Real Life Pop Top 10(2020年9月14日付)。 | …

i am so disappointed.

さて、見切り発車ではじまった、この単なるライトなポップ音楽ファンの会社員こと私がリアルタイムで好きな曲ベスト10を適当にカウントダウンしていくというやつである。あと、この「Real Life Journal」というブログのタイトルは、ひじょうに権威ある音楽評論家、グリール・マーカスの「リアル・ライフ・ロック・トップ10」にインスパイアされているということはコアなファン(誰だよ?)の間では有名な話だが(本当か?)、実際にはまったく似ても似つかない内容になっているので、とても良い。というわけで、今回だけで終わる可能性もわりと強いのだが、とりあえずとりたてて書くネタも無いので(内緒)、適当にやっていきたい。

 

10. ICE CREAM/BLACKPINK & SELANA GOMEZ

 

9月12日付の全米シング・チャートで最も高い順位で初登場したのが、13位のブラックピンク&セレーナ・ゴメス「アイス・クリーム」である。K-POPの欧米マーケットにおける躍進がこのところ特に顕著になってきてはいるが、BTSの次に本格的に大ブレイクするのは、順当にいってこのブラックピンクであろう。セレーナ・ゴメスとのコラボレーションであるこの楽曲においても、旬の勢いがじゅうぶんに感じられ、とても良い感じである。

 

 

9. 朝になれ (Short ver.)/加納エミリ

 

9月25日にデジタルリリースが予定されて、現在はYouTubeでショートヴァージョンの動画を観ることができるのだが、寸止め感がいかついことになっている。NEOエレポップガールというキャッチフレーズでも知られるアーティストだが、この曲では80年代ブラック・コンテンポラリーの影響が感じられ、たまらなく良い。オマージュだとかそういった方面での批評を目にした印象がある(不愉快だったのですぐ忘れた)のだが、解釈が完全に新しく、再構築とでもいうべき魅力はこの曲でも発揮されている予感がする。トラックまで自分自身でつくっているということなので、これはすごい。あと、個人的に最大の魅力はクールでありながら黄金比的にウェットな感じが入り混じったボーカルパフォーマンスなので、新しい曲(しかも、新しいタイプかつ個人的に好みのやつ)で、これが聴けただけでもかなりうれしい。

 

 

8. 夜に駆ける/YOASOBI

 

実質的には今年、最もヒットしている日本のポップスなのではないだろうか。いわゆるボカロ以降と呼ばれるタイプの楽曲の、シグネチャー的作品ともいえるのではないだろうか。新しい感覚が感じられるし、メロディーもボーカルもとても良い。それ以上のことをいまのところ、まったく言うことができないのだが、発表されてから約9ヶ月が経つのだが、ストリーミングチャートの上位にずっとランクインされ続けているので、それだけよく聴かれているということである。

 

 

7. LEVITATING (THE BLESSED MADONNA REMIX)/DUA LIPA &THE BLESSED MADONNA)

 

デュア・リパの「フューチャー・ノスタルジア」はとても良いダンス・ポップ・アルバムなのだが、いわゆるコロナ禍が無ければもっと真価が発揮できたのにな、という印象もあった。そして、先日、これのクラブ・リミックス版とでもいうべき「クラブ・フューチャー・ノスタルジア」がリリースされたのだが、まあこれが最高である。いわゆるコロナ禍を逆手に取ったかのような痛快さすら感じられる。マドンナ、ミッシー・エリオットという、豪華ゲストも参加している。

 

 

6. 午前0時のシンパシー/Negicco

 

結成17周年を迎えた後も音楽的な進化を止めることがない新潟を拠点とするアイドルグループ、Negiccoの最新シングルである。一十三十一が作詞・作曲ということで聴きやすいシティ・ポップを予想したのだが、わりとプログレッシヴで最高で、これだからNegiccoはやめられない、と実感した次第である。サステナブル(持続可能)でありながらプログレッシヴ(先進的)であるという、とても理想的な状態だともいえる。

 

 

5. DYNAMITE/BTS

 

韓国出身のアーティストとして初の全米シングル・チャートで1位、そして、曲はご機嫌なディスコ・ポップで最高である。こんなご時世において、このイノセントなポップでキャッチーぶりは実に貴重である。そして、それは勢いがあるK-POPであったからこそ、大衆に歓迎されたようにも思える。もちろんどこの国にも固有の問題というのは山積みなのであろうが、ことポップ・ミュージックに関していうと、韓国はかなり理想化された感じで受け入れられているような気がする。

 

 

4. WAP (FEAT. MEGAN THE STALLION)/CARDI B

 

想定内だがとても残念な反応を保守的な男性セレブリティーから受けたりはしたのだが、それでもアメリカ、イギリスをはじめ、シングル・チャートで1位の大ヒットを記録した(している)ことからも、このフェミニストアンセムは(かなりの高レベルにおける)ある一定の支持を得たということができるであろう。そこに、個人的には大きな希望を感じている。楽曲そのものも、中毒性が高くてとても良い。念のため、内容は女性がセックスを楽しむというごく当たり前のものであり、これが一部の主に保守的な男性からの反感を引き起こすところに、いまだ残存する性差別を認識することができ、だからこそそういうくだらない前時代的な価値観を殲滅するためにも、もっとやれと強く思うのであった。

 

 

3. 感電/米津玄師

 

それにしても、いつも面白い田中宗一郎と三原勇希の「POP LIFE: The Podcast」の、米津玄師について語った回は特に最高であった。この曲が収録されたアルバム「STRAY SHEEP」は、日本のロック&ポップス史に残る名盤の1つであることは間違いがない。社会的な弱者に寄り添いながらも、世間一般的に最高であるという、ポップスターとしてのあるべきかたちであることを覚悟したがゆえの強度のようなものに圧倒される。現在のこの国において、米津玄師のようなアーティストが最も売れているということは、1つの希望ですらあるように思える。

 

 

2. ジュピター/Kaede

 

新潟を拠点として活動するアイドルグループ、Negiccoの最年少メンバー、Kaedeのソロミニアルバム「秋の惑星、ハートはナイトブルー。」には、秋の音楽鑑賞に相応しい、とても良質なポップ・ミュージックが詰まっている。その中でも、ミュージックビデオが制作されているこの曲を選んだが、全体が本当に素晴らしい。現在のポップ・ミュージック界のトレンドとどれぐらいシンクロしているのかは定かではないが、そんなものはまったく関係がないとでも言わんばかりの独自性、でありながらとにかくとても良い。

 

 

1. 朝陽/あいみょん

 

あいみょんのリリースされたばかりの最新アルバム、「おいしいパスタがあると聞いて」に収録された曲である。ポップ・ミュージックにおいて、「朝陽」といえば、新鮮で希望に溢れたものとして描かれるような印象がある。この曲における「朝陽」は、始発待ちである。そして、そうなってしまった経緯についても、かさぶたを無理やり剥がされるようんなマイルドな痛みと快感が感じられ、たまらなく良い。このアルバムは全体的にとても良いのだが、個人的にはこの曲が特に好きである。