており、追突事故が多発しています。

6.前橋渋川バイパス

前橋渋川バイパスは、上武道路や国道17号に接続する田口町南交差点から渋川市中村交差点に至る国道291号バイパスです。案内標識上では「前渋BP」と略されています。国道17号の前橋市から渋川市に至るこの区間は、両都市を直接結ぶ唯一の幹線道路です。2017年3月に上武道路の開通により結ばれたのを機に、翌4月1日付で、旧道区間が群馬県管理に移管され、国道291号単独区間となったため、現在はこちらが国道17号現道となっています。立体交差が多く、バイパスの終点付近では関越道の渋川伊香保ICに接続しています。

7.渋川西バイパス

渋川西バイパスは、渋川市中村交差点を起点とし、上信自動車道に接続する金井ICへ至る上信自動車道の一部をなす国道17号バイパス道路です。元々は渋川東吾妻線のバイパスとして計画されていた道路で、この区間は2004年3月30日に上信自動車道の区間に指定され、

将来的には国道に昇格することになっています。

8.上信自動車道

上信自動車道は、群馬県渋川市中村交差点から長野県東御市へ至る、延長約80kmの地域高規格道路です。関越道と上信越道を連携し、都市部と農村の連携強化、災害時の国道353号のバイパス機能を発揮するとともに、群馬県の「群馬がはばたくための7つの交通軸構想」における「吾妻軸」の主軸を担う地域高規格道路として事業実施中です。2020年6月7日に金井IC~箱島IC間が開通しました。

 

以上が東京→群馬県をタダで行く! 未完の無料バイパスの全容でしたが、いかがだったでしょうか?群馬県から東京方面への逆ルートでも参考にして下さい。しかし、深谷バイパスや熊谷バイパス等は自動車専用部が未整備の為、平面交差が多く、時間がかかってしまいます。時間に余裕がある時や関越道の渋滞等にご利用下さい。また、日中は交通量が多く、立体交差が少ない為渋滞が頻発しています。その為、夜間の利用をお勧めします。上尾道路、熊谷バイパスと深谷バイパスの自動車専用部、上信自動車道が全通すれば、東京から長野県東御市まで無料で走れる高規格道路が誕生する事になります。誕生する日が待ち遠しいです。

 

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