◇暗闇に灯す光◇ | のーびす探検隊 ~ぷにぷにを継ぐ者~

のーびす探検隊 ~ぷにぷにを継ぐ者~

ラグナロク・オンラインの日記です。スーパーノービス 『 ちゃまる。』 の探検記録と、『 ぷにぷにを継ぐ者 』 の物語です。興味がある人は、ぜひ見て行ってください^^

建物の中に入っても人影はなく、

少しジメッとした雰囲気だった。

左側には怪しげに続く階段があり、

何故かその先が見てみたい好奇心に駆られる。

ちゃまるは息を殺しながら一歩一歩階段を進んだ。


謎の男の声:『誰だ・・・』


あと数段というところでその先の暗闇から声がした。


ちゃまる:『あ!すみません!』

ちゃまる:『気になって勝手に入ってしまいました』


暗闇の中、紛れもなく何か光る眼が、

こちらをいつでも取って食うかのように鋭く狙っている。


ちゃまる:『・・・ん?』


不意に何かを踏んだちゃまるは、

怪しく湿った固い棒らしき物を拾い上げてみた。


ちゃまる:(こっ!これは骨!?)

ちゃまる:『うわっ!!』


謎の男の声:『なんだ、ただのガキか』


ちゃまる:(やばい!食われるぷに!)


すると暗闇は明かりが灯され、

薄暗かった部屋が徐々に映し出される。




そこには骨付き肉を食べている

歳をとったおっちゃんがいた。

その光景からちゃまるは本能的スピードで、

自分の拾い上げた骨を見る。


ちゃまる:『うわっ!汚ねぇぷに!!』


持っていた骨を投げ捨てて手を壁に擦り付ける。


おっちゃん:『あぶねっ!何しやがる!このガキが!』


ちゃまる:『だっておっちゃんが食い散らかしたやつだろぷに!』

ちゃまる:『手が!手が臭いぷにぃ!!』


おっちゃん:『なんて失礼なクソガキだ』

おっちゃん:『用がねぇならとっとと出て行きやがれ!』


ちゃまる:『言われなくても出ていくぷによ!』

ちゃまる:『来て損したぷに。。』


ちゃまるはそれ以上言わずあっさりと背を向け歩き出す。

おっちゃんはどこか寂しげに、

ただその小さな背中を見送っている。

ちゃまるが階段に足をかけたときだった。


ちゃまる:『待て、ガキィー!』


ちゃまる:『なんだぷにぃ!?』


ちゃまるはめんどくさそうに鼻をつまみながら振り返る。


おっちゃん:『噂の話、知らねぇーのか?』


ちゃまる:『噂?知らんぷに!!臭いから話しかけるなぷに!』


おっちゃん:『ったく、生意気なガキだっ!』

おっちゃん:『本当に何も知らずにここに来たやつはお前が初めてだ』


ちゃまる:『何の話してるんだぷに?』

ちゃまる:『こんな汚いとこ二度と来るかぷによ!』


おっちゃん:『まぁそう言うな』

おっちゃん:『実はワシも久しぶりに普通の会話ができて嬉しいのさ』


ちゃまる:『くさい、きたない、くらい』

ちゃまる:『誰も来ようなんて人いないぷによ!』

ちゃまる:『だいたい何なんだここぷに!』


おっちゃんは少し真面目な顔になり、

ちゃまるをまっすぐ見つめる。

その雰囲気に少し身構えるようにちゃまるは耳を傾ける。

そしておっちゃんは静かに話し出す。


おっちゃん:『ここはな・・・』

おっちゃん:『自分の力を信じる者が来る場所だ』


ちゃまるは胸の奥で何かが疼く感覚を覚える。

その感覚は居ても立っても居られないくらい、

ちゃまるの心を掻き立てた。

もしかしたら自分が求めているモノかもしれないと、

出会ったばかりの怪しげなおっちゃんに

興味を抱いてしまったのだった。