Real Life Pop Top 10 (2020年12月1日付) | …

i am so disapointed.

リアルタイムで個人的に好きなポップ・ソングをただカウントダウンしていくだけのこのシリーズも、適当にやっているうちに12月になっても続いていた。しかし、引き続き、飽きたら予告もなくすぐやめる可能性はひじょうに高い。というわけで、行ってみよう。

 

10. Green Eyes/Arlo Parks

 

2021年1月にデビュー・アルバムのリリースが予定されているイギリスのシンガー・ソングライター、アーロ・パークスの最新シングルで、フィーチャーされている作品が高確率でとても良いクレイロも参加している。マルチカルチュラルな魅力に溢れたアーティストだが、この曲はJ-WAVEの「TOKIO HOT 100」で最高2位を記録するタイプの支持を得てもいる。

 

 

9. PAIN/King Princess

 

新世代のクィアアイコンとしても注目されるブルックリン出身のシンガー・ソングライター、キング・プリンセスがリリースしたばかりの最新シングル。マーク・ロンソンとの共同プロデュースによる、モダンでポップなサウンドが魅力的である。

 

 

8. Endeavor (ft. Emiri Kanou)/Iris Bevy

 

インドネシアのインディー・ポップ・バンド、アイリス・ベヴィーの現体制になってから初めてのシングルで、みんな大好き加納エミリがボーカリストとして参加している。都会的でキラキラしたサウンドとボーカルが絶妙にマッチしていて、とても良い。

 

 

7. 朝になれ/加納エミリ

 

9月に配信が開始されてからずっと好きなのだが、この度、7インチ・シングルでもリリースされた。毎週木曜日に配信されるというYouTubeの番組「#もくよる」の第1回ではこの曲についても語られ、とてもおもしろかった。

 

 

6. LUCID/Rina Sawayama

 

リナ・サワヤマのデビュー・アルバム「サワヤマ」は一部メディアで発表されはじめた年間ベスト・アルバムにも選ばれていたりして、好評な様子である。それのデラックス・エディションにも収録される新曲で、レディー・ガガ「クロマティカ」でも知られるブラッドポップのプロデュースによる。子供の頃からの憧れだという宇多田ヒカル「traveling」あたりのポップ感覚も感じさせる。

 

 

5. Therefore I Am/Billie Eilish

 

ビリー・アイリッシュのダークでポップな最新シングルで、10代にして世界的なポップ・アイコンとなった現状をふまえてのパンキッシュな気分も感じられる。最初のフレーズが「私はあなたの友達じゃない」だというのも、とても良い。

 

 

4. Life Goes On/BTS

 

最新アルバム「BE」の1曲目に収録された曲。コロナ禍の時代に生きる人々に寄り添った内容で、ファンダムの強固さにはポップ・スターとしての魅力や高度なパフォーマンスだけではなく、真摯なアティテュードもあってこそなのだと思わされる。

 

 

3. Positions/Ariana Grande

 

正直、初めはちょっと地味なのではないかとも思ったのだが、しっかり大ヒットして、馴染んでいくほどに良さがより実感できてきた。今年は強い影響を受けたであろう、マライア・キャリーのクリスマス・スペシャルにも出演が決まっているようだ。

 

 

2. Body/Megan Thee Stallion

 

全英アルバム・チャートでの最高位が意外にも行くかったが、間違いなく出来は素晴らしいミーガン・ザ・スタリオンのデビュー・アルバム「グッド・ニュース」からシングル・カットされた曲。女性アーティストがセクシュアリティーを主体的に表現することが、いまだにポリティカルな意味合いを持ってしまう時代においては、まだまだ刺激的で圧倒的に正しいポップ・ソングである。

 

 

1. Prisoner (feat. Dua Lipa)/Miley Cyrus

 

マイリー・サイラスの最新アルバム「プラスティック・ハーツ」からの先行シングルで、デュア・リパをフィーチャーしている。80年代ロック&ポップスからの健全な影響が感じられるアルバムには、スティーヴィー・ニックスやジョーン・ジェット、ビリー・アイドルも参加している。この曲にはオリヴィア・ニュートン・ジョンが1981年に10週連続全米1位を記録した「フィジカル」を思わせるようなキャッチーさもあり、とにかくたまらなく良い。