今年でリリース20周年となる1998年にリリースされたアルバムの中から10枚を選び、現時点で好きな順番をカウントダウンで紹介するというタイプのやつである。
10. CAR WHEELS ON A GRAVEL ROAD/LUCINDA WILLIAMS
アメリカの女性シンガー、ルシンダ・ウィリアムスの5枚目のアルバムで、フォークやカントリーといったアメリカのルーツ音楽の真髄を受け継ぎ、新たな感覚でアップデートしたような素晴らしい作品である。オルタナティヴ・カントリーの傑作にして、モダン・クラシック。
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9. MOON SAFARI/AIR
フランスの音楽デュオ、エールのデユー・アルバムである。テクノやエレクトロといったジャンルにカテゴライズされるべき音楽だが、ダンス・ミュージックというよりは新感覚のポップスである。レトロ・フューチャーでセクシーという感想は、当時から変わらない。
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8. MEZZANINE/MASSIVE ATTACK
イギリスのエレクトロニック・ミュージック・グループ、マッシヴ・アタックの3枚目のアルバム。前作までのトリップホップ・サウンドがよりダークでディープになった印象であり、それはブリットポップの狂騒が終わり、よりシリアスな音楽が評価されるようになった当時のシーンの状況とも同期しているようでもあった。オープニング・トラックの「ティアドロップ」にはコクトー・ツインズのエリザベス・フレイザーが、ボーカルで参加している。
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7. THE MISEDUCATION OF LAURYN HILL/LAURYN HILL
ヒップホップ・グループ、フージーズのメンバーとして世界的なヒットを記録したローリン・ヒルによる、ソロ・デビュー・アルバム。R&B、ヒップホップ、レゲエといった様々なジャンルからの影響を取り入れた、新しい感覚のダンス・ポップ・アルバムとして大ヒットした。
![]() | The Miseducation of Lauryn Hill 740円 Amazon |
6. MUTATIONS/BECK
ベックの3枚目のアルバムで、評価が高い前作「オーディレイ」と比べるとひじょうに地味な印象があるが、レディオヘッドとの仕事などで知られるナイジェル・ゴドリッチをプロデューサーに迎えた意欲作である。より内省的でシリアスな楽曲が増えている一方で、ブラジル音楽からの影響が感じられる「トロピカリア」のポップさが印象的である。
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5. HELLO NASTY/BEASTIE BOYS
アメリカのヒップホップ・グループ、ビースティ・ボーイズの5枚目のアルバムである。前作「イル・コミュニケーション」よりもさらに音楽性の幅を広げ、レゲエ界の大御所、リー・ペリーが参加した曲もある。シングル・カットされた「インターギャラクティック」のビデオは、東京を舞台にした謎の特撮もので楽しい。移転リニューアルしたばかりの渋谷のHMVで買った記憶がある。
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4. THIS IS HARDCORE/PULP
イギリスのインディー・ロック・バンド、パルプのアルバムで、ブリットポップを象徴する大ヒットとなった前作「コモン・ピープル」に続いて、全英アルバム・チャートで1位を記録した。また、当時、マルイシティ新宿の地下にあったヴァージン・メガストアでもスポットが頻繁に流れていたが、その内容はダークでヘヴィーなものであった。ブリットポップの終焉を強く印象づけたようなアルバムだが、楽曲のクオリティーは高く、その文脈外で高く評価され続けている。
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3. DESERTER'S SONG/MERCURY REV
アメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド、マーキュリー・レヴによる4枚目のアルバムである。前作「シー・ユー・オン・ジ・アザー・サイド」が売れなかったことにより、バンドはあと1枚だけとにかく好きなことだけをやったアルバムを出して解散しようと考えていたらしい。そのアルバムがそれまでで最も売れてしまったというのだから面白い。「デルタ・サン・ボトルネク・ストンプ」に参加したケミカル・ブラザーズが発売前にこのアルバムを聴いて、マーキュリー・レヴがすごいアルバムをつくったとあちこちで言っていたこともヒットに繋がったようだ。元ザ・バンドのリヴォン・ヘルムとガース・ハドソンもゲスト参加している。
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2. THE THREE EP'S/THE BETA BAND
スコットランド出身のオルタナティヴ・ロック・バンド、ザ・ベータ・バンドの初期のEPの音源を集めたコンピレーション・アルバムなのだが、オリジナル・アルバムのみを対象とするようなタイプの「ベスト・オブ」リストにも選出されていることも多い。インディー・ロックにヒップホップなどの要素を取り入れた、ひじょうにユニークな音楽性が話題となった。その後、アルバムも3枚リリースされ、いずれも全英アルバム・チャートで20位以内を記録し、評価も高かったが、やはりこの初期のコンピレーション・アルバムが突出している。「ドライ・ザ・レイン」は中古レコード店を舞台にした映画「ハイ・フィデリティ」でもひじょうに印象的な使われ方をされていた。
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1. IN THE AEROPLANE OVER THE SEA/NEUTRAL MILK HOTEL
アメリカのオルタナティヴ・ロック・バンド、ニュートラル・ミルク・クラブによる2枚目のアルバムである。ロー・ファイなアメリカン・オルタナティヴ・ロックで、あたかもクラシック・アルバム的な志を感じさせる素晴らしい作品である。このアルバムに収録された曲の多くは、「アンネの日記」で知られ、ナチスの迫害によって命を落としたアンネ・フランクについて書かれている。泣けるほど美しいアルバムである。
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