(またしても積もりそうな気配)
八ヶ岳南麓はこの日も雪。
積雪のせいで月曜に予約した丘の公園清里ゴルフコースがクローズになったため、改めて金曜に予約したのだがどうやらこれもダメになりそうな雲行きである。
こういうクサクサした気分の時はカツカレーが食いたくなるのが人情というもの(ホントか)。野辺山の「最高地点」まで行こうかと思ったが、帰りの道中が不安なので近場のカレー屋「らーめん一休」に出かけた。
(野辺山「最高地点」のカツカレーは八ヶ岳周辺では一番旨い 2023年10月撮影)
(「らーめん一休」の看板は雪がちらつくと余計に小汚くみえる 「イチゲンさんお断り」と無言で威圧しているかのようだ)
時間をずらして13時すぎに行ったのだが、天候の悪さもものかは、老若カップルやらガテン系のおっちゃん、おにいちゃんで店内は9分の入り。カウンターの上には食べ終わった食器がずらりと並んでいるが、おじさんもおばさんもそれどころではないらしい。
伝票に「カツカレー」と記入し、厨房に向かって「カツカレーね、カツカレー!」と叫んだが2人とも一瞥すらしようとしない。
ああ、こりゃ10分、15分は待たされるわ、と覚悟を決めてスマホをいじくりまわしていると、突然「はいどうぞ」
とおばさんがカツカレーを目の前に置いてくれた。
なんとカツカレー普通盛りである。
「あ、ご飯3分の1にしてもらいたかったんだけど」
「もう手遅れだね~」
んなこと言われなくても分かるわい。
でも私が一方的に悪いわけではなく、注文した時にアイコンタクトすらなかったから「3分の1」を告げるチャンスがなかったのである。
「残ったご飯は持って帰ればいいね」
う~む。
雪が舞う中何故カレーまみれのご飯を持って帰らねばならないのか。こうなったら意地でも完食してやる、と眦を決して食い始めた。
こういう時いつもの「3分の1ヴァージョン」、つまり、
カレー、カツ、ごはん、ウン、カレー、カツ、ごはん・・・
のワルツのリズムでは白飯が余ることは明らか。
カレー、ごはん、カツ、ごはん、カレー、ごはん、ごはん、ピー(←福神漬け)
と、サンバのリズムで取り組んだが、それでも限界は近かった。
(ご飯が半分ほど残ったところでカレー資源が枯渇)
「ごめんなさい、残しちゃった」
「・・・」
てっ、残す位ならハナから「ご飯少なく」って言えし。
いい歳こいて、SDGsって知らんだよ。
おばさんの顔にはそんな気持ちがありあり。
オレだって言いたかったんだよ~。
私のモヤモヤを雪が優しく包んでいった。
(この日は私が最後の客)