バート・バカラックで好きな10曲。 | …

i am so disapointed.

5月12日は作曲家、バート・バカラックの誕生日なので、その作品の中から好きな10曲を選び、カウントダウンしていきたい。

 

10. ALFIE/CILLA BLACK

 

1966年に映画「アルフィー」のために書かれた曲で、ビートルズが発掘したといわれているイギリスの女性歌手、シラ・ブラックが歌い、全英シングル・チャートで最高9位を記録した。イギリスのアビー・ロード・スタジオで行われたレコーディング・セッションにはバート・バカラックがアメリカから訪れ、ピアノを弾いたりオーケストラを指揮したりしたという。

 

 

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9. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD/B.J. THOMAS

 

1969年に公開された映画「明日に向って撃て!」の挿入歌として、B.J.トーマスが歌い、全米シングル・チャートで1位を記録した。邦題は「雨にぬれても」である。世界中で数々のアーティストによってカヴァーされているが、個人的には「イカ天」こと「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演していたユニークなガールズバンド、マサ子さんの「雨にヌレテモいーや」が印象的であった。

 

 

 

8. DO YOU KNOW THE WAY TO SUN JOSE/DIONNE WARWICK

 

バート・バカラックと作詞家、ハル・デヴィッドのコンビによる曲を歌ったシンガーとして最も有名なのはおそらくディオンヌ・ワーウィックであろう。この曲は1968年にリリースされ、全米シングル・チャートで最高10位を記録した。カリフォルニア州サン・ホセ出身の女性がショウビズ界での成功を夢見て都会に行くが、夢破れて帰路に着くという内容である。サン・ホセへの道を知っている?しばらく離れていたから間違えてしまいそうだわ、というような歌詞が泣かせる。フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドがデビュー・アルバム「ウェルカム・トゥ・ザ・プレジャードーム」でカヴァーしていた。

 

 

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7. (THERE'S) ALWAYS SOMETHING THERE TO REMIND ME/SANDIE SHAW

 

イギリスの女性歌手、サンディー・ショウが1964年にリリースし、全英シングル・チャートで1位を記録した。失恋した相手のことが忘れられず、どこに行っても思い出さずにはいられないという切ない内容の曲であり、「恋のウェイト・リフティング」という邦題がつけられている。1983年にイギリスのエレ・ポップ・デュオ、ネイキッド・アイズがカヴァーした時には「僕はこんなに」という邦題であった。

 

 

 

6. I'LL NEVER FALL IN LOVE AGAIN/BOBBIE GENTRY

 

「恋よさようなら」という邦題がついたこの曲は1968年のブロードウェイ・ミュージカル「プロミセス・プロミセス」のために書かれ、アメリカでは全米シングル・チャートで最高6位を記録したディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンが有名だが、イギリスではボビー・ジェントリーがカヴァーして全英シングル・チャートの1位に輝いている。ロマンティックな内容の歌詞には似つかわしくないようにも思える「肺炎」という単語が登場するが、これは当時、バート・バカラックがこの病気を患っていたことにインスパイアされたものらしい。

 

 

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5. WHAT THE WORLD NEED NOW  IS NOW/JACKIE DESHANNON

 

ディオンヌ・ワーウィックのために書かれた曲だが、内容が説教くさいなどの理由で却下されたらしく、ジャッキー・デシャノンによって歌われ、1965年に全米シングル・チャートで最高7位を記録した。邦題は「世界は愛を求めている」で、最近では野宮真貴も「渋谷系」の企画盤でカヴァーしていた。この曲が書かれた背景には、やはりベトナム戦争があったのだろう。

 

 

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4. I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF/DUSTY SPRINGFIELD

 

1964年にリリースされたダスティ・スプリングフィールドのシングルで、全英シングル・チャートで最高3位を記録した。邦題は「恋のとまどい」であり、ずっと一緒にいた恋人と別れてしまい、一人ぼっちで何をすればいいか分からないというような内容である。2003年にはザ・ホワイト・ストライプスがガレージ・ロック調のカヴァーをリリースしている。ダスティ・スプリングフィールドが歌ったバート・バカラック作品では、映画「カジノ・ロワイヤル」の主題歌でもあった「愛の面影」も最高である。

 

 

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3. (THEY LONG TO BE) CLOSE TO YOU/THE CARPENTERS

 

「遥かなる影」の邦題でも知られる1970年の全米NO.1ヒットで、カーペンターズの楽曲として有名だが、はじめてレコーディングされたのは1963年のリチャード・チェンバレンのヴァージョンであった。その後、ディオンヌ・ワーウィックやダスティ・スプリングフィールドもこの曲をレコーディングしていて、カーペンターズのヴァージョンがリリースされたのはその後であった。最高のヴォーカルと楽曲とアレンジであり、ポップ・ミュージック史に残る芸術である。

 

 

 

2. WALK ON BY/DIONNE WARWICK

 

ディオンヌ・ワーウィックが1964年にリリースし、全米シングル・チャートで最高6位を記録した。失恋の辛さを描いた内容は多くのリスナーの共感を呼び、アイザック・ヘイズからストラングラーズまで、幅広いカヴァー・ヴァージョンを生み出してもいる。まだ未練が残っている好きな相手が通り過ぎていく、その描写の後の管楽器のフレーズ、そして、別れの涙の回想に追い打ちをかけるピアノがたまらない。もちろんヴォーカルは最高で、惨めな感情を芸術に高めた素晴らしい楽曲である。

 

 

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1. I SAY A LITTLE PRAYER/ARETHA FRANKLIN

 

ディオンヌ・ワーウィックが1967年にリリースした曲を翌年、アレサ・フランクリンがシングル「ジャックの家」のB面でカヴァーしたが、ラジオのDJがこちらをよくかけるために両A面扱いとなり、全米シングル・チャートで最高10位を記録した。邦題は「小さな願い」で、朝起きて、メイクをしたり着ていく服を選んだり、通勤のバスに乗って、仕事中も休憩でコーヒーを飲んでいる時も、恋人のために祈りを捧げているという心の充足と誇り、日常のしあわせという人生においてとても大切なことが、極上のヴォーカルとサウンドで表現された奇跡的な作品である。

 

 

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