川越について。 | …

i am so disapointed.

木曜日は久々に仕事に一切行かなくてもよくなったので、出来るだけ有意義に過ごそうと思ったのだが、まずは少し前に書きかけてほったらかしにしていたブログ記事を完成させて、それから活動を始めようと思った。

 
モーニング娘。’20については興味や関心がまったく無かった時期と結構あった時期とがまだら状態になっていたため、機会があればせめて楽曲だけでも体系的に聴いておきたいと思っていた。それで、まずは全シングルを発売日順に聴いていくというのをやり始めたのだが、途中で他に書くべきことが見つかったため、中断されていた。
 
モーニング娘。’20の全シングルと一言でいっても、約22年間の間に68枚も発売されているわけで、一筋縄ではなかなか行かない。1つの記事につき10枚分として、7回ぐらいに分けていこうと思っていたのだが、その1回目にして早くも中断していた。それで、その1回目だけを完成させるつもりだったのだが、気が付くと続きもずっとやっていて、結果的に68枚目まで全部やっていた。とはいえ、後の方は明かに内容が薄くなっていて、不本意でもあるため、機会があればこのテーマでまたやりましょう。初期の「朝まで生テレビ!」の田原総一朗ではないが、またやりましょう。
 
途中でモーニング娘。’20の13期メンバー、横山玲奈がブログを更新したというアラートがiPhoneの画面に表示されたのでタップして読んだのだが、やはり素晴らしい内容であった。川越に出かけたことなどが書かれていた。
 
川越は小江戸などと呼ばれ、レトロな街並みが魅力だということは何となく以前から知っていて、そのうち行ってみようとも思っていたのだが、所沢で仕事をしていた頃でさえ行かなかったので、おそらく今後も行かないのだろうと思っていた。興味や関心が無いわけではないのだが、決定的なきっかけが無い限りはなかなか行動につながらない。もちろん今回のこれで俄然、行きたい気持ちは高まったのだが、翌日からはしばらく仕事だったので、またいつになるか分からないというものである。
 
翌朝、仕事に行くために電車に乗っていた。具体的には、分倍河原でJR南武線に乗り換えるための京王線である。ふと立っていた近くのドアの窓に目をやると、「小江戸川越には本川越が、最寄り!」という広告が目に入った。西武鉄道の広告である。なぜ、京王線の車内で西武鉄道の広告なのか。こういうことはあるのだろうか。川越までのルートを気になって調べていないわけではなかったのだが、東武東上線に乗って行くものだと認識していた。それは到着駅を川越にしていたからであり、小江戸川越と呼ばれる一帯に行くには西武鉄道の本川越の方が近いということか。そういえば以前に所沢で仕事をしていた頃に、下り電車に乗れば川越に行けるという認識はあったはずである。
 
用事は約1時間ほどで終わり、再び戻らなければならない時刻までは4時間半ほどあった。最寄り駅から本川越までの所要時間を調べると、約1時間ということであった。これは行って少しいて帰ってきたとしても間に合うのではないだろうか。かつおぶし中市本店のねこまんま焼おにぎりというのはとても人気があり、ものすごく並ぶし売り切れていることもあるという。もしそうだったとしても、まあそれはそれということで、とりあえず駅まで歩いて電車に乗ったのであった。
 
乗換案内のアプリ推奨する通りに電車に乗ったり乗り換えたりしている間に、行きたい場所をGoogleマップ上でチェックしたり、軽く情報を集めたりした。新川越で電車を降り、改札まで歩く間にジュース等の自動販売機に「ようこそ!小江戸川越へ!」などと書かれているだけで、なんとなくテンションが上がり気味である。改札を出て左側が小江戸川越と呼ばれる一帯に行く方のようなのでそちらから出ると、それほど代わり映えのしない風景であった。しかし、Googleマップにナビゲーションされた通りに歩いていくと、次第にそれっぽい感じになっていった。
 
大きな特徴としては、土蔵という日本の伝統的な建築様式でつくられた建物がいくつも残っていることである。この蔵造りの町並みは、市民による町並み保存への高い意識と活動の賜物なのだという。江戸の町家形式として発展したものだということだが、現在の東京では見ることができないようだ。
 
ねこまんま焼おにぎりがあるかつおぶし中市本店までは本川越駅から徒歩約15分、真っすぐに歩いていれば着くようである。かつお節や海産物などの乾物を扱っているというこの店は火曜と水曜を除く午前10時から営業しているが、ねこまんま焼おにぎりの販売は正午からだという。私が着いたのは午後0時30分を少し過ぎた辺りだったが、外国人観光客をも含む行列ができていて、とても良い匂いがした。それほどものすごく待つというほどでもない行列に並び、順番が来るのを待った。店内ではオリジナルTシャツも販売されていて、猫のイラストがとても可愛い。これはいずれは欲しいかもしれない。
 
目の前でおにぎりを焼いている。米は地元の埼玉県コシヒカリを使っているらしい。だし醤油が塗られ、かつお節、またはいわし節がたっぷりまぶされる。これは見るからに美味しそうである。かつおといわしの2種類があり、どちらも250円である。1個ずつ買って、近くで食べた。本当にたっぷりのかつお節、またはいわし節がまぶしてあるため、ちょっとした風でも吹き飛ばされそうである。風が強い日などは、特にそうだろう。THE STREET SLIDERSに「風が強い日」というとてもカッコいい曲があるが、いまは関係ない。
 
