ジョン・ホプキンス「シンギュラリティ」を聴いた。 | …

i am so disappointed.

イギリスのアーティスト、ジョン・ホプキンスの5枚目のアルバム「シンギュラリティ」がリリースされたので聴いてみた。これは良い。テクノのアーティストである。歌は入っていない。ずっと演奏だけである。アンビエントかつインテリジェントな音楽がずっと続く。9曲で約60分と最近のアルバムにしてはやや長めだが、テクノ系ならばこんなものだろうか。

 

1990年代の半ばぐらいまではテクノのアルバムも聴いたり聴かなかったりしていたのだが、いつからかほとんど聴かなくなっていた。このジョン・ホプキンスの前作「イミニュティ」はかなり評判がよく、私もダウンロード購入した形跡があるのだが、おそらくほとんど聴いていない。

 

ジョン・ホプキンスは1979年生れの38歳、デペッシュ・モードやペット・ショップ・ボーイズといったエレクトロニックなポップスを聴いて育ち、王立音楽大学などというかなりちゃんとしたところでピアノを学んでいたようである。一方で10代の頃からアシッド・ハウスやテクノなども聴き、14歳のときにはじめてのコンピューターを手に入れ、作曲をしていたのだという。

 

一時期はプロのピアニストになることも考えていたようなのだが、クラシック音楽は一生の仕事にするには堅苦しすぎやしないだろうかと考え、ポップ・ミュージックの道へと進んだようである。早いうちにソロ・アーティストとしてデビューしたが、あまり成功せずに裏方としてやっていこうと考えたこともあるようだ。ブライアン・イーノと出会い、一緒に仕事をするようになるが、ちょうどプロデュースをしていたコールドプレイともかかわるようになっていったのだという。

 

このような経歴によって培われたアーティストとしての個性が最高のかたちで発揮されたのが、この「シンギュラリティ」なのではないかというような気がする。序盤はやや実験ポップス的な感じもあって心地よいのだが、中盤からアンビエントな雰囲気になり、最後の方ではまた少し戻るという、マインド・トリップ感が味わえるなかなか素敵なアルバムである。

 

普段はポップスやヒップホップをおもに聴いていて、このジャンルにはまったく詳しくはないのだが、ひじょうに刺激的な音楽体験であったし、聴き込んでいくほどに馴染んでいきそうな予感もする。

 

 

 

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