(2024年6月21日夏至+梅雨入り 朝方から続いた雨も夕方には上がった)
観測史上3番目に遅い梅雨入りとなったこの日、ゴルフは中止となったものの反省会だけはやることになった。
参加者は私とゴルフ友のAさん。ゴルフはしないが反省会には必ず参加するBさんは運命のいたずらに翻弄され不参加となった。
5日前 反省会の連絡、Bさん奥様に「金曜の晩メシは要らないから!」宣言
朝6時 Aさん「ゴルフも反省会も中止にしましょう」
Bさん奥様に「あの、やっぱりメシ要ります」と哀願
昼12時 Aさん「やっぱり反省会やりましょうか」
Bさん「家内がブチ切れると思いますがいちおう打診してみます」
夕4時 Bさん「今日はお二人で楽しんでください~(涙)」
哀れなBさんを打ち捨てて5時10分に2人は「らーめん一休」へ。
いつもの反省会場「心粋」はちょっと飽きたということで、怖いものみたさというか、一休の餃子やらもつ煮、アジフライをツマミにやってみましょうという算段である。
ところが「一休」の開店時刻は5時、予約は不可というのでわざわざ開店直後に訪れたのだが店は閉まったまま。
(窓にはカーテンが下りていてクルマも見あたらない)
5分ほど店先で待ったが人の気配がない。電話をかけてみたが店内から呼び出し音が聞こえてくるものの反応は全くない。
これはご主人が倒れちゃったとか緊急事態が起きたのに違いない。
ならばとお隣の韓国レストラン「おもに」(←Aさんは「おもに」派)を覗いてみたがこちらも森閑としていた。
(入口には「都合によりランチ・お弁当の営業は休止」の張り紙が)
「せっかくだから『SAIZ』も覗いてみましょう」
「ま、開いてたとしても食い物はハイチカレーだけかもしれませんけどね」
店は閉まっていた。開店時刻は1800だからまあ仕方がない。
(かつては「閉店時間=最後の客が帰るまで」だったヤンチャな店もお嬢さんが小学生になってマトモな閉店時間になった)
2人は進退窮まった。
このまま下りていけば「オステリアSATO」、「魚ZENZOW」なんかにたどり着ける。どちらもまず間違いなく営業しているだろう。
話は飛ぶが、警察庁統計によると2023年における全国の山岳遭難件数は3126件、遭難者数は3568人だった。
ちなみに都道府県別では長野県がトップ(302件)だが、第2位は意外なことに東京都(214件)。膨大な数の登山者がお気軽に奥多摩や高尾山系に行って遭難しているのだろう。
我が山梨県は北海道、神奈川県に続く第5位(145件)だった。
(遭難者数はうなぎのぼり「令和5年における山岳遭難の概況」(警察庁)より)
山岳遭難の原因のトップは「道迷い」で、全体の33.7%を占めている。
山で道に迷った時の鉄則、それは「下に降りないこと」。
どこかにたどり着けるだろうとついついラクな下り道をいくと多くの場合深い山中に迷い込んでにっちもさっちもいかなくなる。道に迷った時は苦しくても上に向かって引き返さなくてはならない。
八ヶ岳南麓を知る2人とあって、ためらうことなく上に向かった。目指すは約束の地「心粋」である(やれやれ)。
「くのパンがやってるハンバーガー店を覗いてみましょう。たしかアルコールも置いてあるはずです」
途中にあるハンバーガーレストラン「PUT」に寄ってみたが残念ながら夜の営業は土・日だけだった。
(Aさんによると人気店らしい)
幸い「心粋」の予約がとれ、反省会難民はようやく安住の地にたどり着いた。
(まずはビールで乾杯)
「Bさんには気の毒なことしましたね~。Aさんが反省会中止っていうからさ」
「そのつもりでしたが『一休で餃子食ってみたい』ってうるさかったのをつい思い出して仏心が起きたんです。グビグビ(ビールを旨そうに飲む)」
「じゃあ悪いのは私?」
「そうですよ、モグモグ(餃子を旨そうに食う)」
なんだか釈然としないが、まあいいか。
(ねぎみとせせり 右端はAさん注文の鶏皮 皮が好きな人って変わりもんが多いんじゃないだろうか)
重要メンバーが一人欠けた位ではビクともしないあたり、我がチームはロサンゼルスドジャースと寸分変わらない。
(初めて頼んでみた「ナンとか(鶏かな)のチーズ焼き」)
(こちらも初めて「カンとか(和牛イチボだったか)のたたき(かな)」)
飲んで食ってしゃべり散らかして気がつくと9時を過ぎていた。
ほどよい彷徨が食欲としゃべくり欲に火をつけたようだ。
(最後は新メニュー「カレーうどん」 旨いが見事に口の中をやけどした)
次回のゴルフの時は連絡体制を万全にして不幸な行き違いを生まないようにしましょう(「おマエが」「おマエがね」)、ということで店を後にした。