風を避けて、かつお節やいわし節がなるべく吹き飛ばないように注意しながら、それでも本当にたっぷりまぶしてあるのでどうしても多少は吹き飛んでしまうのだが、食べてみるとこれが本当に美味しい。米と醤油とかつお節、またはいわし節だけでこんなに美味しくなるものだろうか。おそらくそれぞれの素材が良いのと、調理の加減に秘訣があるのではないだろうか。かつお節もとても美味しかったのだが、いわし節はあまり馴染みのない味わいで、目新しさもあって最高であった。
 
ご飯にかつお節などをまぶしたものがねこまんまということだが、最近の猫、特にうちの猫などはペットフードのしかもプレミアムなやつしか食べないという贅沢者、いや贅沢猫である。しかし、そこも含めてとても可愛いので、むしろもっと贅沢であって欲しい。その方が可愛がりがいもあるというものである。それはそうとして、かつおぶし中市本店のねこまんま焼おにぎりは素晴らしい。
 
玉ねぎの漬物が珍しいと思い、写真を良く見ると河村屋というロゴのようなものが入っていたので、事前にGoogleマップで調べてみたところ、かつおぶし中市本店のすぐ近くであった。店頭にいきなり玉ねぎの漬物と大江戸べったらはあったので、これを買おうと店内に入った。店の奥にも古い池のような(それほどちゃんとは見ていないので、もしかすると違うかもしれない)ものが残されていて、なかなか風情があった。
 
この店では他に、大江戸青唐胡瓜という漬物も買った。お店のとても上品な女性店員と軽く話し、それからかつおぶし中市本店の向こう側(本川越駅からだと手前)にも別の漬物店があり、「小江戸川越 蔵の街からの贈り物」とパッケージに書かれていたので、唐辛子が入った辛そうな漬物をいくつか買った。つけもの小江戸という店だったようだ。
 
それから抹茶ラテがとても美味しいという福呂屋も事前に調べていてこの近くだったので、Googleマップを頼りに歩いて行った。時の鐘というとても有名な史跡のすぐ近くとのことであった。この町並みに合っていながら、ガーリーな雑貨感覚も感じられる店である。2階がカフェスペースになっているということだが、時間もそれほど無かったのでテイクアウトで抹茶ラテを注文した。カップのデザインがとても可愛い。外に出て飲んでみると、これがまた本当に美味しい。抹茶の味と香りがちゃんとしてラテというか、かなりクオリティーが高い。それでいて可愛い。つまり最強ということである。
 
川越市役所の近くにある大手前という店の肉巻きメンチカツが、電車内でリサーチした中で気になったのでGoogleマップを頼りに行ってみたのだが、残念ながら定休日であった。それにしてもレトロな建物や遠くには旭湯と書かれた銭湯の煙突のようなものも見られるし、こんな近くで観光気分が味わえるのは本当に素晴らしい。
 
川越といえばサツマイモのお菓子らしく、色々な種類のものが売られている。おさつチップというのが見た目にもとてもインパクトがあり、着物を着た女性が食べ歩いているのを見て、良いものだなと思った。iPhoneでリサーチした中では大学いも・川越いわたという店のアイスキャンディーがカラフルで可愛く、映えそうでもあったのだが、これはやはり暑い夏の方が気分なのだろうなと、寒い日にもアイスを食べたい派なのだが今回はそう思った。
 
あっという間に時間が残りあとわずかとなっていたので、くらづくり本舗というところで、人気No.1だという福蔵という最中を買った。
 
まったくの余談だが、「M-1グランプリ2019」で優勝したミルクボーイがファイナルラウンドで披露したのが、最中をテーマにした漫才である。「おかんが言うにはな、スーパーで子供がそれ欲しくて泣いてたっていうねんな」「ほな、最中と違うか〜」というやり取りが象徴するように、このネタは最中にそれほど人気がないという共通認識を前提としている。元々、好きなコンビだし、本当に面白いネタである。しかし、横山玲奈は以前にブログで「私、洋菓子よりも和菓子派なんです。最中とか。大好き!最高!笑」と書いていた。ほな、最中やないか。
 
仕事に戻ってから休憩中に食べたが、中に餅が入っていてとても美味しい。人気No.2がスイートポテトのようなやつで、No.3のお菓子の名前がぽくぽくである。そう、「緊張がポクポクしてきた」の「ポクポク」と同じ発音である。これは佐藤優樹が10期メンバーに合格し、お披露目の日本武道館に向かう途中の車の中で発した名言である。そういえば、福蔵も譜久村となんとなく語感が似ているのではないか。
 
それはそうとして、ぽくぽくも買って食べてみたが、芋餡が入った素朴で美味しい和菓子であった。パッケージのイラストにも味があって良い。北海道のわかさいもに少し似ているとも感じたが、あれの原材料はサツマイモではなく小豆である。吉田哲人さんが夜、小豆を炊くとツイッターのフォロワーが減ると言っていたが、あれは本当だろうか。当分、というかおそらく一生、小豆を炊くことなどないような気がするので検証することができないのだが、大昔に何かのCMでも言われていた「ミミズにおしっこをかけると腫れるよ」などと同じ類いなのだろうか(知らんがな)。
 
とにかく川越はとても楽しく、もっといて他にも色々なところに行きたかったのだが、仕事に戻らなければいけなかったので仕方がない。道重さゆみがきっかけで初めて大阪や山口県に行ったように、Negiccoのおかげで新潟の魅力を知ることができたように、アイドルを好きになることによって、副次的に知らなかった街を知ることができる。これはとても素敵なことではないかと思うのである。
 
横山玲奈が訪れていたのと同じ日に、偶然、モーニング娘。’20の野中美希も川越にいたのだという。そういえば、土曜日には横山玲奈がレギュラー出演している「ヤングタウン土曜日」の放送があり、ゲストが野中美希である。楽しみが尽きなくて素晴らしいことである。