(この時期の淡竹は値段も手ごろ)
この日パノラマ市場に行くと、ちょうど朝採りの淡竹(はちく)が店内に運び込まれるところだった。
「来週月曜に東京に持って帰りたいのですが淡竹はその時まだありますかね」
「う~ん、もう真竹(まだけ)になってるかもなあ」
生産者のご主人によると、八ヶ岳南麓では梅雨に入ると淡竹から真竹に切り替わるのだという。
「真竹って食ったことないけどどんな感じですか」
「ほら、昔お肉屋さんで肉包んでくれたのあったでしょ。あれよ」
「・・・」
奥さんの説明も説明になっているようでなっていない。
(これだ 淡竹より皮の色が濃くて味はエグみがやや強いらしい)
今年の淡竹もこれで食い納めになるかもしれない。意を決して自分で煮物をこさえてみることにした。
淡竹を買ったその足で「ひまわり市場」にひとっ飛び、淡竹のお供としてシイタケ、こんにゃく、油揚げを買い、ついでに特価の「コウイカゲソ」も購入した。
男の簡単料理の大原則、それは「材料を余らせない」こと。
たくさん出来れば2、3日かけて食えばいいだけのことだから、かえって手間いらずでぼっちメシには好都合である。
淡竹を剥いて適当にザク切りする。アク抜きをしなくていいから楽チンだ。
お供の連中も適当に。油揚げの油抜きなんぞは金輪際やらない。
ただしこんにゃくだけはちょっと通ぶって手でちぎって小さくする。
鍋に本だしをザザザっとやって材料を全部ぶちこむ。
みりんとめんつゆを適当にドバドバ。
10分も煮るとあ~ら不思議、ナンチャッテ煮物が完成した。
(昼3+夜3の計6食分はある)
さっそく夜のツマミに食ってみた。
今宵の酒のお供は淡竹の煮物とコウイカのゲソ、キュウリとワカメのカンタン酢、稲尾かはたまた杉浦か(古いな)昨晩と今日の昼に次ぐ三連投の麻婆豆腐。
(少々薄いが飽きがこない味ともいえる)
(コウイカゲソ旨し 皿に盛らず醤油はパックの蓋を使うのが手間いらず)
最後は昼の残りご飯で麻婆丼。
(麻婆豆腐の素は成城石井がおススメ 次回は土・日の予定)
明日も明後日も淡竹が食えるのって、ちょっと幸せな気分だ。