(たっぷり実がついた山サンショウ)
八ヶ岳南麓の我が家で最大の年中行事である山椒の収穫日がやってきた。
今年は3本ある山サンショウ(=自然種)が大豊作となる一方、例年の主力である朝倉山椒(=改良種 雌雄同株で1本でも実ができる)の実つきが悪い。おそらく昨年の豊作の反動だろう。
生命力が強い山サンショウは、庭といわず雑木林といわず、そこいら中から苗が出てくる八ヶ岳南麓ではごくごくありふれた植物だ。
庭に移植する(我が家の山サンショウも移植組)時に注意すべきことはひとつだけ。
山サンショウは雌雄異株なので必ず雄木と雌木をペアで植えなくてはならない。5株移植すればペアができる確率は93.8%(4株だと87.5%、3株だと75%)だからまず安心だろう。
ちなみに山サンショウもキウイも一夫多妻制だから役立たずの雄木は1本で十分。見極めがついたとこで余分な雄木は引っこ抜いてしまえばよい。
蛇足ながら一夫一婦制というのは、ヒト様を除けば大自然では皇帝ペンギンとかタツノオトシゴとか極く稀れにしか存在しない不自然な繁殖形態なのである。
(放っておくとしっかり根をはって厄介になる)
収穫は前夜の「大泉カラオケ党」が談論風発、すっかり白熱したせいで予定を2時間過ぎて1000からスタートした。
快晴無風の絶好の山椒日和だが天気予報は正午から雨となっている。
山椒収穫で大事なことは2つある。
ひとつは両手を空けられるように首からカゴをぶら下げること。
(ミニトマトかなんかが入っていた容器でこさえたカゴ 山椒2000粒ほどの容量がある ブルーベリー摘みにはこれではちょっと小さめ)
もうひとつは左手に厚手の手袋をはめること。山椒のトゲは思いのほか鋭いから枝をムンズとやった時にチクリとなる。蛇足だが、左利きのよいこは右手にはめてね~。
(動物や虫が好むとは思えないのだが何から身を守りたいのだろう)
(左手で枝をぐっと引寄せて実を採る 枝が折れても気にしなくてよい)
天気予報の精度は間違いなく年々向上している。
収穫開始から1時間ちょっとしたところで一天俄かにかき曇り(ホントにそんな感じ)雨が降り出した。
これを奇貨として今年の収穫はおしまい。
(1万~1万2000粒といったところか)
収穫を終え、昼メシを食った後ちりめん山椒作りにとりかかった(続く)。