ポピュラー音楽の鑑賞を趣味とするいわゆる普通の会社員である私が現在最も好きな音楽アーティストの1つが、北海道札幌出身のオーガニックガールズユニット、WHY@DOLLである。読み方は「ホワイドール」であり、メンバーは1993年1月21日生れでリーダーのちはるんこと青木千春と、1995年4月1日生れのはーちゃんこと浦谷はるなである。一般的にはアイドルユニットとして認識され、2011年にバンドユニットとして結成され、札幌を拠点に活動していたが、2013年の秋に現在の2人組となり、活動拠点を東京に移している。2016年にはタワーレコードの嶺脇育夫社長が立ち上げたアイドル専門レーベル、T-Palette Recordsに移籍し、アルバムやシングルを発表し続けている。
私がこのユニットの存在を知ったのは、T-Palette Records移籍第1弾シングル「菫アイオライト」によってなので、わずか1年半ぐらい前のことである。それからさらに約9ヶ月後、アルバム「WHY@DOLL」がリリースされた。シングルがかなり気に入っていたので、その流れで聴いてみた。CDを買ってまで聴いたわけではないのだが、Apple Musicで配信されていたのでそれで聴いてみたところ、かなり気に入ってしまった。ちょうどタイミングが合ったのでリリースイベントに行って、そこでCDも買ったのだが、ライブのパフォーマンスがとても良かった。世間一般的にそれほど有名ではないアイドルに対して私が抱いていた先入観を覆すようなレベルのものであった。
ミニライブそのものは観覧無料だったのだが、音楽性が素晴らしく、その上にパフォーマンスもかなり良い。MCにおけるメンバーのトークにも、ひじょうに心地よいものを感じた。CDを買うと特典券というのがもらえて、その日は握手会とCDにサインももらえるということだったので参加してみることにした。それまでにもアイドルのこういうイベントには何度か参加したことがあったのだが、それらに比べてもかなりちゃんと話せるということに驚いた。とはいえ、その時点ではメンバーの名前すらよく知らなかったわけで、一体そのレベルの知識しかないアイドルに対して何を話せばいいのかという懸念もあった。しかし、それなりのキャリアも積んだ百戦錬磨のプロというか、こちらが新規客だという前提からいろいろと話を振ってくれて、まったく困ることはなかった。
私はWHY@DOLLと同じ北海道出身者であるため、会話に困った時には地元が同じなので応援しています的なことを言えばいいと考えていたのだが、それすらもやっと最後に思い出すほどであった。そして、それを話したら話したで地元トークが盛り上がる。気がつくとこの日はじめて会ったアイドルに、自分の実家の場所をわりとこと細かに説明しているという、よく分からない状態になっていた。
WHY@DOLLの最大の魅力は、その音楽とライブパフォーマンスであると、私はそう思う。私が10代の頃に流行していたシティ・ポップやディスコ、また、20代の頃に好んで聴いていたいわゆる「渋谷系」と呼ばれるタイプの音楽、それらにどこか通じるところがあり、それでいて新しさもある。しかも、ボーカルやダンスにひじょうに魅力がある女性2人組が歌っている。それまで抱いていたアイドルに対する先入観はさておき、単純にこんなに楽しいエンターテインメントがあったのかと、素直にうれしくなってしまった。
毎週水曜日23時からインターネットで「ほわどるに恋なのサー」という番組を生配信していて、それも毎週リアルタイムで視聴するようになった。トークだけではなく、ライブも毎週何曲かやる。後からアーカイブで視聴することもできるのだが、リアルタイムで観ていると、コメントをしたりギフトを贈ったりすることもできる。
昨年の夏以降、私はWHY@DOLLのライブやイベントに何度も足を運んだり、この配信の番組にもコメントやギフトを贈ったりもしていた。
