今年も残すところあと1ヶ月を切り、などと毎年、12月になると飽きもせずに決まって呟いているような物言いを今年も繰り返し、これがあとどれぐらい続くかも定かではないのだが、とりあえず年間ベストのリストのようなものをいろいろなサイトや雑誌などが発表しがちである。そういうのを見て、知った気になるのがわりと好きである。
ところで、「アイドル楽曲大賞」というのがあって、これはアイドルファンによるインターネットでの人気投票のようなものだと把握しているのだが、元々はハロー!プロジェクト所属のアイドルによる楽曲をランク付けする「ハロプロ楽曲大賞」から派生したもののようである。いまから約1年9ヶ月前、それまでいまどきのアイドルといってもハロー!プロジェクトとAKB48及びその派生グループぐらいしか聴いたことがなかった私が、他のものもいろいろ聴きはじめるようになったきっかけの1つでもある。
その時に見た当時における最新ランキングで、Negiccoとアイドルネッサンスが上位だったのも、また幸運だったのだろう。
その後、いろいろなアイドルの楽曲を聴いてみたのだが、現在のアイドルポップスはかなり多様化していて、そのため、すごく好きなものもあればそうでもないものもある、ということがよく分かった。
それで、今年もあと何日かはあるのだが、とりあえずいまのところどの曲が最も好きだったのかというと、まずはlyrical schoolの「夏休みのBABY」が思い浮かぶ。8月15日、雨の代々木公園野外ステージは素晴らしい夏の想い出になったが、それを差し引いても、最高のサマー・アンセムであり、この先も夏が近づけばスチャダラパー「サマージャム’95」、ライムスター「フラッシュバック、夏。」などと共に、プレイリスト入りすることが容易に想像できる。
それはそうとして、今年はじめて聴いた曲の中で本当に最も好きな曲といえば何なのだろうとよく考えてみた結果、それはWHY@DOLLの「Dreamin' Night」なのではないかという結論に至った。
今年の8月はじめ、リリースされたばかりのアルバム「WHY@DOLL」をはじめて聴いた時も、良いアルバムだとは思ったが、中でも特にこの曲が印象に残っていたわけではない。その後、何度も聴くうちに、この曲がかなり好きではあるし、今後のWHY@DOLLを考える場合に、わりと重要なのではないかという気分になってきたのである。
このブログ内では何度も書いているように、私がWHY@DOLLのパフォーマンスをはじめてライブで観たのは、8月7日、ヴィレッジヴァンガード渋谷本店で行われたリリースイベントなのだが、リハーサルの1曲目、つまり最初に観た曲が、この「Dereamin' Night」であった。以来、Negiccoの「あなたとPop With You!」がそうであるのと同じ理由で、私はこの曲に特別な思い入れを持っている。
あの日、ステージにあらわれたWHY@DOLLは、すでにある程度のキャリアを積んだアイドルという雰囲気を醸し出していたのだが、曲がはじまると、その振り付けにおけるキレや歌が、わりと本格的であることがすぐに分かり、こんなにもちゃんとしたものを無料で、しかもこれだけの至近距離で観ることができて本当に良いのだろうか、というような気分になったことをよく覚えている。
いわゆるアイドルポップスとはかなり違ったタイプの曲ではあるが、かといって、本格的な和製R&Bというわけでもない。取りようによっては、わりとどっち付かずなようにも思えるのだが、何だかこれがとてもちょうどいいように感じられる。
果たしてこれは新しいのか、懐かしいのかよく分からないのだが、いずれにしても、とても良い感じの音楽であることは間違いない。
じつはこの曲は、WHY@DOLLにとってもわりと新しいタイプの作品だったようである。また、ライブにおいてはマイクスタンドを用いたはじめての曲でもあったということである。いわゆるアイドルの振り付けというよりは、ナチュラルなアクションが見られ、中でも髪をかき上げる動きが印象的である。
メンバーのはーちゃんこと浦谷はるなは、アルバムがリリースされた当初からこの曲を推し曲に挙げていたが、彼女がライブやイベントの終わりによく言う「イイユメミロヨ」にもよく合った曲である。
「永遠みたいに不確かな言葉 今 信じたい...」
