ドラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションズ「アメリカン・ラヴ・コール」について。 | …

i am so disappointed.

アルト・サキソフォニストであったドラン・ジョーンズが大学で結成したのが、このドラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションだという。音楽ジャンルでいうと、ソウル・ミュージックである。いまどきのR&Bではなく、1960年代や70年代を思わせる、オーセンティックとかヴィンテージとかいうタイプの形容が似合いがちなタイプの音楽である。

 

それは古臭くて退屈なのかというとまったくそんなことはなく、むしろ不思議にもじつにフレッシュなのである。2枚目のアルバムとなるこの「アメリカン・ラヴ・コール」はとにかく収録された12曲のクオリティーがすべて高い。フロントマンであるドラン・ジョーンズのソウルフルなヴォーカルに加え、ドラマーでもあるアーロン・フレイザーのファルセットがまたたまらなく良い。コーラスも素晴らしく、最高なのである。

 

ラヴ・ソングが多いのだが、これも1960~70年代のソウル・ミュージックを思わせるところであり、この時代に私は生まれてはいたものの、それらの音楽をリアルタイムで堪能してはいない。しかし、それほど明るい時代ではないからこその前向きな気分が感じられるように思える。それは未来への希望でもあったのだろう。

 

現在、ドナルド・トランプ政権下で、ひじょうに暗い時代となっているアメリカだが、だからこそより明るい未来を目指していこうといういうポジティヴィティー、このような状況であるからこそリアルな愛こそが大切なのだと本当に思える。というようなご時世に、このバンド及び作品はひじょうにマッチしているようにも思える。

 

アルバムのオープニングを飾る「モーニング・イン・アメリカ」においては、アメリカの朝に悲嘆にくれていて、夜明けは見えないと歌われる。朝(morning)と悲嘆(mourning)がかけられているがまた、ソウル・ミュージック的である。この曲ではアイズレー・ブラザーズばりのいかしたギター・ソロも聴くことができ、やたらとテンションが上がる。

 

今年になってからリリースされたアルバムの中で、じつは個人的に最もしっくりきている作品でもある。

 

 

 

 

 

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