午前2時30分すぎに帰宅し、ドアを開けると真っ暗である。しかし、キッチンを通り、私の机に近づくまでにはやや目が慣れて、ノートパソコンの横に小さな封筒が置かれているのが分かった。はっきりと見えてはいなかったはずだが、私にはそれがビクターエンタテインメント株式会社からのものであることが、なぜか分かった。この封筒が私の住むマンションのポストに届くのは、今回で二度目である。前回は仕事から帰ってきてポストを開けると、入っていた。今回はおそらく(というか、それ以外に可能性は無いのだが)、妻がポストから取り出し、宛名として記載されている私の机の上に置いたはずである。
この日は、長崎県からこの春に上京したという若者に新しい仕事をおしえていた。そして、自転車で帰宅する途中にあるコンビニエンスストアで、ストロング缶チューハイやパック詰めされた練りものやカップラーメンなどを買った。先日、「WHY@DOLL+2」のインターネットサイン会において、ちはるんが推しコンビニとして発表していた100円ローソンである。ちはるんが推しているからといってわざわざここを利用しているわけではなく、この街に引っ越してきてからずっと愛用している。WHY@DOLLがデビューした年の夏の終わりである。無意識に選んだカップラーメンは、マルタイの長崎ちゃんぽんであった。
ビクターエンタテインメント株式会社からの封筒は、いかにも無機質でビジネスライクな色合い、形状をしていて、つまり完璧なのである。なぜなら、私はこの封筒の中に入っているものを、家の人には絶対に知られたくないからである。
ここまで書けばすでにお気づきの通り、この封筒の中には、渋谷GladでWHY@DOLLと撮ったサイン入りチェキが入っているはずである。通常、特典会でサイン入りチェキを選択した場合、撮影の後、しばしおしゃべりをしながらサインを書いてもfらうのが常である。だいたい黒のサインペンで、一言メッセージのようなものが書かれる。10月はじめのDorothy Little Happyとの2マンライブの特典会で、私はサイン入りチェキを選んだのだが、お預かりになるというようなことが言われた。よく分からなかったのだが、ちはるんが何か箱のようなものに入れると後日に届くというような説明をしてくれたので、そういうものなのかと思い、ロビーに行ってその箱を探した。
定型の用紙にサインに入れてほしい名前、また、送付先の住所や、もちろん本名も記入する。これを撮ってもらったチェキと一緒に封筒に入れて、箱の中に投入するわけである。本名や住所が把握されるのはまあ良いとして、これが自宅に配達されてしまうということに、マイルドなスリルを覚えた。WHY@DOLLの現場でよくおお見かけし、私に「Magic Motion No.5」の「とまどい」だけじゃ終わらない恋が好き」の後のハイタッチをはじめて体験させてくれたファンの方がいらっしゃった。ちなみに、あれは私が「Magic Motion No.5」をライブで5回目に体験した時のことであり、まさに「5度目のチャンスキタ!」という感じであった。やかましいわ。
その方が、親切にいろいろおしえてくださった。そして、いつもよりたくさん書いてくれますよ、というようなことを、とても良い笑顔でおっしゃっていたのが印象的である。その日は、たまたま私の誕生日の数日前であったため、特典会でもろくにおもしろい話もできないため、そういうクソどうでもいい話をしていた。その日のサイン入りチェキが届いたのはいつだったか忘れてしまったが、確か数週間後のことだったと思う。仕事から帰り、いつものようにマンションのポストをあけると、今回と同じビクターエンタテインメントからの無機質でビジネスライクな色合いと形状をした封筒が入っていたのである。心は小躍りしつつも、冷静沈着を装い帰宅し、食事の後、家の人が別の部屋にいることを確認して、封筒をあけた。WHY@DOLLのロゴが入ったケースのようなものに入っていて、それもうれしかった。チェキにはカラフルなペンで、やはり普段よりも多くの文字や、模様のようなものも書かれていた。ちゃんとバースデーメッセージのようなものも入っていて、良い記念にもなった。
その後、何度かライブ後の特典会でサイン入りチェキを撮っていただいたことがあったのだが、いずれもその場でサインをしてもらうスタイルであった。そして、11月2日、渋谷Gladでの脇田もなりとの2マンライブの日が、やはりお預かりとなっていた。時間が経過すると、一体これは何のポーズなのかということがよく分からなくなるのだが、それを思い出させてくれるようなことを書いてくれているのでありがたいものだ。
1980年代後半のトレンディーなワンルームマンションのような間接照明だけの光の中、午前3時の部屋でサイン入りチェキを眺めた。これが脇田もなりとの2マンライブの日に撮ったものだったことも、サインを見て思い出した。あれは本当に良いライブであった。WHY@DOLLが好きすぎて、他のアイドルやアーティストも出演するライブに足を運んだことも何度かあるが、他の出演者があまり私の好みと合わない場合などもあった。しかし、Dorothy Littole Happy、ONIGAWARAと、渋谷Gladで行われた2マンライブについて言えばかなり楽しめて、この脇田もなりとのライブはさらに好みであった。
