90年代邦楽ソング・ベスト100(40-31) | …

i am so disapointed.

40. MajiでKoiする5秒前/広末涼子 (1997)

 

テレビCMや写真集などで大人気だった広末涼子のデビュー・シングルで、竹内まりやが作詞・作曲・プロデュースを行っている。いわゆるモータウン歌謡であり、「渋谷はちょっと苦手 初めての待ち合わせ」という訳で、この曲もまた渋谷が舞台になっていた。

 

 

39. ループスライダー/真心ブラザーズ (1997)

 

「パラダイスGoGo!!」の「勝抜きフォーク合戦」がデビューのきっかけだが、この頃にはソウル・ミュージックなどから影響を受けた、よりモテそうな音楽性に変化していた。ゲストボーカルでPUFFYが参加、「答えは勿論Yes」という肯定感が眩しい。

 

 

38. いかれたBaby/フィッシュマンズ (1993)

 

初のセルフ・プロデュース作となった、アルバム「Neo Yankees’Holiday」からの先行シングル。レゲエの要素も取り入れた音響的でもあるロック・バンドによる、繊細で強力な楽曲、というような説明ではこの曲の魅力をまったく言いあらわせてはいない訳だが、こんな気持ちはうまく言えたことがない、というのも事実である。

 

 

37. ビッグ・バッド・ビンゴ/フリッパーズ・ギター (1990)

 

「ハイファイないたずらさ きっと意味なんてない」というフレーズが個人的に大好きだったのだが、この頃からフリッパーズ・ギターはすでに単なるネオアコ・バンドなどではなかった訳であり、だからこそ特別だったのではないかというような気もする。それがとてもよく分かる楽曲である。

 

 

36. 愛のしるし/PUFFY (1998)

 

奥田民生プロデュースで大ブレイク、ポップ・アイコン化したPUFFYの楽曲を、スピッツの草野正宗が作詞・作曲したことで話題になったばかりか、オリコン週間シングルランキングでも最高3位のヒットを記録した。池袋P'PARCOのタワーレコードに設置されたモニターで日曜日の午後に流れているのをたまたま見かけて、とても良いのではないかと感じるのに相応しいタイプの楽曲である。

 

 

35. カルアミルク/岡村靖幸 (1990)

 

「電話なんかやめてさ 六本木で会おうよ」という訳で、WAVEも青山ブックセンターもあった頃の六本木で「ファミコンやってディスコに行って知らない女の子とレンタルのビデオ見てる」タイプの空気感を真空パックしたかのような、素晴らしいラヴ・バラード。アルバム「家庭教師」からのシングル・カットである。

 

 

34. 100 LOVE-LETTERS/原田知世 (1996)

 

原田知世の代表曲という訳ではまったくないのだが、個人的にあまりにも好きすぎて、最低でもこれぐらいの順位にはランクインさせざるを得なかった曲。この後、スウェディッシュ・ポップ路線の「ロマンス」や主演ドラマ主題歌の「シンシア」がスマッシュヒットしたりもするのだが、その直前でオリコン週間シングルランキングにランクインすらしていないこの曲がとにかく最高でたまらなく良い。恋人と一緒に暮らすよりも遠く離れて、手紙を100枚も書くという歌詞は鈴木慶一によるものである。

 

 

33. Edo River/カーネーション (1994)

 

この曲の存在そのものが、当時の日本のポップ・ミュージックがいかに豊かであったかを証明しているようでもある。音楽的なクオリティーの高さや大人の色気が感じられるボーカルもさることながら、この曲においては「東京から少しはなれたところにすみはじめて」というフレーズ、その後の「ゴメン ゴメン ゴメン ゴメン」がとにかく素晴らしいのではないだろうか。

 

 

32. Little Jの嘆き/GREAT 3 (1996)

 

アルバム「METAL LUNCHBOX」からのシングル・カット。狂気すれすれの悲しみや切なさを、ひじょうにクオリティーの高い楽曲にのせて歌う片寄明人のボーカルが至宝すぎる。去っていく恋人を恨むどころか、「神様 あぁ 勝ち目はない 僕は ダメだよ 憎めない さよならもいえない あぁ」である。

 

 

31. 今夜はHearty Party/竹内まりや (1995)

 

ケンタッキー・フライドチキンのCMに使われた、クリスマスパーティーをイメージさせるとても楽しいポップ・ソング。90年代を代表するいい男、キムタクことSMAPの木村拓哉が歌詞のフレーズに登場するのみならず、セリフとコーラスで参加してもいる。

 

 

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