ザ・スミスで好きな10曲。 | …

i am so disappointed.

5月22日はモリッシーの誕生日ということで、ザ・スミスで好きな10曲を選び、カウントダウンしていきたい。人種差別的で排外主義的な政党への指示を自身のサイトで表明するモリッシーにはまったく賛同しないが、かつての楽曲には優れたものも多いので、取り上げていきたい。

 

10. THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE

 

1985年に全英シングル・チャートで23位を記録し、後にアルバム「クイーン・イズ・デッド」にも収録された。邦題は「心に茨を持つ少年」であり、「憎悪の裏には殺人的なほどの愛への渇望がある」「もしもいま信じてもらえないのだとしたら、いつか信じてもらえる日など来るのだろうか」といった、繊細な歌詞が特徴的である。

 

 

 

9. WILLIAM, IT WAS REALLY NOTHING

 

1984年に全英シングル・チャートで最高17位を記録し、コンピレーション・アルバム「ハットフル・オブ・ホロウ」にも収録された。結婚には意味がないというようなことを歌っているようで、恋愛がうまくいかない状況における負け惜しみ的な嘆き節のようにも思える。「僕は誰のことも夢見たりしない、自分自身の他に」というフレーズにメッセージが凝縮されているようだ。

 

 

 

8. I KNOW IT'S OVER

 

1986年にリリースされたアルバム「クイーン・イズ・デッド」に収録された、メランコリックなバラードである。愛が不足し、心が満たされない状態について、自己憐憫的だが美しく歌われた曲である。「愛はナチュラルでリアルだが、どうやら君や僕のためのものではないようだ」というようなフレーズに、多くの孤独なリスナーの心が慰められたかもしれない。

 

 

 

7. THE QUEEN IS DEAD

 

ザ・スミスというバンドの魅力はもちろんモリッシーのユニークな歌詞とヴォーカルだけではなく、あらゆるポップ・ミュージックに精通したジョニー・マーの巧みなソングライティングとギター、アンディ・ルーク、マイク・ジョイスをも含めた演奏力の高さも合わさったものである。ザ・スミスのキャリアのみならず、ポップ・ミュージック史上において最も優れたアルバムの1つとも評価されている「クイーン・イズ・デッド」の1曲目に収録され、タイトルトラックでもこの曲は、とにかくハイテンションであり、女王陛下に皮肉をさんざんかました挙句に、「人生はとても長い、孤独な時には」で締めるという、このバンドの魅力が存分に堪能できるものになっている。

 

 

 

6. HAND IN GLOVE

 

1983年にリリースされたザ・スミスのデビュー・シングルで、後にリミックスされたヴァージョンがデビュー・アルバム「ザ・スミス」にも収録された。「この愛は他のとは違う なぜなら僕らのものだから」「君にはもう会えないような気がする」というフレーズが印象的で、秘められた愛について歌われているように思える。

 

 

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5. HEAVEN KNOWS I'M MISERABLE NOW

 

1984年に全英シングル・チャートで最高10位を記録し、後にコンピレーション・アルバム「ハットフル・オブ・ホロウ」にも収録された。労働をテーマにした内容で、サッチャー政権下における多くのイギリスの若者たちの共感を得たのではないかと思われる。仕事を探していて見つかったが、惨めな気分である。なぜなら、自分が生きていようと死んでいようと気にも留めないような連中のために人生の貴重な時間を費やす意味が感じられないからである、というようなことが歌われた曲がシングル・チャートの10位に入ったのであった。

 

 

 

4. WHAT DIFFERENCE DOES IT MAKE?

 

1984年に全英シングル・チャートで最高12位を記録し、デビュー・アルバム「ザ・スミス」にも収録された。盗みをして嘘をついた、なぜかというと君がそうさせたから、そして君はもう僕に会ってはくれない、言い訳はもうたくさんで、もう疲れたよ、疲れて気分が悪いんだ、それでもまだ君のことが好きなんだ、というなんともユニークな内容の曲である。ちなみにモリッシー自身はこの曲を気に入っていないらしい。

 

 

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3. THIS CHARMING MAN

 

1983年にザ・スミスの2枚目のシングルとしてリリースされ、全英シングル・チャートで最高25位を記録したが、1992年に再発された時には8位と大きく順位を上げている。丘の斜面で自転車をパンクさせていると、魅力的な車に乗った魅力的な男があらわれ、乗せてもらうことになる。今夜は遊びに出かけたいが着ていく服がないと言うと、ハンサムな男がそんなことを気にしなければならないなんて恐ろしいと言われた、というような内容が歌われている。ロック・バンドのヴォーカリストにありがちなマッチョ的なイメージとはまったく逆のタイプのヴォーカリストがクネクネと踊りながら、オリジナリティー溢れる内容と単語のチョイスによる楽曲をユニークきわまりないヴォーカルで歌う。ジーンズの後ろのポケットにはグラジオラスの花を挿し、それを振り回したりもする。このインパクトは相当なものだったのではないかと想像する。デビュー・アルバム「ザ・スミス」には収録されなかったが、カセットやアメリカ盤、後に発売されたCDなどには収録されていた。

 

 

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2. HOW SOON IS NOW?

 

1984年のシングル「ウィリアム」のB面、コンピレーション・アルバム「ハットフル・オブ・ホロウ」に収録された後、1985年にシングル・カットされ、全英シングル・チャートで最高24位を記録した。1992年の再リリースでは16位になっている。ザ・スミスの楽曲にしてはロック的でアンセミックなサウンドだが、歌われている内容は自分は人間であり、他の人たちと同じように愛される必要がある、クラブに行くが1人で立ちつくし、1人で退出し、家に帰って泣いて死にたくなるという、孤独なインディー少年少女あるあるとでもいうべきものであり、それゆえにとても人気がある曲である。2002年にロシアのガールズ・デュオ、t.A.T.u.もカヴァーしていた。

 

 

 

1. THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT

 

1986年のアルバム「クイーン・イズ・デッド」の収録曲で、解散してしばらく経った1992年までシングル・カットされていなかった。その時の全英シングル・チャートでは、最高25位を記録している。2階建てバスが突っ込んで来て、僕たち2人共を殺したとすれば、君の隣で死ねるなんて、なんて素敵な死に方だろう、というこれまたインディー少年少女たちが共感するには持ってこいの歌詞があり、この部分は2009年のアメリカ映画「(500)日のサマー」において、主人公たちがはじめて会話を交わすきっかけとして重要な役割を果たしている。