WHY@DOLLやNegiccoの音楽が好きな理由に、私が多感な10代や20代の頃に好きで聴いていたタイプの音楽の要素が入っているということがあると思うのだが、脇田もなりの音楽にもそれに近い感じがある。かつて所属していたというアイドルグループ、Especiaの音楽はApple Musicのおすすめで出てきたので聴いていて、中でかなり好きになった曲もいくつかあった。そして、この夏にリリースされた初のソロアルバム「I am ONLY」はかなり評判がよく、とりあえずチェックしてみようと思い、YouTubeでいくつかの曲のMVを視聴したのだが、まさに好きでしかない世界観であった。最近はシティポップがトレンドのようだが、このアルバムもまさにそんな感じであり、さらにクラブ・ミュージックの要素もかなり入っている。そして、声がとにかく個性的で魅力的だと思った。アイドルといっても、かなりクールでスタイリッシュな印象である。
それで、とりあえずCDを買っていたのだが、じつはあまりちゃんと聴いていなかった。2マンライブの数日前になって軽い予習のつもりで通して聴いてみたところ、かなり良かったのである。
そして、あの渋谷Gladでの2マンライブの日、オープニングでWHY@DOLLと一緒に登場した脇田もなりは、想像していたよりも小さく、ふわふわした感じであった。
WHY@DOLLの後で、脇田もなりのライブの時間になったのだが、とにかく曲がカッコいいし、歌がすごく上手い。そして、ずっとニコニコ笑って、本当に楽しそうにパフォーマンスしているのがかなり良い。2曲目の「IRONY」という曲の時とかが、特にすごく良かった。
その後、WHY@DOLLのメンバーのツイッターアカウントを見ていると、プライベートでも食事に行ったりしているようである。先日は自由が丘のモンスーンカフェに一緒に行ったらしく、そのことを「WHY@DOLL~ほわどるに恋なのサー」でも話していたのだが、自由が丘の街についての感想がいかにも地方出身者らしく、ひじょうに好感が持てた。
なお、脇田もなりは長崎県五島列島生まれの大阪育ちだということである。真夜中にだらだらといろいろなことをやっていると、軽い空腹を覚えてきたので、身体に悪いことは百も承知なのだが、真夜中と早朝とがクロスするような時間帯に、マルタイの長崎ちゃんぽんをつくって食べた。
今回もビクターエンタテインメント株式会社の封筒の中には、
WHY@DOLLのロゴが入ったカードケースのようなものが2つ入っていた。外から見るとどちらがどちらかまったく分からない。だから、最初がどちらなのかという楽しみもある。はーちゃんはカラフルなペンで、デザイン的にもかなり見栄えのする感じに仕上げてくれている。お預けチェキの申し込みフォーマット的なものには、書いてほしい名前を書く欄があり、大抵はハンドルネーム的なものが書かれているのであろう。だから、これには自分の名前もおそらく必ず書かれていると思われ、そういった意味でもプレミアム感が高いと思われる。
ちはるんとのチェキでは片手でグーのポーズを取って、もう片方の手ではピースサインをつくっているのだが、「good Musicな2マンライブでしたー!!!」というメッセージを読んで、なるほどそういう意味でのポーズだったのだと思い出した。まったくその通りで、私がWHY@DOLLの現場に行く理由はいろいろあるのだが、最も重要なのは「good Music」なわけである。
この時の2マンライブは本当にもう「good Music」の最たるものであり、特にアーベインな脇田もなりのライブ前半の後、WHY@DOLLの後半が「Dreamin' Night」ではじまり、それから「Tactics」「ベクトル」と、私がせつなカッコいい路線と勝手に呼んでいる曲たちからの「Tokyo Dancing」「秒速Party Night」というのは、まさに至福であった。
ちはるんのキャンディーボイスはもう本当に大好きなのだが、最近、はーちゃんのボーカルの良さがたまらない感じになっている。「Dreamin' Night」「夜に泳いで」などは、特にその良さが生かされているように思える。ちはるんのボーカルがひじょうに分かりやすくキャッチーなのに対し、はーちゃんのボーカルは薄味なようだがひじょうに奥深い。スパゲティーナポリタンに対する、大阪うどんのような感じと言いたいところだが、この例えが通じる自信がまったく無いのである。
今日も夜中まで「Gemini」「NAMARA!!」「WHY@DOLL」の順番でかけていたのだが、「忘れないで」が心に沁みた。
私はWHY@DOLLの楽曲がものすごく好きなのだが、パフォーマンスにもかなり魅了されているのである。だから、WHY@DOLL以外の楽曲をパフォーマンスしたらどうなるのか、というのもひじょうに観てみたいような気がする。ましてやひじょうに信頼するに足る著名なファンの方から、先日、カバー祭りがいかに素晴らしいかを直接聞いたので、期待は高まるばかりなのである。
それを楽しみに、あと数日間をフルスロットルで生きたい。このブログに書いた内容はほぼ一日前のことなのだが、今日もこんな時刻(午前2時54分)にマルタイの博多高菜ラーメンをつくって食べているので、間違いなく体には悪いのだが、欲望に忠実な行動の継続によって得られるものもあるはずであり、いまの自分にとってはどちらかというとその方が必要なのではないか、という気もするのである。
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