そんな楽しい日々がそれほど長くは続かないであろうことは、何となく薄々感じてはいたのだが、12月の半ばあたりからその可能性がかなり高くなり、年明け早々にそれは訪れた。物理的に行けるライブやイベントがひじょうに限られてしまったばかりか、配信にリアルタイムで参加することすらできないというつまらなさの極みである。とはいえ、いろいろなことを犠牲にすればまったく不可能ではなく、多くのファンの方々もそれぞれの事情がありながらどうにか工面しながら時間をつくっているわけであり、要はその程度のモチベーションでしかないということに尽きるのである。
というわけで、今年に入ってからライブやイベントにも行かず、配信をリアルタイムで視聴することすらしていない私は、ほぼファンとしての体を成していないわけで、もちろんブログに書けることもない。かろうじてCDは何枚か買っているが、それも取りに行けていない。いかんともしがたい。
とはいえ先日、全国ツアー前の最後の定期公演であり、しかもその時に私がいたのが会場の渋谷Gladから徒歩47分程度の距離だったこともあり、早朝から勝手に仕事をはじめるなどして、意地でも第二部だけは行ってみた。するとやはり楽しすぎたので、そのことは久しぶりにブログにも書いた。
翌日、「ほわどるに恋なのサー」の配信があったのだが、どうせ視聴できなかったのでそれはあきらめて、深夜までやるべきことを片付けていたりした。次の日、京王線のダイヤが変わり、新しく導入されたらしい座席が1個1個に区分けされたカッコいい電車に乗りながらiPhoneでツイッターのタイムラインを閲覧すると、WHY@DOLLファンの人たちがどうすればライブの動員が増えるかというような議論を、わりと熱っぽく行っていたようである。それらを読みながら感心しつつも、ツアー初日の札幌公演に東京から参加されるフォロワーさんにメンバーが好きな札幌のラーメン店の情報をリプライしたり、そのような呑気なことばかりやっていた。
ちなみに、青木千春さんが好きなら~めん共和国の旭川ラーメン店、梅光軒のことである。私は実家が旭川にあり、ここの本店でもよく食べていた。レコードをよく買っていたミュージックショップ国原と同じビルにあったのだが、当時は店名すら意識していなかった。数年前、実家に帰省することになり、どうせなら有名なラーメン店に行ってみようとガイドブックで調べて行ったのだが、何のことはない、学生時代に何度も行っていた店だったのだ。
昨年の9月、WHY@DOLLは札幌でワンマンライブを行ったのだが、この時には帰省するスケジュールとも合わせ、参加することができた。旭川の実家にいても西御料の秋祭りに行くぐらいしかやることもないし、西武百貨店が無くなってしまった買物公園になど行く気もしなかったので、iPhoneでWHY@DOLLのことをいろいろ調べたりしていた。その時、たまたまちはるんがいつかのインタビューで、ら~めん共和国の梅光軒が好きだと言っていたことを知ったのだ。
札幌といえば通好みのマニアックなラーメン店もたくさんあるのだが、駅のそばの商業施設、ESTAの10階にあるら~めん共和国、しかも旭川が本店の梅光軒をあげるあたりのセンスが、なかなか好ましいと思ったのである。北海道のラーメンといえば札幌が味噌、旭川が醤油、函館が塩というようなイメージが何となくある。もちろんそれぞれにそれ以外の味で勝負している有名店、人気店、実力店も多数ある。しかし、少なくとも梅光軒については、醤油ラーメンのイメージである。そして、ちはるんが好きだと言っていたメニューは、みそバターコーンラーメンであった。
北海道ラーメンの王道というイメージもあるが、逆に実は観光客向けであり、道民はあまり食べないという意見もある。そのようないろいろな意味で、ちはるんが札幌のら~めん共和国にある梅光軒のみそバターラーメンが好きだという事実は、ひじょうに味わい深いものなのである。
