昭和60年度の日本でヒットしたポップス(18) | …

i am so disapointed.

今回は1985年5月13日付のオリコン週間シングルランキングで、20位以内に初登場した曲について取り上げていきたい。といっても、この週は1曲だけである。

 

タッチ/岩崎良美

 

1980年に「赤と黒」でデビューした岩崎良美がリリースした20枚目のシングルで、テレビアニメ「タッチ」のオープニングテーマ曲である。オリコン週間シングルランキングでは最高12位を記録し、岩崎良美にとって最大のヒット曲となっている。「ごめんねDarlin'」など岩崎良美のAOR歌謡的な楽曲が大好きな私としては、この曲が代表曲とされていることに対しては複雑な思いがあったり無かったりもする。作詞は康珍化、作曲・編曲は当時、売野雅勇とのコンビでチェッカーズの楽曲をヒットさせ続けていた芹澤廣明である。曲調も初期のチェッカーズに近いオールディーズ路線であり、康珍化とのコンビはチェッカーズのデビュー・シングル「ギザギザハートの子守唄」と同じである。1985年5月13日付のオリコン週間シングルランキングでは19位にランクインしたこの曲の1ランク下に岩崎宏美の「決心/夢狩人」が入っていて、チャートの上で姉妹が並んでいるのだが、5月30日には「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」のコーナーに、一緒に出演してもいる。岩崎良美が「ザ・ベストテン」の「今週のスポットライト」に出演するのはこれが2回目で、前回は1980年7月3日に同じ年にデビューした松田聖子と一緒に出演し、2枚目のシングルである「涼風」を歌っている。「涼風」はオリコン週間シングルランキングでは最高18位だったが、「ザ・ベストテン」では10位に入った。一方、「タッチ」は「ザ・ベストテン」で最高14位に終わっているが、リリースから30年以上経った現在も高校野球の応援などで定番化している。テレビアニメの「タッチ」を私は一度も観たことがないが、ヒロインの名前が浅倉南で、当時、フジテレビのニュース番組の中に「南ちゃんを探せ!」なるコーナーがあったことはなんとなく覚えている。当時はほとんど聞かなかったような気がする「みなみ」という名前がその後、増えていったことと「タッチ」のブームとは何か関係があるのだろうか。