ラナ・デル・レイの新曲「レット・ミー・ラヴ・ユー・ライク・ア・ウーマン」がリリースされた。昨年のアルバム「ノーマン・ファッキング・ロックウェル」は高い評価を受けたが、この曲は早くもリリースされる予定の次のアルバムからの先行トラックである。
音楽的にこれまでの作品の延長線上にあり、いかにもラナ・デル・レイらしい楽曲だというようにもいえる。つまり、どことなくノスタルジックな雰囲気に包まれた、気怠げなシンガー・ソングライター的楽曲というような感じである。
そして、今年を代表するアルバムの一つ、テイラー・スウィフトの「フォークロア」は、ラナ・デル・レイの音楽からもインスパイアされているのだろうな、というようなことを考えたりもした。
それはそうとして、典型的なラナ・デル・レイらしい曲であることはおそらく間違いがないような気はしているのだが、今回、この1曲だけが発表されたので、とにかくこれだけをリピート再生しているのだが、耐久性がひじょうに高いというか、聴くほどに良さが染みてくるというか、わりと真髄に近いようなところもあるのではないか、という気もしているのである。
ロサンゼルスに招待しているようでもあるが、離れることを決心してもいる。女性らしく愛したり、抱きしめたり、ダイヤモンドのように輝いたり、あるべき自分でいることができたり、そのような本質的であり、実際にはそうあり続けることがけして容易ではないことに対する欲求について、この曲では歌われている。
そこに儚さよりも強さのようなものを感じなくもなく、そこがこれまでの印象とはやや違っているようにも思える。しかし、それはおそらくやはり気のせいであり、これまでなんとなく雰囲気ものではあるが、オーセンティックなシンガー・ソングライターらしさもキャリアを重ねるごとに増しているとか、その程度の認識しかないというか、そのレベルでしか聴いていなかったのが、様々なタイミングや外的要因によって、この期に及んでいきなり分かった、というようなことなのかもしれない。