梅光軒は数年前に東京駅のそばの商業ビル、KITTEにも「ラーメンダイニング ばいこうけん東京」を出店しているのだが、仕事で近くに行く用事があったので、午後に行ってみることにした。東京駅の出口を間違えたりして余計な時間がかかったりもしたが、何とかたどり着くことができた。ひじょうにゴージャスかつラグジュアリーな雰囲気漂うビルなのだが、この中に梅光軒があるというのが、何だか痛快である。店頭にブラックボードが置かれていて、それによるとこのお店での人気第1位はなんとちはるんが大好きなみそバターラーメンだということであった。ところが、ちょうど休憩に入るということで、食べることができなかった。その間に用事を済ませてふたたび訪れるとやっていたので、やはりみそバターコーンラーメンを注文した。スープも麺も好きなのだが、極太のメンマがかなりのお気に入りである。そして、やはりここの醤油ラーメンが食べたくなるなとも思ったのだが、これはこれですごくおいしかった。しかし、ちはるんが好きなのは札幌のら~めん共和国にある梅光軒なので、東京で食べられたとしても、それでは十分ではない。知らんがな。
「ほわどるに恋なのサー」をアーカイブで観た。この番組の魅力はリアルタイムであることによる部分も大きいと思うのだが、アーカイブでもそれはそれでもちろん楽しい。後半、フリートークのコーナーで、全国ツアーの動員目標を掲げてはみたものの、現実的にチケットの売り上げはそこには届いていない。自分たちでもいろいろ考えてやっているが、視聴者の意見も知りたいと、そのような内容であった。
「ほわどるに恋なのサー」について、これまでもこのブログで感想のようなものなどを書いたことがあるが、今回は全体的な内容についての感想ではなく、この部分について感じたことなどを書いていきたい。つまり、かなり長々と書いてきたのだが、じつはここまでが前振りであり、これからわりと長文になることが予想される。しかも、WHY@DOLLのことを書いているのに、Negiccoの動画をわりと貼りそうな予感もする。
私はアイドル全般が好きというわけでは特になく、あくまで音楽ファンとしていろいろ観たり聴いたりしているうちにNegiccoだったりWHY@DOLLを見つけたりしたわけである。なので、現在のWHY@DOLLのファンに多いと思われるいろいろなアイドルが好きで、現場にもよく行かれている方々のようなアイデアを生み出す能力はレスザンゼロである。しかし、このようにアイドルにそれほど興味があるわけではない私がどのようにしてNegiccoだとかWHY@DOLLだとかを見つけ、わずかなりとも動員の足しになるに至ったのかという話には数ミリ程度のヒントがあるのかもしれない。いやまったく無いかもしれないけれども。
アイドルにそれほど興味がないとか言いながら、じつはモーニング娘。のメンバーであった道重さゆみには崇拝に近い思いを抱いていて、ラジオ番組で話した一語一句を写経のように書き起こしてブログで発表して、それを本人が読んでいるかもしれないというような疑惑で舞い上がったり、本人が頑張ってやっていたバラエティー番組でのキャラクターがバッシングを受けた時には暑苦しい擁護記事を長々と書き綴ったり、もちろん聖地巡礼とかそういう気持ちの悪いこともいろいろとやっていた。しかし、道重さゆみも卒業して芸能活動も休止して、それからいろいろ楽しめない状況も出てきたので、いよいよ興味がなくなって、それを埋め合わせるように1970年代の日本のシティ・ポップを中心に聴き込んだりしていた。
2016年3月のはじめに妻と銀座に買物に行き、妻が有楽町の無印良品を見ている間、私は近くの旭屋書店を見ているのだが、そこでアイドルと中年ファンについて書かれた新刊を見つけ、もう足を洗っていたとはいえ少し気になったのでパラパラと立ち読みをしていたところ、道重さゆみの卒業スピーチについての言及があったので、これは最後の記念に買っておこうとレジに持って行ったのだ。帰って読みはじめるとこれがおもしろくて、数時間で読破してしまった。その頃、私はアイドルといってもハロー!プロジェクトとAKB48グループぐらいしか知らなくて、世間一般的にもかなり人気があったももいろクローバーZについてすらほとんど知らないという程度であった。その本ではたくさんのアイドルが紹介されていて、その多様性と熱量に驚いたものである。中でもNegiccoというグループが気になり、Apple Musicにあったので軽い気持ちで聴いてみたところ、ひじょうにクオリティーが高く、しかも好みだったのでかなり驚いた。聴いたアルバムは「Melody Palette」で、特にそう感じた曲は「あなたとPop With You!」であった。当時における最新アルバム「Rice&Snow」は当時、まだApple Musicでは配信されていなかった。
