羽賀朱音のブログは「こんばんおやきー」という書き出しで始まるのだが、これは長野県の名物であるおやきにちなんだものであろう。小麦粉やそば粉でできた皮の中に野沢菜や茄子や切干大根やねぎ味噌などが入った、とても美味しいやつである。
私の出身地である北海道では東京でいうところの今川焼のようなものをおやきと呼んでいたので、本州のサービスエリアで初めて長野県のおやきを見た時に、どうしてこんなに白いのだろうと疑問を感じたりもしていた。
現在は自宅から仕事に行くまでの間に乗り換えで利用する立川のいろは堂で長野県名物のおやきを買って帰ることもあり、妻からも好評である。
このように地元愛が感じられるアイドルを、私はとても良いと思うのだ。そうなったきっかけがやはり道重さゆみで、当時やっていたラジオ番組「今夜もうさちゃんピース」を聴くと、地元のことをとても楽しそうに話すのだ。同期メンバーで東京出身で親友に亀井絵里が道重さゆみの山口県の実家に遊びに行って、フジグランという商業施設で一緒にプリクラを撮ったなどというエピソードもあったような気がする。こういうのは本当に素敵だ。
長野県はとても広くて、地域によって文化や風習が違っているところもあるという。羽賀朱音が長野県のどの辺りの出身かというのは公表されていないのだが、私は長野県の松本だとか安曇野だとかが好きで、一時期は急に蕎麦が食べたいという理由だけでバスタ新宿から高速バスに乗って松本に行ったりもしていた。当時、身の周りにいた小娘がコミック原作でアニメや映画にもなった「orange」という作品が大好きで、聖地巡礼的な企画を自主的に敢行したことがきっかけだったのだが、自然がいっぱいだし食べ物は美味しいし、すっかり気に入ってしまった。
それはそうとして、木曜の夜は武蔵小山という初めて訪れる町で、「加納エミリ 25years Birthday DJ Party」というのに行ってとても楽しかったのだが、その間にもiPhoneにはモーニング娘。’20の誰かがブログを更新する度に、アラートが表示されていた。横山玲奈のだけはすぐにタップして読んだ。「問題です！」というタイトルで、「私は今どこにいるでしょう」と書かれている。ヒントだという写真には横山玲奈と羽賀朱音が写っているのだが、場所が特定できるような手がかりは見当たらない。DJパーティー中だというのにスワイプして拡大してみたのだが、ただ美しいと思っただけで、答えは分からないままであった。
金曜の深夜に仕事が終わり、アメブロのフォローフィードをチェックしていると、羽賀朱音が「私は何回転んだでしょうか」という記事を更新している。いつものように「こんばんおやきー」から始まっていたのだが、なんと横山玲奈と長野県でスキーをしてきたというのである。同行したという羽賀朱音の父が撮影したと思われるスキーウェアを着た2人の写真も貼られているのだが、ゴーグルをしていても分かる横山玲奈感というか、躍動感のようなものが伝わってきてとても良かった。帽子とゴーグルと手袋は一緒に買いに行ってお揃いということだが、レンタルしたというウェアにそれぞれの好みがあらわれているようで、これも良いものだ。地元の親戚の家に一緒に行ったりもしたらしい。
長野県には白文帳というのがあって、学校で文字をたくさん書かされるらしい。また、無言清掃といって、掃除の時間に話してはいけないというルールもあるという。松本の駅ビルに松本からあげセンターという素敵な店があって、昼間から山賊焼を食べながらハイボール飲み放題ができる。山賊焼というのは鶏唐揚げのわりと大きめのやつで、山賊は人から物を取り上げるので、取り上げるから鶏揚げるで山賊焼らしい。素晴らしい。あと、松本駅の近くの和菓子屋ではロボットがソフトクリームを作っていて、しかも1ヶ月毎日違う味だったような気がする。国宝松本城は駅から近い上にカッコいい。ナワテ通りはカエルを推していて、鯛焼きがとても美味しい。弘法山古墳というのがあって、桜がとてもきれいだ。ほぼどこにいても山に囲まれている感じだったり、町中で熊よけスプレーが普通に売られていたり、石に人の形などが彫られた道祖神というのがあったりする。蕎麦がとにかくとても美味しい。「orange」の登場人物が放課後に行っていた公園に聖地巡礼してみたところ、軽い登山のような気分になった。子供達が元気に挨拶してくれる。とにかくとても良いところである。
羽賀朱音が「ケンミンSHOW」で長野県についてどのようなコメントをするのか、20日の放送が楽しみである。
