2020年間ベスト・ソング50(20位-11位) | …

i am so disappointed.

20. Rockatar (feat. Roddy Ricch)/DaBaby

 

アフリカ系アメリカ人男性、ジョージ・フロイドが警官によって殺害されたことをきっかけとして、レイシズム(人種主義)を背景とする警官の暴力行為に対する抗議行動が各地で行われた。アメリカ人ラッパー、ダベイビーの「ロックスター」はBLM(Black Lives Matter)運動のアンセムとなり、全米シングル・チャートで連続しない7週間1位を記録し、来年に行われる第63回グラミー賞にもレコード・オブ・ザ・イヤーを含むいくつかの部門でノミネートされている。

 

 

19. JU$T (feat. Pharrell Williams & Zack de la Rocha)/Run The Jewels

 

ラン・ザ・ジュエルズの素晴らしいアルバム「RTJ4」に収録された、資本主義や経済的格差について言及した楽曲。ファレル・ウィリアムスやレイジ・アゲインスト・ザ・マシンのザック・デ・ラ・ロッチャをフィーチャーした、怒りと知性のアートフォーム。

 

 

18. 花束/Kaede
 
NegiccoのKaedeが2020年の元旦にリリース(CDショップにはそれ以前から並んでいたが)した1stフルアルバム「今の私は変わり続けてあの頃の私でいられてる。」に収録された、別れのバラード。「最後についた嘘は 偽りの嘘 夢も人生も全て 捧げても良かった」というフレーズが心に強く響く。

 

 

17. Say So/Doja Cat
 
TikTokで使用されることで生まれるヒット曲というのが結構あるようなのだが、これもそのうちの一つらしい。どこか懐かしさも感じさせながら、たまらなくキュートでキャッチーなところが魅力だろうか。ニッキー・ミナージュをフィーチャーしたバージョンは、全米シングル・チャートで1位に輝いた。

 

 

16. If You’re Too Shy (Let Me Know)/The 1975
 
様々なタイプの楽曲が収録されたThe 1975のアルバム「仮定形に関する註釈」の中でも、特に広く聴かれたであろう曲である。インターネット越しの恋愛のようなものをテーマにしていて、サウンドには80年代ポップス的なテイストも感じられる。サックスも最高。

 

 

15. Therefore I Am/Billie Eilish
 
グラミー賞で多くの賞を受賞したことが話題になり、日本のお茶の間(という表現が今日においてまだ有効なのかについてはいささか疑問でもあるのだがレ)ベルでも知られるようになった印象もあるビリー・アイリッシュだが、その後はより深みを増したようなタイプの新曲が続いていたような気がする。これがアーティストとしての成長過程ではあるのだが、秋にリリースされたこの曲では10代のカリスマのようにポップ・アイコン化されること自体に対するメッセージのようでもあり、実に痛快である。無人のショッピングモールを走り回ったり、いろいろなものをつまみ食いしたりするミュージックビデオも最高である。

 

 

14. People I’ve Been Sad/Christine & The Queens
 
2020年を振り返る上で、いわゆるコロナ禍を避けることはできず、しかも終わる気配がいまもまだ無い。この曲はコロナ禍がまだ現在、認識されているような深刻さに至る以前にリリースされていたと思うのだが、まるでこの状況を予見して、そのような状況下にある人々のためにつくられたかのようにも思える。悲しみとそれを乗り越える強さといったところだが、それが繊細なボーカルによってリアルに表現されている。

 

 

13. the last great american dynasty/Taylor Swift
 
テイラー・スウィフトがサプライズに近いかたちでリリースしたアルバム「フォークロア」は、それまでの音楽性とは異なり、インディー・ロック的なところが話題になり、大ヒットも記録した(そして、さらに年の瀬になって、また新しいアルバムもリリースされた)。アーティスト自身が語っているように、これもまたコロナ禍ゆえの出来事であった。かつて富豪が所有していたという豪邸をモチーフに、アメリカの歴史のある側面についても歌っているようなこの曲は、収録された中でも屈指のクオリティーではないかと思う。

 

 

12. Midnight Sky/Miley Cyrus
 
ディズニー・チャンネルの「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」に主演していたアイドル的なイメージが強いマイリー・サイラスだが、ライブでは数々のロック・クラシックスをカバーしてもいた。そして、本格的にロック・シンガー化的なイメージを強めているのが昨今だが、このシングルでは80年代の女性ロック・シンガー的なボーカルスタイルと、シンセポップ的なサウンドとがとても良い感じのマッチングを見せている。

 

 

11. Savage Remix (feat. Beyoncé)/Megan Thee Stallion
 
これもまたTikTokで頻繁に使用されたことによって、ヒットした曲らしい。全米シングル・チャートで1位に輝いたリミックス・バージョンでは、アーティスト自身が大ファンだというビヨンセをフィーチャーしている。洗練されていながらエッジも感じられ、中毒性が高いこの曲だけがミーガン・ジー・スタリオンというアーティストのすべてではなく、年の瀬までには知名度をまたグッと上げていた。