今回、新潟を訪れるにあたって、このビデオで撮影された場所のいくつかを実際にこの目で見て、肌で感じてみたいと強く思っていた。このビーチの場面は、小針浜海水浴場という所で撮影されたということであった。
Googleマップで目的地に設定したところ、いくつかのルートが表示された。その中から、JR越後線を使うものを選んだ。青山という駅で降りて、そこから歩くというものであった。
「サンシャイン日本海」のビデオには、メンバーが電車に乗っている場面もある。小針浜海水浴場がロケに使われているということで、この電車は越後線なのではないかと思っていたのだが、あるNegiccoファンの方からご指摘をいただき、あれは白新線であり、また、映っている鉄橋は阿賀野川に架かっているものだということを知った。
ローカル線の風情を楽しみたいとも思っていたのだが、乗車した白山駅はなかなか近代化されていて、東京で使っているのと同じPASMOも普通に使えた。電車もかなり新しいようで、中は新車のようなにおいがした。
青山駅で下車し、Googleマップが示す経路に従って、日本海の方へと歩いていった。いくつかの坂を上り下りし、やがて砂利道になった。子供の頃は当たり前だった砂利道だが、普段、日常生活で歩くことはまったく無くなってしまった。何十年ぶりかの感触を、スニーカー越しの足裏に感じた。
Googleマップが示す先に表示されている広い道路は、国道402号のようであった。そう、Negiccoの「あなたとPop With You!」で歌われている「ヨーン・マルニの風が髪を撫でて あなたを想うの...」という歌詞の舞台である。「ヨーン・マルニ」は「よんまるに」、つまり国道402号ということらしい。
そして、その国道402号まで出た。1980年代のAORのジャケットや「FM STATION」の表紙やカセット・レーベル辺りでイラスト化されそうなイメージがある。

しかし、渡り切った向こう側には日本海は見えず、道すらもないようであった。近くには動物注意というような標識もある。それでもGoogleマップが示すように歩いていったのだが、目的地に着いても海に行く道などは一切見当たらない。目的地を海水浴場に設定しているのに、経路は国道402号で途切れていた。そのうち、雨も強くなってきた。傘は持ってきていない。
雨さえ降っていなければ、やはり「サンシャイン日本海」のビデオに出ているという関屋分水にも歩いて行こうかと思っていたのだが、とにかく雨を避けなければいけない。周囲には傘を売っている店どころか、民家すら無いような状況である。
仕方がなく、青山駅まで戻ることにした。「サンシャイン日本海」のビデオに出てくる所をいろいろ巡るつもりが、タイトルに出てくる日本海を見ることができないとは。これも何かの運命であろう。とはいえ、いわゆる「ヨーン・マルニの風」を感じることができたのは、予定外の大きな収穫である。また、砂利道の感触を久しぶりに感じることができたのもよかった。
青山駅でPASMOにチャージをし、電車が来るまで少し時間があったので、iPhoneでツイッターのタイムラインを確認した。Negiccoが今年も「古町どんどん」に出演することが発表されていた。5月14日の日曜日らしい。もちろん楽しいに違いないし行きたいのだが、仕事を休むことがおそらくできない。また、8月6日には「日本海夕日コンサート」というのに出演することも決ったらしい。場所は新潟市青山海岸特設ステージらしい。おそらくいまいる場所からかなり近いのであろう。共演はPUFFYと織田哲郎だとのことである。これも土曜日なので、仕事を休むことができない。
越後線で新潟駅まで戻ったのだが、時間はまだじゅうぶんにある。ところで、「サンシャイン日本海」のビデオでNegiccoが乗っていた白新線もまた新潟駅から出ているということであった。ならば、それに乗ってみようということになった。ちょうどすぐに発車する電車があった。
Googleマップで確認すると、ビデオに映っている鉄橋がある阿賀野川をどの辺りで渡るのかもだいたい分った。それまで何駅かあったので、iPhoneでYouTubeの「サンシャイン日本海」のビデオを再び確認した。やはりいま乗っているこの電車のようである。
阿賀野川を渡るのは大形と新崎の間である。確かにあのビデオに映っているのと同じ鉄橋である。そして、メンバーの後の窓から見えていたビニールハウスなどの風景とよく似た景色も、確かに見えた。


今回、何人かのNegiccoファンの方々からの情報提供により、この短い旅がさらに充実したものになった。本当にありがたいことである。
ふたたび新潟駅に戻り、夕方までの時間を過ごすことにした。