ミュージシャン、映画監督、小説家である辻仁成氏の、小学校から高校時代までの思い出を綴った短編集である。辻仁成は引っ越しにより福岡、帯広、函館で少年時代を過ごし、その頃のその土地での話が、おもしろく、そして切なく語られている。
18編の話がある中で、すべての話が友達との思い出につい描かれているのが特徴的である。
お金持ちのアリタ君、変人のゴワス、喧嘩友達のシャーマンとクニヤン、初恋のなかとみえみこ、憧れのキャサリン、硬派のちゃちゃ先輩…と、個性豊かな友人たちが登場する。その中で、リアルな少年の心理が素直に描かれ、とても読みやすく、そして懐かしさがあふれてくる1冊である。
実習Ⅱでは静中の1年生で、この本の中の『新聞少年の歌』という話を扱い、授業をやろうと思っています。
実習をあさってに控え、まだ題材観がはっきりしませんが…(><)
がんばります。。。
かおな