やはり気になってYouTubeで動画を探すのだが、その時に見つけたのが「二人の遊戯」のライブ映像であった。この曲はアルバム「Rice&Snow」収録曲なので、この時点ではまだ聴いていない。そして、この動画はこの年の2月21日、つまり私がはじめてNegiccoの音楽を聴くわずか9日前に福岡でのライブで撮影されたものである。
曲が1970年代のシティ・ポップみたいですごくカッコよかった。この動画、じつはボーカルの音質があまり良くなくて、聴き取りにくい。それでもサウンドと曲調がとにかくカッコよくて、そしてNegiccoのパフォーマンスである。この時点ですでに20代中ば~後半であったNegiccoは、アイドルグループとしては年長の方であろう。しかし、それゆえの色香のようなものがダンスから感じられた。そして、もっと観たい、聴きたいというところで、音はフェイドアウトし、動画は終わる。わずか2分11秒間である。
続いて観たのが「1000%の片想い」 の動画であり、これはこの年の3月5日、つまり私がNegiccoの音楽をはじめて聴いた2日後に群馬県で行われたライブで撮影されたものである。これもまた、アルバム「Rice&Snow」収録曲である。「二人の遊戯」の大人っぽくてカッコいいイメージとはまた違い、こちらはモータウン調のリズムにのせた胸キュンポップという感じである。この動画ではメンバーのKaede、Nao☆、Megu、それぞれのソロパートが続くことにより、声質の個性と魅力が伝わり、かつハモり部分の良さがまた素晴らしい。そして途中、セリフ部分でアドリブの掛け合いのようなものがあるのだが、ここではNegiccoの魅力の1つであるゆるいコミカル感覚も伝わるのである。そして、やはりもう少し観たい、聴きたいというところで、動画は終わる。わずか2分ジャストである。
この2曲が気に入ったのでアルバム「Rice&Snow」にも興味がわき、全曲試聴用映像というのを視聴してみた。ひじょうにバラエティーにとんでいて、しかもどの曲も良い。「裸足のReinbow」には当時、好んで聴いていた1970年代のシティ・ポップに通じるものも感じられた。先ほども書いたように当時、このアルバムはApple Musicで配信されていなかったので、iTunesストアで音源を購入した。
当時、ファンが編集したNegiccoのヒストリー動画のようなものも多数観て、その感想をブログで書いたりすると、ファンの方がさらにいろいろ教えてくれたりして、音楽だけではなく、メンバーのキャラクターだとかファンをも含めたNegiccoというカルチャーそのものが魅力的に思えてきた。その過程で、リリースイベントで「圧倒的なスタイル」のラインダンスをはじめて体験、しかしライブでじゅうぶんに満足できていたのと、アイドルと話をする勇気がなくて、「矛盾、はじめました。」のシングルCDを買ったもののネギ券は使わずに帰るというようなこともあった。それから、Negiccoを育んだ新潟とはどのような所なのだろうと興味がわいて、イベントやライブがあるわけでもないのに行ってみたりもしたのだが、そうするとファンの人たちから「古町どんどん」というお祭りにはぜひ行くべきだと言われる。仕事のスケジュール的に厳しめだったので、はじめは行くつもりがなかったのだが、YouTubeに公式の動画が上がっている。これを観るとこれは絶対に行かなければいけないのではないかという気分になり、何とか調整して行ったのである。その日に初披露の新曲もあったし、最高であった。このステージの様子も、ダイジェストでYouTubeに上がった。じつは同じ日に、私がまだその存在すら知らなかったWHY@DOLLもまた新潟にいて、古町ではなく万代の方でライブを行っていたようである。