楽しかった時間の余韻に浸る午前3時の部屋、このような時間ができればずっと続いてほしいと願うが、「永遠」とは「不確かな言葉」であるという認識があり、それでいてなお「信じたい」と思う。
アイドルはクソッタレな日常に、束の間の魔法をかけてくれるような存在だが、それはとても儚くて切ないものでもある。その瞬間が、いずれ消えて無くなってしまうことを知っているからである。だから、その時間を大切にする。
これは、「永遠」が「不確かな言葉」であることを身を持って知る大人であるからこその認識であろう。
たとえば、lyrical schoolの「夏休みのBABY」に私が感動してしまう理由も、それが最新型のポップ・ミュージックとして優れていること以外に、その輝きは一瞬であり、やがて消えてしまうのだが、その時間を謳歌している当事者たちといえば、楽しむことに精一杯で、それをまだ本当には自覚できていないという、その切なさゆえなのではないか、という気がしている。
かつて上手く言えた試しがないこんな気分について、「夏休みのBABY」では、次のように表現している。
「SPICYでチョイ甘いEVERYDAY YES! WOW WOW WOW」
「アイドル楽曲大賞」の「インディーズ/地方アイドル楽曲部門」には5曲を投票できるのだが、私はlyrical schoolの「夏休みのBABY」、WHY@DOLLの「Dreamin' Night」「Tokyo Dancing」「マホウノカガミ」、そして、Negiccoの「くちびるにメロディ」を投票した。
今年、Negiccoはオリジナルのアルバムもシングルもリリースしなかったが、ベストアルバムの「Negicco 2011~2017 -BEST- 2」をリリースし、そこにはライブやイベントの出囃子である「Make Up Prelude」の他、新曲の「愛は光」、初音源化となる「ともだちがいない!」「くちびるにメロディ」も収録されていた。
KIRINJIの堀込高樹による「愛は光」が、おそらく2017年のNegiccoを代表する曲ということになるのであろう。ファンとアイドルとの関係性について歌われた感動的な曲であり、品川のカラオケ大会におけるアンコールならぬ延長タイムで聴いた、アカペラバージョンには、しばらく言葉が出ないほどに感動した。
また、Homecomingsのメンバーによる「ともだちがいない!」については、Zepp DiverCity Tokyoにおける初披露に立ち会うことができ、ありそうでなかったギター・ロックが印象的だったし、実家に帰省していた9月のはじめに公開されたアニメーションのMVもひじょうに良かった。
それでも、私が最も好きだったのは、connieさんによる「くちびるにメロディ」であった。インパクトは先述の2曲と比べると小さいかもしれないのだが、とにかく良い曲である。
「出会ったもの全てが ムダじゃないって思うような 明日になればいいのにな きっと素敵な未来さ! Wow Wow」
確かにその通りである。このような人生における真髄ともいえるようなことを、いわゆるアイドルポップスにおいて、サラッと歌ってしまっていることが素晴らしい。そして、この曲におけるかえぽことKaedeのボーカルがすごく好きなのである。
特に、「ホップ・アンド・ステップからジャンプしよう!」のところだ。そして、ここの直前にくる歌詞が「大好きだから歌うんだ 他に理由はいらないよ」である。素晴らしい。
アルバム部門では3枚が投票できたのだが、これは迷わずWHY@DOLL「WHY@DOLL」、RYUTist「柳都芸妓」、脇田もなり「I am ONLY」で決定である。この3枚は、私の過去の音楽体験によって培われたテイストを全力で肯定し、さらに未来へと誘ってくれるような内容であった。
メジャーアイドル楽曲部門については、大森靖子の曲がノミネートされていたので良かった。
このブログ記事内で抽出したlyrical school「夏休みのBABY」、Negicco「くちびるにメロディ」において、ひじょうに重要な感情をあらわす上で、「Wow Wow Wow」 、あるいは「Wow Wow」という表現が用いられていることが分かった。
そして、WHY@DOLL「Tokyo Dancing」においては、「君の瞳に Wow Wow Wow Wow」である。
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