「OK」は私が初めて買ったRCサクセションのレコードであり、それだけに思い入れも強い。作品としてもかなり気に入っているのだが、この夏、札幌の真駒内野外競技場でRCサクセションとサザンオールスターズの対バンライブという、当時もいまもかなり豪華だと思われるものを観に行ったということも大きい。
この年、サザンオールスターズはアルバム「綺麗」をリリースし、シングルではアルバム未収録の「ボディ・スペシャルⅡ」をヒットさせていた。
当時のサザンオールスターズは大衆性と共に、実験性も兼ね備えていて、特にゲスト参加していた矢口博康のサックスは刺激的であった。
RCサクセションは「OK」のラストに収録された曲名のように、「ドカドカうるさいR&Rバンド」という印象だったのだが、ハワイでレコーディングされた今作は、スタジオワークにも凝っている感じで、そこも気に入った理由であった。
しかし、この頃、バンドの状態は必ずしも良くはなかったようである。
「お墓」は「OK」よりもずっと前、RCサクセションがまだフォーク編成だった頃からのレパートリーであり、名盤といわれている「シングル・マン」に収録される可能性もあったのだという。
「OK」の収録曲としてやっとリリースされた「お墓」には、レゲエ調のアレンジが施されていた。いかにも夏らしいトロピカルな雰囲気がある。しかし、タイトルがあらわすように、その内容はものすごく暗い。
恋人と別れ、悲しみのあまりに心が死んで、そのお墓が立っているという、あまりにも身も蓋もない内容である。
深刻さと滑稽さとは背中合わせだが、それを見事に表現した1曲だといえよう。
OK/RCサクセション

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