この年、私は他にも都内で行われたNegiccoのリリースイベントや中野サンプラザやNHKホールのライブにも行っていたのだが、夏あたりから激務モードに入り、まったく行けなくなった。その間もNegiccoの音楽はよく聴いていて、それ以外にも関連するアイドルやバンドの音楽を新しく聴くようになった。WHY@DOLLもそんな中で知ったユニットの1つであった。シングル「菫アイオライト」やアルバム「Gemini」の音楽性は本当に私の趣味嗜好に直球ストライクであり、かなり気に入ってよく聴いていた。にもかかわらず、私は翌年の8月にアルバム「WHY@DOLL」がリリースされるまでメンバーの名前も知らなかったし、ライブやイベントに行こうとも思わなかった。
年が明け、春が近づくと、私がそれまで集中的に取り組んでいた仕事にある方向性での終わりが訪れ、次の段階への変化が必要とされた。気分転換に色々な動画を観たりしていたのだが、やはりNegiccoはその時のツアーでもライブ動画をアップしていて、大阪の味園ユニバースでのやつがすごく良かった。それで、久しぶりにライブに行きたいと思っていたところ、ツアーファイナルが東京のZepp DiverCityで行われるということで、チケットも取れたのでこれに行った。大好きな「あなたとPop With You!」も久しぶりにやってくれたし、最高のライブであった。
つまり、少なくとも私にとってはライブに足を運ぶきっかけとして、ライブ動画がひじょうに有効であったと、そういうことである。
WHY@DOLLのライブ動画は何年か前のものがYouTubeにいくつか上がっているが、私がライブに行くようになってからの方がパフォーマンスのレベルはひじょうに上がっているのではないかと思える。
WHY@DOLLの魅力は曲やパフォーマンスの良さ、キャラクターやトークの魅力、現場の雰囲気、このようなものであり、ギミック的な企画や仕掛けよりもこのような本質的な部分が届くべきところに届けばいいなと、そのようなことを思うのである。
そう考えると、私がNegiccoを知りはじめた頃にたまたま観たライブ動画は短時間でグループの魅力を伝えることにものすごく成功しているのではないかと、そう思うのである。
WHY@DOLLは昨年の秋以降、アルバム「WHY@DOLL」に収録された全曲の動画をYouTubeにアップした。曲やダンスの魅力を伝えるには、ひじょうに有効なものであろう。
WHY@DOLLの音楽はライブパフォーマンスによって、さらにその魅力を発揮する。一般的なポピュラー音楽ファンの中にはアイドルのライブなどどうせ大したことはないだろうとか、CDで聴くよりも良いはずがないとか、そのように思っている人も少なくないだろう。
昨今、海外の音楽ファンの間で、日本のシティ・ポップが静かなブームを呼んでいるようだ。YouTubeには海外のDJや音楽ファンによる和モノミックスが溢れているし、海外の選曲家による日本のシティ・ポップのコンピレーションもリリースされている。そこにはピンク・レディーや浅野ゆう子といった、1970年のアイドルポップスでシティ・ポップ的な要素を持った曲も収録されている。
WHY@DOLLの音楽は、このようなムーヴメントにも接続できる可能性を十分に秘めているのではないかという気がする。
私は「菫アイオライト」でWHY@DOLLの音楽の魅力を知ってから実際にイベントに行くまで、数ヶ月を要したのだが、それはきっかけが無かったからである。一方、Negiccoについてははじめて聴いたその月のうちにリリースイベントに行っていた。きっかけになったのは、YouTubeで観たライブ動画である。
いわゆる普通の音楽ファンがアイドルのライブにはじめて足を運ぶ場合、いろいろと不安に思うところも少なくはない。アイドルのライブに対して持っているイメージは人それぞれだとは思うのだが、たとえばオタ芸、ミックス、コール、さらにはサークルやモッシュなど、メディアによっておもしろおかしく伝えられたものも含め、苦手だと感じている人もわりと多いと思われる。特にWHY@DOLLのような音楽を好きになる可能性が高い人の場合は、さらにその傾向が強いような気がする。
