ヤー・ヤー・ヤーズの中心メンバーとしても知られるカレン・Oと、人気音楽プロデューサー、デンジャー・マウスによるジョイント・アルバム「ラックス・プリマ」が3月15日にリリースされるが、それに先がけてシングル「ウーマン」が発表された。このアルバムからは昨年11月に発表されたアルバムのタイトル・トラックに続き、2曲目の先行トラックとなる。
ヤー・ヤー・ヤーズは2000年にニューヨークで結成され、2001年にEP「ヤー・ヤー・ヤーズ」でデビュー、ザ・ストロークス、ザ・ホワイト・ストライプス、ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブらと共に、当時のオルタナティヴ・ロック・シーンを盛り上げた。2003年のデビュー・アルバム「フィーヴァー・トゥ・テル」に収録され、シングル・カットもされた「マップス」はカレン・Oが当時、交際していたライアーズのアンガス・アンドリューとの関係について歌った痛切なラヴ・ソングであり、そのミュージック・ビデオと共に多くの共感と高い評価を得た。
カレン・Oはヤー・ヤー・ヤーズのメンバーとして4枚のアルバムを発表する他に、2009年の映画「かいじゅうたちのいるところ」のサウンドトラックに参加したり、2014年には初のソロ・アルバム「クラッシュ・ソングス」をリリースしている。
デンジャー・マウスは21世紀のポップ・ミュージック・シーンにおいて、最も重要な音楽プロデューサーの1人だともいえ、その名を一躍有名にしたのは、ビートルズの「ホワイト・アルバム」とジェイ・Zの「ブラック・アルバム」をマッシュアップした「グレイ・アルバム」である。その後、ブラーのデーモン・アルバーンらによる架空のバンド、ゴリラズに参加したり、R&Bシンガー、シー・ロー・グリーンとのユニット、ナールズ・バークリィでは「クレイジー」を大ヒットさせ、グラミー賞も受賞した。その後もベック、ブラック・キーズ、ノラ・ジョーンズ、U2、アデル、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、昨年はパーケイ・コーツなどをプロデュースしている。
その特徴はヒップホップのサンプリング感覚をポップスやロックのフォーマットにおいて、うまく活用しているところのようにも思えるが、今回のカレン・Oとのコラボレーションにおいても、その魅力が十分に感じられる。
カレン・Oはこの曲について、史上最悪のアメリカ大統領を誕生させてしまった2016年の選挙後の憂鬱から生まれたものだと語っているようだ。そのような悲惨な状況下であっても、悲観してばかりではいられず、それでも希望を失わずに強く生きていこうという思いの中で書かれた曲だという。人間の存在が尊重され、争いではなく平和にこそ価値がある世界の実現において、フェミニズムの浸透は必須だということがいえる。そういった意味でも、現在の社会にとって有益で、しかも優れたポップ・トラックであるように思える。
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