かーちゃんが買い物に行っている間に、とおちゃんは薄毛ちゃんを寝かせるミッションを受けた。


おお、布団で薄毛ちゃんとイチャイチャできるチャンスだ。さっそく、薄毛ちゃんを連れて寝室へゴー。


ところが、さっきまで眠そうにしていたくせに、今は元気マンマン。宇宙語をペチャクチャとしゃべりながら寝室の中をあっちへ行ったりこっちへ来たりしている。


黙って寝転がっていると、衣装ケースからとおちゃんの大切なカルバンクラインのパンツ を取り出してきて、片足の穴に胴体を入れて腹巻にし始めた。ひどい。何度も「止めてくれ」と懇願したが無視された。これ以上食い下がるとヤツは逆切れして厄介なことになる。


しかたがないので、早く決着をつけようと寝たフリをした。


すると、薄毛はとおちゃんのお腹にまたがってきた。顔を覗き込みニヤニヤしていやがる。腹にはとおちゃんのカルバンクラインのパンツが2つ。とても絵にならない。


かまわず寝たフリを続行すると、ズリズリと頭の方に接近して来て、ついにはとおちゃんの顔の上に尻をのせやがった。かすかにしっこのニオイがする。さっきオムツを替えておいてよかった。さもなくば、もっとキツイことになっていたはずだ。


顔を尻にふさがれてよくは分からないが、薄毛は鼻歌を歌いながら窓外を眺めているらしい。こいつ、どうやら楽しんでいやがる。


ん?これは何かの罰ゲームか?!


いや、まあこれも悪くはないかもしれない。