WHY@DOLLのライブの場合は振りコピをするファンが多めという特徴はあるものの、基本的に平和的であり、周囲に迷惑さえかけなければ、その人なりのスタンスでわりと自由に楽しめる。この辺りのことは、初心者にとってはわりと重要なのではないかという気がする。
私も渋谷Gladの定期公演にはじめて行く前には不安を感じていなかったわけではなく、いしだいやさんのブログを何度も熟読したりして安心感を得ようとしていた。まったくの余談だが、マックブックを常に小脇に抱えているようなクールな若者だと勝手に想像していた。
私はWHY@DOLLの曲の中でも「clover」がかなり好きなのだが、いしだいやさんの最新ブログ記事に「メジャー7th」と書かれていて、なるほど、そうだったのか!と、京王線の車内で膝を打ったのである(もちろん帰宅ラッシュのほぼ満員電車で片手にiPhoneも持っていたので、実際に手で膝を打ったわけではなく、比喩的な表現である)。私は記憶とパッションだけでこのような文章をダラダラと書いているだけで、音楽用語だとかコードだとかはほぼ何も知らないに等しい。なので、「メジャー7th」といってもどのようなものなのかよく分からないのだが、なぜか昔から私が好きな曲には「メジャー7th」という解説が添えられていることが多い。
あと、「菫アイオライト」で知ってからずっと音源だけ聴いていた私がなぜリリースイベントに行ったかというと、さっき書いた通りタイミングが合ったから、具体的には渋谷に近い場所で夕方までに終わる仕事がたまたまあったからである。では、なぜリリースイベントの情報を調べたのか。それは、前日のわりと遅めの時間帯にアルバムの感想をブログに上げてツイッターでも「アメブロを更新しました」的なツイートをしたら、ちはるんから「いいね」が付いたからである。アイドル本人から「いいね」が付いたのははじめてだったし、本当にこういうことはあるんだなと思ったのと、一生懸命頑張っているんだなと思って公式ウェブサイトでスケジュールを調べたところ、翌日に渋谷でリリースイベントがあったのである。
あと3時間ぐらい後には仕事に行かなければいけないのだが、かなりの量のアルコールを摂取しながらこのような文章を書いているので、どこかで終わらせなければいけない。
とにかくWHY@DOLLの音楽、ライブ、メンバーのキャラクターも本当に魅力的で素晴らしいので、これまでのようにその質は上げていくにしても、無理に負荷のかかる変え方はあまりしなくてはいいのではないかという気もするのだが、やはりそのためにもファンは増やしていく必要があるし、その方が楽しい。要は見せ方なのではないかという気がするのだが、どうなのだろう。
WHY@DOLLについて書いたにもかかわらず、Negiccoの動画をやたらと貼ってしまった。最近、Negiccoの現場に行っていなかったり、Negiccoのことを書いていなかったりといわゆる推し変とかいうやつなのではないかと疑念を持たれがちなのだが、「カリプソ娘に花束を」すごく気に入って毎日聴いているし、動画も観まくっている。2月22日は猫の日だったが、Kaedeさんの猫アレルギーっぷりも微笑ましい「楽園の余韻」は最高の猫ミュージックビデオである。いま思うとはじめて行ったNegiccoのイベントであの曲をライブで観られたのは、かなり貴重なのかもしれない。まったくの余談だが、我が家で一緒に暮らしている2匹の猫のうちの1匹とKaedeさんの愛犬とは名前が同じである。また、WHY@DOLLの青木千春さんの双子の妹と私の妻とも名前が同じだが、漢字は違う。いつかの定期公演の一部終わりの握手会でちはるんにこの話をしていて、「どんな漢字ですか?」「えーっとどうだっけな」とかやっているうちに「ありがとうございまぁーす」とマネージャーさんに言われて時間が来てしまったのは良い思い出である。知らんがな。
とにかくWHY@DOLLは最高なので、ファンが増えてツアーも成功して世界にも広まって、とにかく売れてしあわせになってほしい。その前に私はせめてファイナルだけでもちゃんと行けるように、いろいろ頑張らなければいけない。本当に申し訳ない。
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