40. Summertime Sadness - Lana Del Rey (2012)
わりと新しい音楽にもかかわらずすでに往年の名曲のような風格を漂わせている場合がラナ・デル・レイの作品にはまあまああるが、これもその一例である。輝いていたが二度と戻り来らぬ過去を懐かしみ命を絶つという内容が、オーセンティックかつキャッチーなメロディーに乗せて歌われている。
39. Suddenly Last Summer - The Motels (1983)
夏の終わりという一年で最も悲しい時期のことを人生におけるイノセンスの終わりと重ねた、ニュー・ウェイヴなサマーソング。全米シングル・チャートで最高3位を記録した。
38. Lazy Sunday - Small Faces (1968)
コンセプトアルバム「オグデンズ・ナット・ゴーン・フレーク」からの先行シングルで、コックニー訛りのボーカルと伝統的なミュージックホール的な楽曲、ローリング・ストーンズ「サティスファクション」の引用などが特徴的な楽曲。ブラーなどにも影響をあたえた。
37. Summer Of '69 - Bryan Adams (1984)
大ヒットアルバム「レックレス」からシングル・カットされたスカッとさわやかでノスタルジックなロックソングで、邦題は「想い出のサマー」である。とはいえ、ブライアン・アダムス自身によるとタイトルの「69」は1969年ではなくセックスの体位を指しているらしい。
36. Summer Wind - Frank Sinatra (1966)
元々はドイツの曲だったが、フランク・シナトラがアルバム「夜のストレンジャー」でカバー、シングル・カットもされてイージーリスニングチャートの1位に輝いた。夏の終わりに吹く風のことがテーマになっていて、季節の変わりめについてとても良い声で歌われている。
35. A Summer Song - Chad & Jeremy (1964)
夏の恋の思い出について歌われたイギリスのデュオによるフォーク的なポップソング。「そよ風のキッス」という邦題が素敵である。
34. California Gurls - Katy Perry featuring Snoop Dogg (2010)
ケイティ・ペリーがジェイ・Zとアリシア・キーズによるニューヨーク賛歌「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」に刺激され、カリフォルニアについての曲を、しかも女性の視点からつくりたいと思ったことがきっかけで生まれた曲。タイトルのスペルはこの年に亡くなったアレックス・チルトンへのオマージュで、彼のバンドであったビッグ・スターの代表曲「セプテンバー・ガールズ」のそれにちなんでいる。全米シングル・チャートで6週連続1位を記録したポップでキュートなサマーアンセム。
33. Summer Babe (Winter Version) - Pavement (1992)
アメリカの重要なオルタナティヴ・ロック・バンド、ペイヴメントのデビュー・シングル。オリジナルは1991年にリリースされているが、翌年のデビュー・アルバム「スランティッド・アンド・エンチャンティッド」に収録されたバージョンが有名。ローファイなサウンドにのせて歌われる、夏の恋人についての楽曲。
32. Long Hot Summer - The Style Council (1983)
怒れる若者的な印象が強かったと思われるポール・ウェラーが人気絶頂期にザ・ジャムを解散、ザ・スタイル・カウンシルの結成にはその聴き心地のよい音楽性からも賛否両論があったといわれる。ソウル・ミュージックからの影響が強く感じられるこの3枚目のシングルがチャートで最高3位のヒットを記録した夏、イギリスは記録的な暑さだったという。
31. Summertime Blues - Eddie Cochran (1958)
夏だというのに遊びに行くこともできず、金を稼ぐために働かなければならないという憂鬱、つまりブルーズについて歌われたロカビリーソングで、音楽ジャンルのブルースとは関係がない。ザ・フー、ブルー・チアー、RCサクセション、子供ばんどなどによってもカバーされた。